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筑波大学生活支援学研究室

639徳田克己:2021/04/23(金) 08:25:17
うれしい話
きのう、水野さんからうれしい話を聞いた。
面談した学生が、これからやりたいことを熱っぽく語ったという。
最近では珍しい。
いつの頃からか、学生の中では、自分の夢ややりたいことを語ることは、対面であってもエスエヌエスでもタブーになっているようで、「こんなことを言うと他からどうみられるか」ばかりを気にするという。

私が学生だった40年以上前の話だけど、どんぶりに注いだ焼酎を回し飲みしながら、それぞれの夢を語ったのを覚えている。その中で、語った夢の通りの人生を送っている人がいる。すごいことだ。
自分がその時何を語ったのかを詳しくは覚えていないけど、研究者になって、世の中を良く変えていくんだとか何とか言っていたような気がする。ちょっとでもそのように生きてこれただろうか?

先日、指導を担当している大学院の同窓会の無作為グループチャットに参加した。
博士論文を書いている人が何人かいた。
研究の夢を語るのを聞きたいと思ったんだが、それぞれが「子育てが大変で研究が進まない」とか「親の介護があるので研究できない」とか「仕事が忙しいので研究が進まない」とか、そんな話ばかりだった。傷の舐めあい。がっかりだった。
この人たちは、運よく研究職につけても、ずっと何かの言い訳をしているんだろうな。

私は何歳になっても、恥ずかしがらずに、遠慮せずに、夢を語りたいと思う。

かつて私が学生時代に授業を受けさせていただいた**先生が論文を書いて博士号を申請してこられた。ご自分の博士論文の審査会の際に、「次の研究は・・・をやりたい。」と熱っぽく語られた時の衝撃は忘れない。
その時、**先生は81歳だった。

見習いたい。いや、見習わなくてはならない。





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