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「時間を止める三ステップ」⑥〜⑱(完結)

6中島タロー:2018/11/08(木) 01:42:01
時間を止める三ステップ⑩

《さあ、第三ステップだ! 時間よ止まれ!》

第三ステップのやり方を一言で申せば、こうなります。「呼吸没入法」と「呼吸観察法」
の二つを同時に、しかも同じ比重で実践しようと試みること。

末尾の「実践しようと試みること」というくだりにご注目ください。「実践すること」と
はなっておりませんね。もしもこれが「実践すること」となっていたら、「そんなことで
きるのかよ」みたいな感じで皆さんのやる気は失せるかも知れませんが、ここで求められ
るのはあくまでも「実践しようと試みること」ですので皆さんドン引きなさいませんよう
お願いします。

とはいえ、これだけではまだどういうことなのか十分にお分かりにならないと思いますの
で、言葉を足させていただきます。

既にご存じのように、「呼吸没入法」の実践において求められるのは心を百パーセント呼
吸の中に入れることです。そして「呼吸観察法」において求められるのは心を百パーセン
ト呼吸の外に出すことです。

従って、この二法を同時に同じ比重で実践しようと試みるということは別の角度から捉え
ますと、心を百パーセント呼吸の中に入れようとする志向(意志)と、心を百パーセント呼
吸の外に出そうとする志向(意志)とを五分と五分に拮抗させて、どちらにも偏りの無い状
態にするということでもあります。

その状態をイメージで理解したかったら、前述の二つの志向(意志)が同じ強さで綱を引き
合って真ん中でピタリと静止している様子を思い浮かべてみられると良いでしょう。

その状態というのは矛盾しているようですが、呼吸への没入と呼吸の観察が同時に成り立
っている状態のようにも見えますし逆に、そのどちらでもない状態のようにも見えます。
ここでは「どちらでもある」と「どちらでもない」は表裏一体なのです。

いずれにしても、「呼吸没入法」と「呼吸観察法」の二つを同時に同じ比重で実践しよう
とする試みが真剣なものであれば我々は、自然な結果として、最終的にはその状態に到る
ことができます。

ここで、首尾よくその状態に到ることができたのか否かを見分ける最も分かりやすいチェ
ックポイントを挙げておきますと、「心理的な時間(心に感じられる時間の流れ)が停止し
たかどうか」ということです。

すなわち心理的な時間が停止したのであれば、あなたはそれができたということになりま
すし逆に、心理的な時間が停止しないのであれば、あなたはそれができなかったというこ
とになるわけです。

首尾よくその状態に到り得て、心理的な時間の停止を体験された方はお分かりになるはず
です。「今に在る」とは本当はこういうことだったんだな、と。「今に在る」ということ
の究極の意味は実は、自分の中の心理的な時間が停止することなのです。

さて実際にその状態になってみれば分かることですが、その状態においては、考えること
はもとより感じることまでも含めた心の働きが全面的に脇に置かれています。にも関わら
ず我々はそこで、自分の呼吸の存在をちゃんと覚る(しる)ことができています。

これは、その状態にある時の我々は、心とは別にある真我という名の眼で自分の呼吸を見
ているからに他なりません。

※第三ステップの話はまだまだ続きます。


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