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いろいろ

89名無しさん:2018/08/05(日) 14:20:22
3.宗教社会学に影響を与える新たな研究
進化論から宗教社会学が注目すべき点
・人間ないし人間社会以外(霊長類など)に対象が広がっているという点
・時間的な広がりが存在している点、過去の人類の環境がもつ影響を考慮するということ

a.進化生物学と進化心理学
人類が進化的適応環境:アフリカで生活していたことの環境への適応が現代人にも残っているという考え
人類の認知能力は数万年前に形成されたがこの時代は環境の変化が著しく自然淘汰が強く働いた
1万年前に農耕牧畜、数千年前に発生した文明に対して極めて長い時間で獲得された認知の仕組みがいまだ残っているとした
//暴力や縄張り争い、闘争

b.ミームという概念
ミーム(利己的遺伝子)=人間は遺伝子にとっての乗り物であり、利他的行動はすべて遺伝子の生存戦略である
遺伝子によって伝わるのは行動のレシピ(ルール、教義)であり、実際の行動は伝わらない
これにより教義に反した行動をとる人間がいても教義は維持される
ミームの複製=指示のコピーと産物のコピー//宗教においては、指示は教典の内容、産物は解釈とその伝え方だろうか?

c.二重継承説と二重過程モデル
二重相続理論:次世代への行動パターンの受け渡しは遺伝的相続と文化的相続の2つによって行われる
文化的相続は遺伝的要因、すなわち学習性向や心理的バイアスによって規定される
心理的バイアスによって強制力がない場合でも文化的相続が行われることがある

人間の行動、思考を左右するものを遺伝子レベル、ミームレベル、前頭葉レベルの三段階でとらえる

d.宗教社会学の理論への波及
非合理的事象を脳の働きによって合理的に説明する手段を欲していた

二つの宗教性モード=教義的モードと写象的モード
教義的モード:意味記憶に依存し、より冷静で組織的、言語的である
言語活動や身体的運動(説教、讃歌など)により継承される
写象的モード:エピソード記憶に依存し、感情的で個人的な考えは非言語的に伝わる
これはドラマチックな出来事をめぐって組み立てられる
ex.トラウマ的なイニシエーション儀礼


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