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体感治安悪化検証スレ

1・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:28:10
『体感治安』という煽りを検証し、実際の犯罪との関係を探るスレです。

2・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:28:41
社説(2006年10月14日朝刊)
[「体感治安」悪化]
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20061014.html

まず実態の正確な把握を
本社加盟の日本世論調査会が、九月の全国世論調査で治安に関する国民の意識を探ったところ、日本の治安が以前と比べて悪化していると答えた人が80%に達したことが分かった。

自分や家族が犯罪に巻き込まれる不安を感じている人は70%に上り、安全や安心について国民が肌で感じる「体感治安」は依然として悪い。
小学生が被害者となる殺人事件や凶悪な少年事件、振り込め詐欺などが人々の心理面にも影響を与え、体感治安を悪化させているのかもしれない。

調査によると、就学前の乳幼児を子供に持つ人の71%、小学生の子供を持つ人の67%が連れ去りや誘拐への不安を感じている(複数回答)。
二〇〇五年版犯罪白書によると、〇四年の交通事故関係の業務上過失致死傷などを除いた刑法犯は二百五十六万三千三十七件で8・1%減少した。

警察庁によると、〇五年の刑法犯の認知件数は11・5%減の二百二十六万九千二百九十三件で三年連続の減。検挙率は28・6%で2・5ポイント改善した。

刑法犯の認知件数は三年連続で減少している一方で、国民の「体感治安」の方は悪化を続けている。
認知件数は犯罪の増減を示す指標だが、犯罪をどこまで認知するかによって件数が変化する。件数が増え、検挙件数が同じだと検挙率も下がる。

一九九〇年後半から刑法や刑事訴訟法、少年法が改正され、従来軽視されがちだった犯罪被害者にあらためて光が当てられるようになった。

専門家の間では「体感治安」悪化はメディアの犯罪報道によって増幅されているという見方もあり、その内実をしっかり見極めていく必要がある。
調査では街頭の防犯カメラについて83%が設置すべきだと回答し、不安を感じる人ほど設置を求める声が強いようだ。こうした世論の後押しで監視社会化が強まっていく可能性もある。

「体感治安」悪化が安易な人権侵害の容認にもつながりかねない。監視を強める前に、実態と体感がなぜずれているのか、じっくり考えてみたい。

3・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:29:14
■ 「安全・安心」へ県民一丸で/「体感治安」悪化
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2007/sha20071013.html
県内の犯罪件数は四年連続減っている。なのに、治安が悪くなっていると感じている人が七割に上る。
統計からみた治安が改善している一方で、「体感治安」が悪化しているわけだ。

子どもに対する声かけや振り込め詐欺、自転車盗、万引など身近なところで発生する犯罪が多いことが影響しているのかもしれない。
全国的に親子が絡んだ殺人事件、インターネットを利用した凶悪事件などが相次ぎ、「いったい日本はどうなったのだろう」という不安が広がっていることも見逃せない。

県や県警は、防犯活動を推進するリーダーの育成など地域住民と一体となった防犯施策を展開している。
安全で、安心して暮らせる地域をつくるために、さらに県民の防犯意識を高めていく必要がある。
県と県警が県政モニターを対象に実施した「防犯に関する意識調査」によると、ここ五年間の県内の治安について、「どちらかといえば悪くなっている」と答えた人が45.3%だった。「悪くなっている」と答えた25.1%と合わせて70%を超す。
治安悪化の理由として「殺人、強盗など凶悪犯罪が多い」「子どもに対する不審な声かけ事案の発生が多い」のを挙げる人が多い。
県警が発表している二〇〇六年の県内の刑法犯認知件数は、一万三千二十二件だ。前年より千七百四十七件減っている。
しかし、殺人、強盗、放火、強姦(ごうかん)は合わせて九十二件で前年より二十一件増えている。
窃盗犯の認知件数は九千件を超して刑法犯全体の七割、窃盗犯の六割以上を自転車盗、万引、車上狙いが占める。県民の身近なところで起きている街頭犯罪が多いのが実情だ。

意識調査では、日常生活で犯罪に遭うかもしれないと不安を感じたことがある人が、七割を超している。

県警は、「安全・安心が実感できる治安の回復」をキャッチフレーズに、犯罪抑止対策を強化。刑法犯の認知件数を〇九年末までに10%減らすという数値目標も掲げている。
全国的に若年層のモラル低下や、地域社会の人間関係が希薄になっていることが問題になっている。こうしたことは地域の防犯活動の阻害要因になる恐れがある。

調査では、地域の防犯活動について約七割が「知っている」と答えたが、実際に活動したことのある人は二割足らずだ。
県民の自主的な防犯活動を促進するためには、防犯ボランティア団体などの連携、情報交換も重要だ。各団体の活動が県民の目に届くよう広報活動に力を入れることも大事なことだ。
防犯活動を経験したことのない人の過半数が「参加したい」と答えた。地域の安全づくりに無関心でない証拠といえる。
十日に、安全・安心まちづくり県民大会が開かれた。県民が犯罪の被害に遭わない「安全の確保」、犯罪を徹底して検挙することによる「安心の確保」へ向けて、きめ細かな対策が求められる。

4・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:29:54
治安は回復?悪化? 犯罪白書と学者が論争
2006年11月07日17時11分
ttp://www.asahi.com/national/update/1107/TKY200611070368.html
日本の治安は回復に向かっているのかを巡って論争が起きている。法務省は7日、06年版犯罪白書を公表。
白書は犯罪認知件数の減少など指標面での好転を認めつつ、なお「治安は改善したとはいえない」と逡巡(しゅんじゅん)する。
一方「そもそも治安悪化そのものが幻想だ」との見方も有力で、「治安」の概念自体が揺らぎ始めたと言えそうだ。

白書によると、交通関係を除く「一般刑法犯」の認知件数は96年以降、毎年「戦後最多」を更新。「日本の安全神話の崩壊」の象徴として使われてきた。
ところが失業率と軌を一にして、02年にピークを迎えた後、03年から3年連続で改善。05年は226万9572件と前年より11.4%減った。検挙率も28.6%と4年連続で改善した。
「専ら窃盗の減少によるもの。ほかの犯罪は必ずしも減ったとはいえず、景気のように回復宣言は出せない」と説くのは同省法務総合研究所の小栗健一総括研究官だ。
一般刑法犯の76%を占める窃盗は前年比12.9%減。件数で25万6502件減り、全体の数字の減少を牽引(けんいん)している。
「治安悪化の指摘で地域の防犯活動など治安意識が高まり、監視カメラが普及した」。結果、窃盗のような「人の目に見えやすい犯罪」が減ったという。
「いくら数字が改善しても、凶悪犯罪が次々と起きる中、国民の『体感治安』が改善したといえるでしょうか」

治安は良くなったのか、悪くなったのか、足踏みをしているのか。
「その、どれにも当てはまらないですね」
小栗研究官は少し間を置いて、答えた。
「そもそも悪化しているのは体感治安であって、客観的な犯罪情勢ではない。これまでの白書のデータでも明らかだ」と話すのは龍谷大の浜井浩一教授(犯罪学)。
03年まで法務省勤務。白書を執筆したこともある。
例えば、外国人犯罪。白書は「手荒で組織的な犯罪の増加は国民の警戒心や不安を急速に高めている」と指摘。一般刑法犯の検挙は02年以降増え続け、05年は4万3622件と過去最多だった。
だが、総検挙人員に占める外国人は3.8%。「外国人すべてを日本から追い出したと仮定しても、どの程度犯罪が減るでしょう」と浜井教授。
警察が事件を把握した「認知件数」の多少で論じることへの疑問もある。05年まで東京都治安対策担当部長だった久保大(ひろし)さんは「何を取り締まるべきかという市民と警察の意識によって表面化する数字は左右される」と話す。
警察庁は99〜00年、ストーカーや夫の暴力など「民事不介入」が原則だった分野に積極対応するよう通達。「届け出のハードルが低くなった。社会の不寛容の態度も影響しているだろう」
法務省は、逆の方向に目を凝らす。「認知件数の裏には、被害者が届け出をしないまま表に出ない『暗数』がある。本当の治安を考える上では暗数の分析も必要になる」
成城大の川上善郎(よしろう)教授(社会心理学)は次のように分析する。
行政の不審者情報の通知サービスや銀行の指認証システムなどを見聞きする市民は「治安対策が盛んなのは、治安が悪いからだ」と不安になる。その不安感をすくい上げた行政が――。
「そういったループがものすごい勢いで進んでいる」

5・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:30:57
【岡山】 “子どもたちが危ない”…数字的には「?」 「人を見たら不審者と思え」の風潮 お互い疑心暗鬼に
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070824ddlk33040594000c.html

★クローズアップ岡山:“子どもたちが危ない”…数字的には「?」 /岡山

 ◇「人を見たら不審者と思え」の風潮 お互い疑心暗鬼に

 昨年9月、「県犯罪のない安全・安心まちづくり条例」が施行された。中でも重点課題は
「子どもの安全」だ。各地で防犯パトロールが行われ、県警は不審者情報のメール配信を始めた。
だが、子どもたちは本当に危険にさらされているのだろうか。【石戸諭】

 ◇信頼感育てることこそ

 「子どもたちが危ない」と言われる。条例制定に当たり提出された検討委員会の最終報告でも、
冒頭に挙げられたのが「幼い子どもが犠牲になる凶悪事件の続発」だった。

 県によれば6月段階で、PTAなど516もの団体が通学路の見回りなどの自主パトロール活動を
行っている。06年に県警に寄せられた不審者情報は965件で、05年の542件から大きく増えた。
県警は情報をホームページで公開するだけでなく、8月からは携帯メールでも配信している。
目撃情報や事案の概要、発生場所の地図も添え、1000人以上の県民が登録済みという。

 しかし、人口動態統計によると、0〜9歳の子どもの死因で「他殺」は85年の212人に対し、
05年は69人。約20年で3分の1に減った。県内でも85年の3人から0人に減少。
不慮の溺(でき)死(5人)や窒息(7人)に比べても少なく、10代まで範囲を広げても他殺はない。
子どもたちの安全環境は必ずしも悪くなったとは言えないようだ。

 実は数字と人々の治安悪化感情にはズレがあるという。前出の検討委員を務めた保育サポート
NPO「あい・あい」の中島久美子理事長は「数字上の事件は減ったかもしれない。
しかし、母親たちはテレビなどで報道される凶悪事件を、他人事ではないと受け取めてしまう。
誰がパトロールをしているのかが分かっていないと、防犯活動すら信用できなくなっている」と話す。

 治安・犯罪問題に詳しい社会学者の芹沢一也氏は、「治安悪化は根拠がない」と断言する。
にもかかわらず、危険な行動をする子どもに注意しようとした大人が不審者扱いされたり、
知的障害者施設が「不審者ではありません」と訴える小冊子を作成せざるを得なくなったケースも
あるという。その結果、「近隣で気軽に声を掛け合う地域を目指しながら、まったく反対の効果を
生み出している」と芹沢氏はいう。

 実際にはほとんど発生していない凶悪事件対策よりも、芹沢氏が指摘する「本当の安心とは、
危険や困難に直面した際、自治体や地域で支えるという信頼感」を育てることが必要なのでは
ないだろうか。

毎日新聞 2007年8月24日

6・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:31:30
【調査】 8割を超える埼玉県民「犯罪多くなった」と回答 実際は2年で約2万件の減少 実態と意識にギャップ
 毎日新聞 2007年10月29日
 http://mainichi.jp/area/saitama/news/20071029ddlk11040171000c.html

★県警意識調査:8割超県民「犯罪多くなった」 実態と意識にギャップ /埼玉
 ◇警察活動、不満派30%近くも

・県内の刑法犯の認知件数が減少傾向にあるにもかかわらず、8割超の県民は「犯罪が多くなった」と
 感じていることが県警の意識調査で分かった。さらに8割が「今後も増加する」と答えるなど、
 治安に対して不安を抱いている状況が浮き彫りになった。

 01年から1年おきに調査し、今回が4回目。8月に県内在住の成人4500人に郵送で依頼、
 2712人から回答を得た。

 最近の犯罪発生状況について「非常に多くなった」「多くなった」は計82・2%で前回と同じ。
 今後の発生状況は「大幅に増加」「増加」が計82・4%を占めた。しかし、県内の06年の
 刑法犯認知件数は13万6651件と、05年の15万7047件に比べ約2万件減少している。
 石田勝彦・県警警務部長は「子供が巻き込まれる凶悪犯罪などの報道の影響もあるかもしれない」と、
 実態と意識のギャップを分析した。

 また、県警の活動については「満足」「おおむね満足」が計14・9%、「不満」「やや不満」が
 計29・7%でいずれも横ばいだった。不満足の理由の1位は「パトロールが不十分」。
 石田部長は「交番の不在をなくした上で巡回に行くしかないが、(人員配置に)工夫が必要」との
 見方を示した。【山崎征克】

7・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:34:08
「治安の悪化は本当か?――つくられたモラルパニック」 03年12月15日学習会報告
http://www009.upp.so-net.ne.jp/kansi-no/news/documents/news_2004-006.htm

2.誇張したマスコミ報道が煽る「体感治安」の悪化

 警察の不祥事を契機として平成12年の警察改革で「告訴告発の受理処理の適正化と体制強化について」などの4種類の通達が出され、相談しやすい環境を整えた。その結果、相談が増えて、警察窓口では前裁きできなくなり、事件として立件されていく(図4)。余罪調査も簡略化されて、検挙率が下がっていく。これをマスコミが報道する。これによって、体感治安が悪化していく。こうして「安全神話が崩壊した」という言説がもたらされ、外国人と少年をターゲットにして厳罰化が進められている。
 犯罪報道と実際の犯罪の関係をみると、実際の殺人の認知件数は緩やかな減少傾向にあるのに、殺人に関する報道の件数はどしどし上昇している(図5)。犯罪の不安を何によって感じるか調査してみると、54・1%と最も多かったのが「新聞やテレビの犯罪報道をよく見る」とあげている。「少年による犯罪は増えたと思いますか」という質問に「非常に増えている」と回答した人の比率では、「あなたの街では」が13・5%、「世の中全体では」が62・5%である。身近なところではあまり聞いたことがないが、報道を見ると少年犯罪が増えていると感じる、ということだ。

8・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:36:51
クローズアップ岡山:過剰収容進む刑務所、岡山は定員の1.4倍 /岡山
1月17日17時0分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070117-00000324-mailo-l33

 厳罰化が背景、根拠薄い「治安悪化」 高齢者増え「福祉施設化」
 刑務所の過剰収容が全国的に進み、定員をはるかに上回る受刑者が収容されている。治安悪化が背景にあるとされるが、一方で刑期が延びる「厳罰化」を指摘する専門家もいる。高齢者の増加に伴う「福祉施設化」という新たな問題も生じ、刑務官の負担も大きい。現状を知るため、「初犯で懲役8年以上」の受刑者がいる岡山刑務所(岡山市牟佐)を取材した。【石戸諭】

 「長期刑で入ってくる受刑者が多くなり、出る人が減った。1人部屋は2人部屋に、6人部屋は8人部屋にしないと追いつかない」。男性刑務官(48)が話す岡山刑務所の現実だ。
 01年の収容者は、定員563人に対し平均550人(収容率97・7%)だった。ところが03年には定員を587人に増やしたものの、収容者はそれを上回る619人(同105・5%)。定員を611人とした04年は更に増え、686人(同112・3%)に達した。そして06年10月末現在、同じ定員に対し収容者は857人(同140・3%)。なぜこうなったのだろうか。

 ◆「殺人」は横ばい
 過剰収容は「治安悪化が原因」とする説があるが、最も凶悪な事件である「殺人」の発生件数から、その傾向は読み取れるだろうか。日本の犯罪統計では「殺人」とした場合、殺人未遂や承諾殺人を含む。殺人未遂は殺意の認定などに主観的な要素が入りやすいとされるが、それでも毎年の数字に大きな増減はない。
 外国との比較では、06年版犯罪白書(法務省)に仏、独、英、米4カ国の殺人認知件数や検挙率などのデータが掲載されている。国によって統計の取り方に多少のばらつきがあるが、日本の発生率は未遂も含め各国を大きく下回り最低。一方、検挙率はドイツと並ぶ95%前後の高水準で推移している。
 更に詳細なデータが「人口動態統計」(厚生統計協会)にある。日本で03年に「他殺」で亡くなったのは約700人。この数は長期にわたって減少傾向にあり、この面では「治安悪化」を裏付けるとは言えない。ちなみに同年の自殺者は約3万2000人、交通事故死者は約1万人だ。

 ◆増えた無期懲役
 「殺人」件数が微増・微減を繰り返す中、岡山刑務所の過剰収容と歩調を合わせて増えているのが無期懲役判決だ。犯罪白書によると、無期懲役が確定した受刑者は01年には68人だったが、05年は134人とほぼ倍増している。有期刑の刑期も長くなる傾向にある。
 法務省職員として犯罪白書を執筆し、刑務所勤務の経験もある龍谷大法科大学院の浜井浩一教授=犯罪学=は「過剰収容は治安の悪化が背景ではなく、厳罰化から起こっている。この事実が過剰収容を巡る議論から抜け落ちている」と指摘。更に「過剰収容の陰に隠れているが、本当に問題なのは高齢化だ」と言う。

9・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:37:34

 ◆入院、介護刑務官に負担
 近年、60代以上の新受刑者が増加傾向にある。92年ごろまで全国で1000人に満たなかったのが、05年には3500人前後まで増加。岡山刑務所では10年前に1割だった60代以上が、06年は約2割になった。中には80代以上の受刑者もいる。
 刑務官がため息混じりに話す。「誰にも相手にされず、犯罪に走る高齢者が多いのでしょうか。過剰収容と言われるが、現実は刑務所が福祉施設化している」

 ◆別の受け皿必要
 高齢化すると体調管理にも注意が必要だ。岡山刑務所では06年、延べ約200人(1人1日と計算)が入院した(11月末現在)。手足を動かすことが困難になって介護が必要になったり、「いきなり倒れる」ため「作業どころではなくなる」受刑者も多い。入院する受刑者1人を24時間体制で監視するには、刑務官が3人必要。負担は重く「休みはない」という。
 浜井教授は自らの経験を基に「刑務所に入る人は何らかのハンディキャップを背負っていることが多い。本来は別の受け皿が必要だが、格差社会の進行で貧困層が増え、セーフティーネットがぜい弱になっている」と問題提起。「厳罰化は犯罪抑止につながらない。犯罪、刑罰、刑務所の実態を正しく理解し、自分を含め人間が弱い存在であることを自覚し、人に優しい社会をつくることが必要」と語る。

 福祉の場が「刑務所」という現実。これは岡山以上に、窃盗犯などが多く収容されている他の刑務所で一層進行しているという。
 もちろん、立ち遅れている犯罪被害者支援を進めることは急務だ。だが本当の意味での「安心・安全」は、厳罰化によってではなく、犯罪者を生まない社会構造によってこそもたらされるのではないだろうか。過剰収容問題からは、セーフティーネットをはじめ日本の選択肢の貧弱さが見えてくる。

1月17日朝刊

10・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:39:20
風説に過ぎない日本の治安悪化
――なぜこの国は悲観論を好むのか
犯罪心理学者 聖学院大学客員教授 作田明
産経新聞・朝刊 2006-05-09

【少年犯罪はむしろ減少】
かつて米国の心理学者でジャーナリストでもあるジーン・マックウェラー女史は、強姦が性的欲求不満から生ずる衝動的な犯罪であり、多くは屋外で、見ず知らずの男性によってなされる行為であり、一部は女性側の挑発的な服装や行動によって誘発されることがある、という俗説に対して、これを「強姦の神話」と呼び、強く批判した。

彼女の考えは、今日では犯罪学の常識となっているが、それまでの神話的先入観のために多くの性犯罪被害者が誤解され、傷つき、社会適応が困難になっている状況を変えたいという彼女の願望が、こうした学説を生み出したことは確かであろう。

しかし、ひるがえって考えてみると、犯罪や非行の分野では、マックウェラー女史が批判したような誤った風説が当然のように一般に流布しているケースが実に多い。その典型が少年犯罪が増加し、凶悪化し、低年齢化しているという主張であり、日本の治安が悪化してきているという物語である。

実際、日本の刑法犯の認知件数は2003年以降、刑法犯少年の検挙人員は2004年以降、それぞれ減少傾向にある。また、最悪の凶悪犯罪である殺人の発生数は少なくとも最近二十年ほどは横ばい状態にあり、この間に急増したということはなかった。

さらに、年齢層別の少年検挙人員は、年長少年(十八、十九歳)と中間少年(十六、十七歳)が年少少年(十四、十五歳)や触法少年(十四歳未満)を大きく上回っているのが近年の一貫した傾向である。とりわけ、十四歳未満の少年の殺人や強盗などの凶悪犯罪は、いったん発生すれば世間の注目を浴びることになるが、発生数は少なく、増加してもいない。

治安について言えば、1990年代から日本の経済不況の影響もあり、一時期、財産犯を中心として刑法犯全体が増加したことは事実であるが、先に述べたように最近は減少のトレンドにある。また、ほとんどの主要国や比較的人口の多い多くの発展途上国と比較しても、日本より犯罪発生率が低い国を探し出すことは難しい。

11・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 10:39:36
【過剰な報道方式にも一因】
それにもかかわらず、少年犯罪の増加や治安の悪化を自明のように考える人々が少なくないことについては、いくつかの説明が可能だろう。
たとえば、メディアの過剰な報道、治安に関係する官公庁の過大な広報、安全を売り物とする警備会社や携帯電話会社など企業の宣伝、人々の過去の犯罪についての忘れっぽさなどが、これまでに指摘されてきている。
それらの要因に加え、最近私は、日本人特有の、物事をとかく深刻に受けとめ、日本の国の状況を実態以上に悪く考える傾向が、治安の悪化を強調する議論を助けることになっているのではないかと考えるようになってきた。

確かに情報化が進んだ多くの国では、犯罪が誇大に報道され取り上げられることが多く、治安への関心は高まりやすい。このために厳罰化の議論が活発となり、取締りが強化されることもしばしば生じやすい。
しかし、いったん犯罪が減少し、治安が好転した場合の評価については、日本と欧米との間には大きな相違点があるように思われる。

かつてニューヨークのジュリアーニ市長は、伝統的に犯罪発生率の高かったニューヨーク市の犯罪を減少させることに成功し、このことは米国内ばかりでなく世界中に広く報じられた。実際には、ニューヨークの犯罪が減少したのは景気の回復によるところが大きく、市長の貢献度はそれほど大きくないという議論もあったのだが、ここで重要なことはニューヨークの犯罪減少という事実が大々的に報じられたということである。

【日本を正しく見ぬ日本人】
こうしたことは日本ではあまり見られない。たとえば日本のメディアは、最近数年間の犯罪の減少を大きく報道することはしない。逆にまた、犯罪が増加してくれば必ず騒ぎ立てることだろう。
メディアの支配的な論調は国民世論の期待の反映であるとも考えられるから、犯罪の増加・治安の悪化というシナリオは、わが国の社会の状況をできるだけ悪く、悲観的に描きたい、という日本人の強い願望が現れているものなのかもしれない。

こうした被害者的な、あるいは自虐的といってもよい感情は、日本人の心性の基盤であるのかもしれないが、犯罪ばかりでなく、日本人が自分の国を正しく見ることができない、ひとつの例ではないかと思われる。

(さくた あきら)

12・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 11:23:03
刑務所の風景から社会を見据える 浜井浩一さん (元刑務所職員・犯罪学者)
2007年2月17日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/doyou/CK2007031902102368.html

 「日本の治安は悪化していない」−。数々の凶悪事件や少年犯罪がメディアをにぎわす中、広がる一方の社会不安にくさびを打ち込むような言説が、社会学や統計学の現場から投げ掛けられている。龍谷大法科大学院教授の浜井浩一さん(46)もその一人。精緻(せいち)な犯罪統計分析で知られるだけでなく、異色なのは「元刑務所職員」という肩書だ。そのまなざしは「刑務所の風景」から、日本社会のゆがみを凝視する。

 「治安悪化を主張する人たちは統計学や疫学をきちんと勉強しているだろうか。僕はそれを“信仰”と呼んでいます。治安が悪いと信じ込んで徹底的な監視社会をつくり、競争から落ちこぼれた人たちを不審者として排除する。そして刑務所が受刑者であふれ返る。日本はそんな格差社会を選んでいるんです」。京都市内の研究室で、膨大な資料に囲まれ、浜井さんは舌鋒(ぜっぽう)を鋭くした。

 名古屋、愛媛、静岡、北海道−。自衛官の父とともに転居を繰り返した。公務員志向は強かったが、安定を求めていたわけではない。むしろ関心は不安定な人間の「心」に向いていた。早稲田大教育学部で認知心理学を学んだ後、国家試験を受けて法務省へ。犯罪者の心理を分析して処遇や更生プログラムを決める「心理技官」として、少年鑑別所や少年院、保護観察所などの現場を経験。法務総合研究所などを経て二〇〇〇年四月、関東地方の刑務所勤務を命じられた。役職は「首席矯正処遇官」。入所から出所まで、受刑者の人事管理を担う幹部職員のポストだ。

 一九九七年の神戸連続児童殺傷事件を頂点として、度重なる重大事件に「安全神話の崩壊」が叫ばれていた。「体感治安」は確実に悪化している。一方で、犯罪の激増が事実ならば、刑務所は凶悪犯であふれ返っていなければならない。

 浜井さんの眼前に、そんな光景はなかった。確かに刑務所は過剰収容だ。ところが、所内の工場からは、作業を担う受刑者を補充してほしいという切迫した要請が絶えない。担当者に事情を聴くと、こう答えられたのだ。

 「まともに作業できる受刑者はほとんどいません。みな老人か、障害者か、病気持ちで…」

 あらためて見回すと、あふれるほどの受刑者は、ほとんどが何らかのハンディキャップを抱えていた。加齢や生活習慣病、視力低下や難聴、精神障害による幻聴、外国人であるがゆえの言葉の障害。軽度の知的障害によって働けず、ホームレスとなったうえ生活に困窮した初老の受刑者は、ひもじさから再犯を重ねていた。刑務所は「治安の最後の砦(とりで)」ではなく、「福祉の最後の砦」となっていた。

 「現場の刑務官はプライドを持って、黙々と働いている。それは本来のあるべき姿だけれど、ここまで過剰収容が問題になるのなら、事実を伝えなくては」

 三年間の刑務所勤務で記録した膨大なメモを、浜井さんは「刑務所を通した社会学」という新たな手法で示した。そして、研究者としてあらためて「塀の外」の社会を見据える。そこで浜井さんがあぶり出すのは、われわれの“信仰”を揺さぶる事実ばかりだ。

 犯罪認知件数は警察の活動方針に大きく左右され、国際的な統計指標を援用すれば、殺人や暴行、窃盗など、日本のあらゆる犯罪被害は一貫して減少してきている。「古き良き時代」として懐古される昭和三十年代は、殺人や強盗で摘発された少年が戦後最も多かった。少年犯罪の「低年齢化」も、統計的には根拠がない。

 では、世を覆う「体感」不安と、これらの数字との落差は何なのか。

 情報化社会の発達で、メディアが一つの凶悪事件を時代の「象徴」のように扱い、不安を「あおる」構図はよく指摘される。浜井さんはさらに、ここ十数年で犯罪被害者の存在がクローズアップされ、これまで見えていなかった犯罪被害の実態が浮き彫りになったこと、そして政治家や行政が厳罰化の方向で制度的に対応したことで、社会不安が一過性の「パニック」を超えて固定化したとみる。その悪循環の果てに、社会的弱者であふれる刑務所の現実があるのだ。

 犯罪被害者に対する支援を軽んじてはいけない。かつてない凶悪事件が、起きないとも限らない。そのうえで、浜井さんはこう訴える。

 「刑務所に『モンスター』なんていない」

 自戒と意地を込めて、記者も思う。真実を見る目を、曇らせてはいけないと。 (関口威人)

13・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 11:27:04
■少年法 厳罰化より福祉の充実を
 市民集会パートⅦ
 昨年の国会で継続審議になった少年法改正法案が、三月に入り通常国会で日程にのぼってきました。
日弁連など弁護士団体は三月二日、「少年法改正法案の問題点の解消を求める市民集会パート7」を弁護士会館で開き、
少年事件は凶悪化、低年齢化は増えているわけではない。マスコミの報道で、凶悪な少年犯罪が増えているような
「体感治安」がまん延していることが誤った認識を育て、警察権力に依存する法改正につながっているのではないかと問題提起しました。
http://www.chifuren.gr.jp/tokyo/kikanshi/2007nen/ki070315/070315.htm

埼玉県『治安に関する世論調査』
http://www.town.miyashiro.saitama.jp/kaigiroku.nsf/4e719485f883d61049256d650028a523/3b340d7565d060df492573d90006e567/$FILE/_52215244180893pggg98113ud4089338gj1fg_.pdf

14・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 11:46:35
わいせつ事件などを集めたblog
ザッツ・ワイセツニュース
http://blog.livedoor.jp/racoo/

15・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2008/02/13(水) 22:10:59
森田ゆり著「子どもが出会う犯罪と暴力 防犯対策の幻想」 NHK出版、生活人新書191

16・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2013/02/16(土) 14:08:15
これから自作自演事件が何者かの仕業だという説得力を高める為に動くと思われる日本でおなじみのウイルスベンダー NTT 広告代理店 ソニー 富士通 NEC........etc 経団連 官僚 ベッタリ

① シマンテック
② トレンドマイクロ
③ マカフィー
④ キングソフト

17・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2013/02/16(土) 15:19:23
携帯電話の契約の係員なんて、詐欺職種みたいなもんで勘違いする方向に誘導してたりするよね。

話と契約書が食い違っていたりだとか。

そういったのを、ちゃんと正してゆく事ができなければ、詐欺職しか残らなくなってゆくと思うよね。

18・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2013/02/16(土) 15:45:55
この記事は、許せない!拡散希望!について書いています。

リアにお会いしたりしているみん友さんなど
名阪国道を利用されている方も多いだろと言う事、
DSU等のイベントに参加されている方も多数いてる事を
踏まえた上でよりいっそうのご協力をお願いします><


まずはコピペ①

みん友さんが先日のDSUの帰りに事件の被害にあわれました。
不幸中の幸いで怪我は軽症との事でしたが、死亡事故に繋がる行為であり、
絶対許せない行為です!
以下、コピペですが、被害にあわれたみん友さんに少しでもお力になれればと思いますので、
拡散のご協力を宜しくお願いします。
少しでもなにか情報があれば宜しくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11月4日愛知のでDSU杯がありました。

帰り名阪国道で事件がおきました!

イベントの帰り道の名阪国道、大阪方面行き、白樫icから治田icで、シルバー系統の
カローラフィールダー、の様な車から栄養ドリンクの瓶が投げられ赤のワゴンRの
フロントガラスが割られる事件がおきました。

瓶は飲みさしではなく中身の入った新品でした。

それがフロントガラスを貫通し車内はガラスと栄養ドリンクでぐちゃぐちゃです。突然の出来事で
始めは瓶かどうかわからなく、車のナンバーもわかりません。すごく悪意が感じられます。

常識で考えれば瓶を投げるとどうなるかわかると思います。

運転手には大きな怪我はありませんでしたが、これは許される行為ではありません!

車種や色は確定ではありませんが、近いと思います。

時間は11月5日午前12時30分から40までの間。

名阪国道大阪方面、白樫icから治田icでのことです。

こんな事をさせたままで逃げ得は許せません!
他にも煽り行為をしてるかもしれません、名阪国道大阪方面で4日から5日にかけて、
どんな些細な情報でも構いません、みなさま力をかしてください。

僕たちはゴールドのワゴンR、赤のワゴンR、そして白のワゴンR3台、白のムーブ、計6台のドレスアップ車で追越し車線を走行。

車高短なので、普通よりは目立つと思います。

よかったらいいねで拡散よろしくお願いします。


この様な事件をもう増やしたくないのでみなさま協力お願いします。

19・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2013/02/16(土) 17:18:49
喫煙者には迷惑してる。一部の人間とは思いたいが、俺の働いている本屋。店の入り口付近に喫煙所を設置しているにも関わらず、店内のトイレがタバコで10回近く詰まり、タバコが原因のボヤで100冊近くの本がダメになった。
喫煙所設置してんのにこんな事が起こるのではタバコ廃止も言いたくなる

20・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2015/08/18(火) 20:33:08
考案は綺麗過ぎる川では生きていけないのさ


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