[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ネタ帳
89
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2015/09/18(金) 21:16:49
489 :名無しさん@初回限定:2015/09/18(金) 20:36:46.72 ID:wiVAX6a50
97 :96のつづき:2007/09/16(日) 02:38:46
高1の5月だったと思うが、帰宅するために乗っていたバスの車窓から彼女がある男子生徒と並んで歩い
ているのが見えた。彼は同じ中学校で野球部だった。たしか地場のタクシー会社の長男で、いわゆる小金
持ちの家庭に育った屈託のないおぼっちゃんだった。
ボクの気持ちは沈んだが、彼女に告白できなかったのはひとえにボクが恥ずかしがったからで、
身から出た錆だと諦めるしかなかった。
こうして彼女とは完全に縁が切れた・・・つもりだった。
ボクは他校の女子から交際して欲しいと言われたけど、それを断り、一応はトップ進学校に
進んだ以上はそれなりの大学に入ろうと勉強ばかりした。
夏休みにも公園には行かなかった。「彼女が公園にいる」という情報も入らなかったし、
そもそも彼女の情報を求めなかった。
彼女がどうしているかも知らないまま、ボクは勉強を続け、なんとなく親しくなった医学部
志望の女子とちょっとだけ交際みたいなことをしたが、キスを求める気にもなれなかったし、
好きでつきあい始めたわけでもなかったので、「なんだかな」という感じが強く、高2の春
にまたまたフェードアウト。高2の1年間は通学路が重なっていた小中学生
時代に一時クラスメイトだった女子(別の高校)と一緒に登下校したが、それ以上のことは何も起きなか
った。やはり「なんだかな」だった。2人とも水準以上の外見だったからか(特に後者は
ファンが多い女の子だった)高校のクラスメイトからは羨まれたりもしたが、ボクにとって
は「なんだかな」だった。夏休みなどに彼女とどこかに行くわけでもなく、近所の喫茶店で時間を潰した
り、盆踊りに出かけたくらいしか覚えていない。
490 :名無しさん@初回限定:2015/09/18(金) 20:37:56.62 ID:wiVAX6a50
高3になった4月、情報も途絶え、顔を合わせることも無かった彼女(T)とばったり出会った。
ボクからフェードアウトにしたような状態だったので、バツが悪かったが、彼女はニコニコ笑って、
ボクを姓ではなく名で呼び、嬉しそうにしていた。彼女を見るのは2年ぶりだった。彼女は綺麗だった。
ふと彼女は恋をしているから綺麗なんだろう、と思い、なぜか嫉妬した。相手さえわからないのに。
その日は立ち話で3分も話していないくらいで別れた。一緒にいたクラスメイトはさかんに誰かを聞き
たがり、彼女がボクの中学生時代のクラスメイトであることや名前を教えたら、「彼女がそうなのかぁ」
と感心しているので、理由を尋ねると、彼女の高校のモテNo.1で入学以来何人も彼女に交際を申し込んで
いるけど、ことごとく断られている話や、中学時代から好きな男性がいるが、その男性が鈍感でバカだと
彼女が言っていたという話を友人から聞いたのだ、それで彼女の名前は知っていたのだ、と
教えてくれた。
どうやら鈍感のバカはボクらしいけど、クラスメイトに自分からそんなことは言えなかった。
彼女は今でもボクを思っていてくれる。そのことがジワジワと胸にしみこんでくるのだった。
だがボクは彼女に連絡をとらなかった。やはり恥ずかしかった。
それでも、これが縁なのか、彼女とはそれから暫く経った5月下旬、たしか中間考査を終えた
翌日に再び出会った。彼女はボクと共通の友人である女子と一緒、そしてボクは前に彼女と会
った時に一緒だったクラスメイトとさらにもう一人が加わった3人だった。
立ち話で、ボクのクラスメイトが彼女を紹介しろと煩いので紹介したら、あろうことか彼は
「お噂はかねがね聞いております」とか「思い続けている男が鈍感でバカなんでしょう?」
とまで言い出して、彼女ともう一人の女子は爆笑してしまった。その上、彼女は「そう、どう
しようもないバカ」と言い、横にいる女子はゲラゲラ笑ってボクを指差す始末で、鈍感なバカ
がボクだとバレてしまった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板