ネタ帳 - 1114758303 - したらば掲示板

86：・゜*ヽ(´ー｀)/。・゜*：2015/08/30(日) 11:05:50: 4：老害：2015/08/30(日)09:07:39 ID:tLY主
　といいつつもこの手の高速伝達言語は子供濃密にコミニケーションを
とった事がないとか、社会でのこの手の言語を使った事がない大人は
理解するための感覚がなく読み取りに苦労すると思う。
　子供は凄いｗ感性が鋭く思考が柔軟なので何となくで理解してしまう。

　ちな、富野節で表現されている内容は理解する必要がない思うｗ
キャラクターの感情が動いているという認識程度で問題ないわけで
それにかみつく頭が固く大人をみてるとなんだかなあという感じ。

5：老害：2015/08/30(日)09:07:50 ID:tLY主
③Ｇレコの理解できない感性
　Ｇレコをきっちりとみたと思われる人に多い感想としては
何かちがう感じがして共感できない。キャラクターへ感情移入が
できないという意見が結構あるように感じる。
　これは決して間違いではなくこの作品全体に流れている
感性は既存の作品群とは大きく違っており、これが作品の根幹に
あるのではと個人的には思っている。

　まわりくどく分析していくと富野氏はサスライの絵コンテマンという
お助け屋？としてアニメ業界に当初は関わっていた。
その頃のアニメは当然ながら子供を対象にしたものである。

　其の後、ガンダムを作り監督として大成する一方、常に作品は
批判され続けるという奇妙な状態となっていく。
　まあ、もともと子供向けの作品を得意で好きな人が無理やり
大人向けの作品を作っているという矛盾が原因かな。

6：老害：2015/08/30(日)09:08:06 ID:tLY主
　そちらを象徴する出来事としてはＺガンダムの切れる少年カミーユである。
実は私はリアルＺガンダム世代で中学生のころにリアルでＺガンダムを
見ていた。成人してから切れる少年カミーユの話を聞いて非常に驚いた。
　リアルに体験した時の私の感性ではカミーユは普通の少年だったのである。

　そして時がたちリアル世代が社会人になった頃には
切れる少年カミーユはその時の子供、世相を表す
象徴的なキーワードとして定着していく。

　
　そう富野氏の作品を通じて子供、世相を表現する手法は極めて
先鋭的すぎて、大人はかなり違和感を感じるのである。
　ではＧレコに込められた、今の子供を表現する感性とはなんだろうか？
それは「どちらだかわからない。」である。これは理解できないではなく
どちらなのかは理由づけできるが最終的にどちらなのかが判断つかない
といった感性を込めている。

　作中ではベルリは優秀なのか優秀ではないのかわからない。
生い立ち的に不幸なのか幸せなのかわからない。アイーダとの
血縁関係発覚後に彼女に向ける気持ちが異性への物なのか
それとも肉親へ向けてのものなわからない。といった形で
表現されている。
　これに加えて上記に関する情報は作中でこちらがオーバーフロー
するかの如く示されるが判断基準にはならないのである。

　少し視点を変えてみよう。現在、日本に生きている子供達は
幸せなのだろうか？貧困にあえぐ国に生まれた子供より
生活という意味では幸せではあるが、子供のころから過当競争に
さらされ、情報は十分以上に与えられるもの、知らなくても
良い事も同時に知らされている。
　私は日本に生きている子供達は幸せかと聞かれても答える事が
できない。もちろん私自身は年重ね価値観が固定されて
きているのでハッキリと答える事ができる。

　子供は世の世相を写す鏡であると昔から言われている。
現代の情報伝達が過大活性かされた現代日本を
富野氏なりのシニカルな視点で捉えた感性とキーワード
だと私は解釈している。

　そして、最終回に締めのように自分の価値観は人から
与えるものではなく自分で体験して作っていく物という
形で締められている。
　足元を見る、ベルリが自身の育った環境をもう一度
見る事が何故それにつながるのか？
　比較対象を作らないと良い悪いは判断できないでしょ。