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アウトローに関する雑多なログ

18・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/20(土) 04:26
http://www.asyura.com/sora/bd12/msg/70.html
 ”昭和5年生まれのわたくしなんか、物ごころついたとき、すでに「非常時」のなかにいた。少年時代より非常
時なんだからといい聞かせられ、ずっと耐乏を強いられてきた気がする。非常時とはそも何なるか。国家の危機、重大な時期にちがいないが、いまから観ずれば因果はめぐっての自業自得のようなもの。昭和6年の満州事変にはじまって、7年の上海事変、血盟団事件、満州国建設、5・15事件、と軍国化への道をひた走る日本。この7年の国家予算は、過去最高であった昭和3年の18億1千4百万円を上回った19億4千3百万円(うち満州事変関係は2億7千8百21万円)。そして11月に編成された8年度予算はさらにはね上がって22億3千8百円という巨額になった。新聞は「日本初まって以来の非常時大予算」と伝えた。これが実は「非常時」という言葉が流行する端緒らしい。目ざとい陸軍はさっそく「非常時」「非常時」と吼えだした。
 そして昭和8年になると、軍部の非常時宣伝は音量をあげる。旗振り役をひきうけたのが陸軍大臣荒木貞夫大将で、この1月につくられた映画「非常時日本」に出演、得意の弁舌をふるって非常時を連呼した。3月18日、さらに国粋会全国大会で「これぞ非常時大会」と祝辞をぶつ。ついでに非常時日本を救うのはわが皇軍であると、「皇軍」が陸軍の代名詞になった。かくて非常時という言葉は完全に定着してしまった。そして3月27日には
国際連盟を脱退し、世界の孤児となった日本は、まさに非常時そのものとなる。[永井荷風の昭和/半藤一利著]”
 この種の流行語の作り方などは、今とほとんど変わらないようだ。またその浅はかさも。
 それにしても、最近流行しているらしい「勝ち組・負け組」とは如何なる退行現象であろうか。


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