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教育基本法問題

1カマヤン:2004/03/29(月) 04:12
自分をエリートだと思い込んでいるバカどもに鉄鎚を食らわせろ
http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm

2コピペ:2004/03/29(月) 04:13
http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm
 教育基本法問題連続講座 (前編)
 日時:2004年2月18日 19:00〜
 場所:宏陽ビルB1F ザ・ニュースペーパーライブハウス
 講演者:俵  義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)
       斎藤 貴男(フリージャーナリスト)
 主催団体:ザ・ニュースペーパー

 斎藤貴男(以下S):斎藤貴男といいます。フリーのライターをしています。教育の話に関わったのは
2000年の11月に『機会不平等』という本を出版したのが最初です。三浦朱門という教育課程審議会の
会長をしていた作家がいるんですね。奥さんが曽野綾子さんで、まあ、夫婦そろって右翼なんですが(笑)、
この人が「ゆとり教育」の正体はエリート教育のための手間とヒマとお金を浮かせるためだという発言を
引き出したのが、僕だということになります。実はそれまでの学歴・職歴が恥ずかしいもので、
早稲田大学商学部卒、日本工業新聞記者という、森喜朗と同じだという(笑)、恥ずかしいと思っているん
ですけれど。ただ、彼はいずれも親のコネで入ったんですけどね(爆笑)。日本工業のあと、週刊文春と
プレジデントの編集部にもいました。全部タカ派ですが(笑)。
 
 俵義文 (以下T):僕は福岡の田舎のドン百姓の11人兄弟の一番末っ子です。1941年1月生まれ。
日本がアジア太平洋戦争を始めたのがその年の12月ですから、「産めや増やせや」で、12人産めば
表彰された。でも、育たないから、私が生まれたときに生きていた兄弟は6人だけだった。教育基本法が
施行された1947年に小学校に入った。「憲法・教育基本法1年生」なんです。これを変えられるっていう
のは自分の人生を否定されるのではないかと思うようになる。だから改悪の動きに本気でファイトを燃やして
立ち向かえる。1960年の安保の年に中央大学に入って4年で卒業、教科書会社に入った。
その翌年に家永三郎さんが教科書裁判を起こした。その裁判を支える出版労働者の会を作ることになり、
私が幹事をやった。’88年から’98年に支援組織が解散するまで全国組織の常任委員長もやっていた。

3・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:23
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 S:ジョージ・オーウェルというイギリスの作家が書いた『1984年』という近未来小説に出てくる監視社会
の全知全能の支配者を「ビッグブラザー」というんですね。今の日本の住基ネットの動きなどはまさに
そうした監視社会に通じるものがある。で、イギリスでは「ビッグブラザー賞」という賞があり、監視社会
建設に貢献した人にパロディーとして出している。それを日本でもやろうということで、「ニュースペーパー」
との関係ができた。
 経済ジャーナリストで、新聞にいるときに鉄鋼業界という硬い業界を担当していた。
規制緩和とか構造改革全般を取材して、みんなそれがいいことだとしか言っていないが、それをやると、
貧しい人はもっと苦しくなるのではないか、雇用がますます大変になるのではないか、ということをやっていた。
しかし、そういうことは内橋克人さんなどがすでにやっていたので、なんか違ったこともしたいなということで
社会保障だとか、学童保育、児童福祉などちょっと地味な分野もやり出した。
そうしたら、ちょうどその頃、教育改革というのが急速に脚光を浴びていた。
 実は、教育というのはジャーナリズムにとってはやややりにくい分野と思っている。
というのは、日の丸・君が代でもそうですが、なんかすぐイデオロギーの話になってしまう。
取材するとどちらかに着かなければならなくなったり、現場の話を聞こうとしても、相手が子供だから
学校名や先生の名前などは言いにくい。
ただ、この場合は国の教育行政なので文部省の取材をするというところから始めた。
ちょうど2002年4月から新しい教育指導要領で「ゆとり教育」というのが始まるんですが、
その真意を聞きに行った。

4・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:23
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 三浦さんのところに行ったのは、ちょうど「日能研」という中学受験の予備校があるんですが、
ここが全国の保護者にDMを送っていた。
中身は、学習指導要領が変わって主要中学の授業内容と時間が3割減りますということ。
確かにこれまでは「詰め込み」だったから、減ること自体は筋が通っていれば悪いことではない。
だけど、高校・大学受験のレベルが下がらないで、さらにその先の学歴社会が改まらなければ、
ただ減らされて着いていけなくなっちゃうだけなんですね。
一方の私立の小中学校は基本的に「ゆとり教育」をやらないと言っていたんです。
だから、日能研は「公立の学校に行かせたらオタクのお子さんの将来はもうお仕舞です」と。
つまり、私立の子が10教わるのに、公立の子は7しか教わらない。
だからウチの予備校に来て「輝かしい未来」を与えてください、というものだった。
これは非常にあざといけれども、一面の真実ではあるわけですね。
結局、お金があればいいけど、なければチャンスがなくなるということですね。
これの真意を三浦さんのところに聞きに行った。
 そしたら、本当にその通りで、「ゆとり教育」とはつまりこういうことらしい。
これをやれば平均学力は確実に下がる。だけど、平均学力など下がったほうがいい、と彼は言う。
これは一般の認識とはだいぶ違う。
日本の平均学力が今まで高かったのは、戦後、「落ちこぼれ」の尻を叩いた結果だと。
だから全体の底上げは図れたけれど、その分その子たちに手がかかったからエリートが育たなかった。
だから今はこんなになっちゃったんだ、というわけです。したがって、「ゆとり教育」というのは、
できないヤツを教えないものだ。できない子はできんままで結構。
ただ、そいつらは勉強などよけいなことはしないで、「実直な精神」だけを養えと。
そうすれば、その子たちにかけていた手間・暇・カネがエリートにふりむけられてエリートが育つ。
これが三浦さんの考えだったわけですね。できる子は小さいうちから育てる、そうでないのは、
お前らどうせ一生使い走りなんだから半端に賢くなる必要はないというのが本音です。
これを真顔で言うわけです。

5・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:23
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 僕のずるいところは、これは『諸君!』の取材で言ったんですね。文春出身ですから。
『諸君!』も今でこそ単なる極右ですが、その頃はいいところもあって、一般企業の広告があまり
載らないので、天皇の悪口を言わない限り何を書いてもいいという媒体だった。
で、『諸君!』の編集者と一緒に行った。だから、向こうは「仲間」だと思ったんでしょうね(笑い)。
でも、本にまでするつもりだったから、「しっかり」書いたら、『諸君!』は載せてくれなかった(笑)。
編集者は「『諸君!』向けに書いてくれ」と言ったが、それは不可能ですから、載らないので原稿料は
半分もらった。で、その本は文春からでた。
文春はよくも悪しくも「いいとこの子」が多い社で、懐が深いところもある。田舎のお金持ちがいい大学を
出て入ってきているのが多い。でも、今みたいになってくると、どんどん右翼になってくる。
そこから本が出たが、教育ですから、こちらにそのつもりがなくても、読む側からイデオロギー的に
見られて、教育については『世界』からしか原稿依頼が来なくなった(笑)。
 「ゆとり教育」の批判者の多くがこの点を指摘していたが、なにしろ、「ゆとり教育」を作った当事者が
本音をいってくれちゃったもんだから、これ以上の証拠はないんですね。
それまでは、全体のハードルを下げて落ちこぼれをなくすんだというのが建前だったのですが、
そうじゃなくて、単にできないヤツを余計できなくして文句言わないヤツを作るというのが本音です。
 ただ、これは僕が優秀だからそういうコメントが取れたということではなくて、その時点で彼らは
「もう何を言っても平気だ」という空気になっていたのは事実ですね。僕は単行本になるまで少し時間が
あったので、周囲に「すごいこと聞いちゃったよ」とスクープなのに言って回っていた。
でも、そのときの反応が異常でしたね。「どこが悪いの?」というのがマスコミの反応だった。
「ゆとり教育」の本質はみんなわかっていたのに、誰も書かないから結果として僕のスクープになっちゃった。

6・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:23
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 T:実はその伏線があってね、90年代初め当時の要領が改訂になるとき、文部省は「新学力観」という
のを言い出した。今までの知識よりも、意欲・態度・関心のほうを重視するというのがそれだ。
それを説明するために文部省は「これからは個性重視の教育をしなければならない」という。
面白いのは、現場では文部省が「個性重視」というと個性がなくなり、「ゆとり重視」というとゆとりが
なくなるんですよ(笑)。その「個性」というのは何かというと、これまで日本の教師はどの子供にも学力を
付けさせたいとしてやってきたが、それは間違っていたんだ。勉強ができるとかできないというのは
「個性」の問題である。勉強ができないのは、「できないという個性」なんだ(笑)。勉強ができない子供に
できるまで教えるというのは、その子の「個性」を抑圧することになるから(爆笑)、これからは「個性」を
大事にしてできないならできないままでいいということだった。
 で、それならどうやって評価するのか。教師が生徒に質問するでしょ。そうすると手を挙げないのは
意欲・態度・関心に欠けるということで、全員が手を挙げる(笑)。それを教師は答えを聞く前に
チェックする(爆笑)。こんな笑い話のようなことが全国の教育現場で実際にあったんですよ。
そうして文部省が’90年代通じてやってきたことをもっと本格的にやろうというのが、今回の指導要領で、
それを作った責任者が三浦朱門で、彼はバカ正直というか、大変わかりやすく言ったわけだ。
文部省が言うと回りくどいけど、さすが作家だ(笑)。
 
 S:それははっきり教えてくれましたね。「それじゃ先生、目的はエリート教育じゃないですか。
なんでそれを『ゆとり教育』というのか。『ゆとり』は手段なんでしょ?」と聞いたら、「だって、
エリート教育って言ったらみんな怒るだろう。だからまわりくどく言っただけだよ」と答えた。
 「こいつは何なんだ」と思いましたね。もちろん、一人変なオジサンがいたってそれが全部ということ
にはならないけど、教育改革の取材で回った人全員が全員、同じことを言いましたね。
完全に合意されてますね。

7・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:24
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 T:2002年4月新指導要領が実施されて、内容が3割減るのだから、「学力低下」への懸念が
広がった。そこで遠山文部科学大臣が『学びのすすめ』を出し、中教審は答申で12月に要領の
「一部改訂」をした。これ、ひどいでしょ。1年半ちょっとしか経っていないのにもう変えられちゃう。
 東京都の教育委員会は指導要領を金科玉条のように言って、まるで憲法や教育基本法よりも
上にあるかのように位置づけているが、所詮、その程度ということですよ。
今までは指導要領は「最高基準」で、書いていることは全部教え、書いてないことは教えちゃダメ
だということになっていたが、これが「最低基準」に変わっちゃった。
学力問題は全部の子供のことを対象にしているのではなく、一部のエリートのことを問題にしているのに、
そのことは国民には隠して議論を進めようとしている。
指導要領にないことも教えいい、だからこれで学力問題が解決します、という言い方だ。
日本の文部科学省は非常に悪賢いところで、学力低下批判を逆手にとって、エリート教育の法制化を
先取りして要領をいじくった。小中学校の場合は10%、指導要領にないことも教えていいという。
高校は20%です。しかし、すべての子供がそれを学ぶわけではない。「できる子だけがやるページ」だ。
それは、教科書に「発展教材」というマークをそのページに付けるんですよね。

8・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:24
  http://www.gpwn.org.uk/ed20040218.htm
 S:僕に言わせればそれはシナリオ通りで、三浦さんによれば、普通の子には「ゆとり教育」で
勉強させない、できる子だけやらせるということを新中教審答申がはっきりさせた。
しかし、文部省はその本音をなかなかいえなかったのが、学力低下批判を利用したわけですね。
京大の西村和雄教授などは「エリートの学力が下がるのがいやだ」と言っている。
この発想は特に第二次産業からの要請なんですね。
彼らのバックには東京電力の平岩外四というような人がいる。
「普通の子はできないほうがいい」というのは第三次産業の考え方ですね。
サービス業はマニュアル通りでやっていればいいんだから、できないほうがいい。
そうじゃなくて、基幹産業を動かす立場のエリートは学力が下がるとまずい。

 T:小学校の教科書の検定をいまやっていて、5月ごろに見本ができてきて、夏ごろに採択が行われる。
教科書は全員が学ぶように作られているが、 その中にできる子が学ぶ進んだ内容が盛り込まれる。
その分量はどんどん増えていくだろう。1冊の教科書の中にできない子向けの内容と、できる子向けの
内容が混在する。将来的には5年生で小学6年間の内容が学べる子が出てくるだろう。

9・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:24
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 S: この話は前提が必要だと思います。いろんなところでこんな話をすると、よくこう言われることがある。
「斎藤さん、いい学校を出ていい会社に入るのがいい人生だと思っているのか。勉強ができない子の
個性を認めないのか」。
 もちろん、そんなことないです。そうだったら、僕はフリーなんかやっていない。
「勉強できないのは個性」というのは、これだけ聞けば間違っていないが、それは自分で決めること
でしょう。問題は、お上がお前はどういう進路を進むのか決めてあげましょう、ということが決定的に
いけないことです。できない子は、黙って上に立つ人の言うことだけを聞く、三浦さん言うところの
いわゆる「実直な精神」だけを養えばいいということです。ちょうど、戦時中の国民学校のようなものです。
天皇陛下のために死ねということですよ。
 逆に「できる」と位置づけられた子はお上によって帝王学のようなものをどんどん注入される。
これはこれでまた不幸なことだ。何年か前に大蔵官僚の「ノーパンしゃぶしゃぶ」問題があった。
彼らは東大法学部を出て国家公務員上級試験に受かると2年目で地方の税務署長になる。
田舎に行くと、毎日のように地元の有力者から酒席のお誘いがある。弱冠22、23歳で60、70歳の
有力者を前に上座に座って接待を受ける。これも帝王学なわけですが、舞い上がった大馬鹿者が
出来上がる。仮にも22、23歳の大人でもそうなっちゃう。それを小学生の子供のうちからやるわけ
ですから、そんなどうかしている奴らが将来「リーダー」になられたんでは迷惑以外の何ものでも
ないんですね。
じゃあ、世間を知っていればいいかといえば、必ずしもそうじゃなくて、たとえば民間人を校長に
するけど、実際は大企業の人事部長なんかばっかりを採用する。そうすると、学校が単なる
企業研修と同じになっちゃう。サラリーマンの人事・労務管理を持ち込むということで、恣意的な
運営ができるようになる。

10・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:24
http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm
 俵(以下T): 今、財界も含めて国がやろうとしているエリート教育というのは、私はこれは国を滅ぼす
ものだと思いますよ。あんな純粋培養された人間が本当の意味のリーダーには絶対に育たない。

 斎藤(以下S):じゃあ、なぜそういう「教育」をしなければならないかというと、一応の理屈は、現在の
グローバリゼーションの世界、国際的な大競争時代の中で、日本企業の国際競争力をより高め、
国としては日本に本社を置く多国籍企業の活動がより有利にできるようにして、また海外からの投資も
促進したい。そのためには、グローバリズムの考えに応じた知的エリートを育てて国家、企業の中枢に
据えたい。
 逆に労働運動は人権という意味で重要だけれど、それらは人件費コストの高騰を招く。したがって、
製品の国際競争力が下がる。これはよろしくない、ということですね。多国籍企業の利益に貢献し、
意思決定する層と、そうではなくてその意思決定に従って黙って何も言わずにおとなしく安く働く層、
また、余ったら黙って失業している層が必要なんですね。
 これが理屈なんですが、もっと言えばね、こんなことしたら世の中壊れるわけですよ。だから、
「国益」とか「社会益」とか本気で考えたらこんなことやっちゃいけないわけだけど、戦後民主主義と
言いながら、戦後も結局、高級官僚だとか大企業の経営者だとか保守系の政治家だとかは戦前と
ほとんど人的に一致しているわけですね。
 安倍晋三が総理大臣候補と言われるがごとしで、戦前の構造が崩れたわけではない。
 ただ、彼らは戦後民主主義でみんながすべて平等だと言われてきたことに対して非常に「逆恨み」
しているところがあるんですね。僕は「逆切れルサンチマン」と呼んでいますが(笑)。
 この人たちは最近の新自由主義の中で「貴族」とそうでない層をはっきり分けて、「俺たちは偉いんだ。
お前らは平民だろう」という、ようは封建時代に戻したいということなんでしょうね。意識的かどうかは
別にして深層心理ではそう思っている。
 新自由主義は、政府の介入を排して企業の自由にさせて、そうすればいいものが残るという主張。
ようは、強いものだけが残ればいいという考え方ですよね。これは封建時代に近いですね。
「生産性の低い産業は退場しろ」とかね。

11・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:25
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 T:封建制といえばね、封建制の一つの特徴は「世襲制」でしょ。今の政界はほとんど世襲制だ。
安倍晋三は三代目でしょ。エリートの問題も世襲制が問題になっているんですよ。
今日みたいな話をいろんなところですると、教師のなかでさえ「エリート教育、いいじゃないですか」と
言うのがいる。親もそうだ。でも、私は冷たく言うんだけれども、「皆さん方がそう言うのは、多分、
自分の子供や孫がその1%のエリートになれるんじゃないか、あるいは、入ってほしいという素朴な
願望があるのでしょうが、その可能性は0.0001%くらいですよ」と言っている(笑)。
その具体例として世襲制の話をしている。
 いま、「東大世襲制論」というのがある。東大の教授でそういう統計をずっと取っている人から
聞いたんですが、東大に入ってくる子供の親はどういう親かということを調べている。もう90%なんだが、
両親のどちらかか両方ともが東大の卒業生。年々増えている。いま東大に入る子供の大半は私学の
中高一貫校を出てくる。麻布、開成、灘、武蔵、ラサールなどだ。そういう学校は土曜も授業しています
からね。平日も7時間授業とかね。6年間やったら、差は圧倒的でしょ。そういうところの子が東大に
入ってくる。
 何故そうなるかといえば、まず親の財力が必要になってくる。学費は年間100万円を超えている。
そこに入れるには小学校低学年のうちから塾に通わせる必要がある。その費用も考えると、
年収1,000万円でも無理だと言われている。今、日本の労働者の平均賃金は300−400万円でしょ。
無理ですよ。じゃ、お金があればいいかというと、そうもいかない。
なぜなら、そういう私学には「お受験」がある。これは親が「お受験」の経験者、ノウハウをもって
いなければ突破できない。これが「東大世襲制論」です。
 
 S:あと、「コネ」でしょうね。
 
 T:子供がどういう親の元に生まれるかということで将来が決められてしまう。
つまり、いやな言葉だけど、「勝ち組」「負け組」とかね、小学校入る前から決められてしまう。
小学校入るときに、江崎玲於奈は「遺伝子検査」をしろと言ってるわけでしょ。
斎藤さんの本にも書いてあったけど。

12・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:25
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 S:そうそう。江崎玲於奈っていうのは、ノーベル物理学賞をとった学者で、今の教育改革の流れを
作った「教育改革国民会議」という審議会の座長をしていた。
 ちょうど、森喜朗が「神の国」とか何とか馬鹿なことを言っていたので、ノーベル賞をとったほどの人なら、
こういう馬鹿をたしなめてくれるのではないか、と期待していた。でも、実際はまったく違いましたね。
「会議」は能力別の教育ということを盛んに言っていた。
 で、取材に行って、「能力別ってどうするんですか?」と訊いた。そう簡単に学校の先生に人間の能力
なんてわかるわけないと思っている。たまたま早い時期からできる子もいれば、あとからできるように
なる子もいる。しかし、それはあくまで成績であって、能力と呼んでもらっちゃ困るという思いもあった。
そうしたら、子供が小学校に上がるときの就学児検診で「血を採ればいい」と言い出した。
 「今は遺伝子検査が発達しているから、血を採ればその子が将来勉強できるようになるか、
なんぼやってもダメかわかる。できそうな子にだけ教える」という。
 教育には「環境」と「遺伝」の大きな要素があるが、「環境を重視するやつは共産党だ」という(笑)。
 「遺伝を重視する人間は優生学論者で、俺はそれだ」とはっきり言うんですよ。
 優生学というには、ナチスの障害者を安楽死させたり、ユダヤ人を虐殺した発想ですね。
 この人ははっきり言って「マッド・サイエンティスト」だと思いましたが、ノーベル賞をとった人を前に、
「僕は記者として何千、何万という人と会ったけれど、お前が一番馬鹿だ」と言いたい気持ちを
抑えるのに苦労しましたね(笑)。まあ、こういう人がいたっていいですよ。
 だけど問題は、この人がそういう考え方を買われて首相の審議会のトップに座り、その後の教育改革を
進めたということですよ。
 彼は息子が「勇人(ゆうじん)」というんですが、これは「ユージェニクス」(優生学)からきている(エーッ!)。
 でも、これって所詮、隔世遺伝とかありますから、よくわからないんですね。「本物のリーダー」と
「現在リーダーを気取っている人」は絶対同じではない。
 高級官僚とかに幻想があるかもしれないが、記者を20年もやっていると、「こいつら、おかしい」という
ことが本当にわかってくる。

13・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:25
 http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm
 T:「実直な精神」というのは、つまり、どんなに仕打ちを受けても、消費税を30、40%上げられても、
あるいは年金で掛け金だけはたっぷり取られて、しかし、受け取るときはぜんぜんもらえない。
そういうことをされても、「今、お国が大変だから」と喜んで受け入れなければならないという気持ちを
もった人間を育てる必要があるのだろう。
そういう「負け組」対策というのが一方であって、だから、エリート教育をやるためにはそれを並行して
やっていかなければならない。それが「心の教育」の問題だ。 
 
 S:どんなにエリートが理不尽なことをしても、実直に従うということ。
よく、お袋に僕も言われました。「上を見ればきりがない。下を見ればきりがない」(笑)。
 
 T:あのね、うちの親父の口癖があったんですよ。「上見れば、欲しや欲しやの星ばかり。
下見て暮らせ、星の毛もなし」(笑)。というふうに貧乏な親父はそれを処世訓にしていた。
そういう教育をちゃんとやっておかないと、小学校の早い段階で「お前はもうどうでもいいんだよ」と
された人間が集団的に反乱を起こすということになれば、エリート政策そのものが崩壊してしまう。
それが「治安対策」であり、「心の教育」であり、「愛国心教育」なんですね。
 中教審答申が「国際的大競争時代の中で日本が生き残らなければならない。
そのために、21世紀を切り開くために心豊かで逞しい日本人を育てなければならない」と言っている。
一人一人の子供を「心豊かで、なおかつ逞しい人間」に育てようという意味ではなく、
これは「心豊か」なグループと、「逞しい」グループを別々に育てるという意味だ。
文部科学省もそれを認めている。

14・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:26
 http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm
 S:今出ている『文藝春秋』で、自衛隊のイラク派兵賛成か反対かというアンケートを実施して、
三浦朱門は「自衛隊員が死ねば、憲法改正の尊い犠牲になってくれる」とはっきり言っちゃっている。
ようするに、彼らにとって、自分と自分の周りの「いいとこ」の子以外は単なる「コマ」なんですよ。
この人は馬鹿正直だから口に出して言っているけど、ほとんどの人の本音だと断言していい。
 教育問題は、他のジャンルと違って誰でも口を出せるんですよ。
 全員が体験者ですから、何らかの思いがある。僕も所詮、その域を出ません。
で、自分だったらどうかと考えて取材する。いろんな人に自分の生い立ちを話してみた。
親父は明治45年の生まれで田舎の八男坊で、丁稚奉公で東京で鉄屑屋の入り婿になり、戦争で
関東軍の特務機関に行った。でも、小学校しか出ていませんからただの運転手なんですね。
でも「スパイ」はスパイだから、シベリアに抑留されて、昭和31年に日本に帰って僕が生まれた。
鉄屑屋は日銭にはなるが世間的に低い地位にある。しかも、朝鮮戦争が終わった後だから、
業界秩序が確立しており、どんなにがんばっても零細のままだった。
僕は中学を出たら鉄屑屋を継げと言われて育った。でも15歳で働くの嫌だったから、高校に
行かせてもらった。で、高校を出るときも18歳で働くの嫌だったから(笑)、大学にも行かせてもらった。
親父のこと好きだったし、肉体労働者が世界で一番偉いと思っていたけど、大学に入ってすぐに親父が
なくなったので家業を継ぐという選択肢がなくなり、ずっと考えていたジャーナリストになろうと思った。
 こういう話をして、今の教育改革だったら、僕は間違いなく中学を出たら働くことになるだろう、
やりたい仕事もできなかっただろうと言った。で、「同じような境遇の子供たちは今のような教育改革では
全然救われないじゃないですか」と訊いてみた。

15・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:26
http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm
 で、そのときの気持ちは2つあって、一つはライターとしてムチャクチャなこと言ってもらって原稿を面白く
したいわけ。でも一方では、「斎藤さん。あなた心配しすぎだ。我々が打破しようとしているのは結果の
悪平等であって、できない子を排除しようというのではない」と言ってもらいたかった。
 でも、全員が本当にバカにしてくれましたね。「だって君、大学行くだけがハッピーじゃないだろう」。
客観的に見ればそうですね。 たとえば、「スーパーフリー」のような連中は本来大学には行くべきでは
なかったと思う。しかし、それは本人が考えることだ。ところが、彼らは「お前なんか行くべきじゃないから
行かせないよ」と言ってくれている。
 渋谷に「渋谷教育学園」という中高一貫の私立学校がある。千葉の幕張にも学校がある。その理事長の
田村哲夫という人は、中教審の有力なメンバーの一人なのですが、「それは斎藤さん、あんたが
お父さんのこと尊敬していないから、そんなこと言うんじゃないか。お父さんのこと尊敬しているんだったら、
中学卒業してそのまま鉄屑屋やればよかったじゃないか」。つまり、「職業に貴賤はない」という言葉を、
ここで逆手に取られているわけですね。彼は三代目なんですが、こうも言いましたよ。「自分の祖父は
貧乏だったが、勉強ができたので引き上げてもらってここを作った。明治時代はそうだった。なのに、
今は甘やかされ過ぎだ。そもそも、みんなが平等でなければならないなんて余計なお世話だ」。
僕はこの場で「記者辞めた」と思って、こいつ半殺しにしても許さねえぞと思いました(笑)。
 怖いのは、そういう切実なことを話している人間に対してそういうことを平気で面と向かって言える奴らが
今、この教育を動かしているということですね。ですから、いくら「斎藤さんは飛躍しすぎだ」と言われても、
僕はこれは確信をもって言えます。

16・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/29(月) 04:26
http://www.gpwn.org.uk/ed20040218p2.htm
 T:その渋谷さんはちょっと知っているんです。高校の教科書の営業をしていたんですが、あそこも
担当していたんです(笑)。「渋谷女子」は女子高生のファッションの発祥地なんです。
「ルーズソックス」を流行らせたのは渋谷女子だったんです。それが全国に行き渡ったころ、
彼女たちは今度は「紺ソク」を流行らせた。親父さんの代までは、幅広い子を受け入れていた。
しかし、三代目になってエリート教育を目指して「渋谷幕張」を作った。そこで成功して渋谷女子を
共学にしてエリートコースを作った。彼は私学の連盟の会長をしていたが、今は堀越学園の理事長が
やっている。これも右翼でね(笑)、「つくる会」教科書の高校版といわれる「日本会議」が作っている
「最新日本史」という教科書を使っている都内でも数少ない学校だ。
去年の1月に「日本の教育改革有識者懇談会」(民間臨調)を作ってその代表幹事になっている。
 
 S:芸能界への浸透なんてすごいかもしれませんね。怖いですね。

17カマヤン:2004/03/29(月) 04:27
以上、>>2-16コピペ。

18ふじながたかみ@自称真性右翼:2004/05/23(日) 06:45
「愛国心」と「宗教教育」を「国賊処刑」に利用するというのはどうでしょう?

>>2-16
斎藤さんの言い分はわかるのですが、エリートを官僚・財界だけしか見ていないんですね。
今の状態では斎藤さんの言うとおりなのかもしれない。しかしエリート教育を否定するのはどうかと思えます。

宮台さんの提示する教育改革案に私は賛成していますが、斎藤さんのほうはそれを認めないんでしょうね。
リベラリズムとネオ・リベラリズム(新自由主義)を混同してますから。
ちなみに前者はこの場合、「金持ちになるほど高負担、貧乏人にも低負担で教育を受けさせてあげますよ」というもの。

>「自分の祖父は貧乏だったが、勉強ができたので引き上げてもらってここを作った。
>明治時代はそうだった。なのに、今は甘やかされ過ぎだ。
>そもそも、みんなが平等でなければならないなんて余計なお世話だ」。
これだけを見ると、「金持ちからは授業料をガポガポ取って教育を受けさせる」という宮台さんの考えに近いですね。

19カマヤン:2004/05/23(日) 09:18

>>18
宮台先生の提示されている教育改革案て、何に掲載されてます?

20ふじながたかみ@自称真性右翼:2004/05/23(日) 20:42
>>19
「案」というか「こういう教育改革が望ましい」と述べてるだけなんですが。

宮台真司・藤井誠二・内藤朝雄「学校が自由になる日」(雲母書房)
宮台真司・宮崎哲弥「ニッポン問題。M2:2」(インフォバーン)

宮台さんは、機会の平等とエリート教育は必要だとおっしゃっています。

21ふじながたかみ@自称真性右翼:2004/05/24(月) 06:58
補足。
・エリート教育が必要な理由=「官僚・財界エリートに対する市民エリートを育成する」
・「機会の平等」だけでなく、やる気のある貧乏人にも同じような教育を受けることができるようにする「機会の再配分」
・今の教育に必要なのは動機付け教育と選択カリキュラム制
・「機会の平等」を否定して、金持ちしか東大に行けないようにして格差を拡大したのはバカ左翼
特に3番目の選択カリキュラム制は「試行錯誤・自己選択を認める」という意味ではいいと思います。
「子どもに試行錯誤なんかできるわけない」とかほざく人がいますが、「だから試行錯誤させる」んですよ。

私はいじめをなくす観点から「クラス制度・一斉カリキュラムの廃止」には賛成です。
クラス制度については、
「学級の人数に関係なく、クラス制度そのものがいじめの温床のひとつになっている」
といのが理由です。誰もイヤな奴と一日中いたくないでしょう。

22カマヤン:2004/05/26(水) 02:46
>>21
「市民エリート」には金が流れませんから、宮台先生のそのアイデアは
絵に描いた餅です。

23ふじながたかみ@自称真性右翼:2004/05/28(金) 18:27
それじゃ、「金を流す」ようにするような働きかけをしなきゃ。
それで無理なら「徴兵制を利用した革命勢力の育成」だ。

24ふじながたかみ@自称真性右翼:2004/05/28(金) 23:55
教育基本法に「愛国心」を盛り込むことについて、
「『愛国心=国賊政治家討ってよし』の思想を公式に教えられます」と
宮台さんがラジオで文部科学大臣に言ったら大臣が凍りついていたそうで。

ともかく、言い分はわかるけど「だから一斉カリキュラムがいい」とか、
その弊害を置いて能天気にほざいているバカ左翼は即刻溶鉱炉行きよ。

25ふじながたかみ@自称真性右翼:2004/05/29(土) 00:02
連続ですまないですけど、教育改革だけでなく、上からリベラリズムの徹底を
強制的に行うということも大事。

ていうか「NPO税制」が必要なんでしょうね。
「NGO・市民エリート=サヨ」という図式をどうにかしないと。

26カマヤン:2004/05/29(土) 00:57
>>23
「なぜ『市民エリート』に金が流れないか」

1−1;
日本では、政府支出がGDPの七割を占め、「純粋な民業」は極めて貧弱だ。
1−2;
そのため、「金が流れる」ためには、省庁との縁故、具体的には「官僚天下り」を日本では必要とする。
これは日本及び低開発国特有の特殊状況だ。
1−3;
以上から、日本では「民間」を基盤とした、「市民エリート」存立の基盤が極めて貧弱だ。

2−1;
宮台先生のイメージする「市民エリート」は、たぶん、具体的にはチョムスキーを代表とする、
学問エリートでありかつ運動家である人物じゃないかなあ、と、思う。
2−2;
欧州の「大学」「学問ギルド」は、国家より長い歴史を持ち、国家に対し独立性が強い。
2−3;
日本の「大学」「なんちゃって学問ギルド」は、明治期に突貫的に作られた模造品で、
国家、より狭義には文部科学省に下属している。
文部科学省は低開発国特有の存在で先進国には存在理由がない。
日本の文部行政は、伝統的に内務省行政に下属する。
以上から日本の「なんちゃって学問ギルド」は国家に対する独立性が弱い。
「市民エリート」が成立する基盤が極めて貧弱である。
かろうじて存在する基盤があるのは、共産党くらいじゃないかな。
その共産党にも長年公安警察やら何やらが手を突っ込みまくっていて、色々アレだけど。

27カマヤン:2004/05/29(土) 00:58
3−1;
欧米には、「審判」機能を尊ぶ伝統があり、「審判」機能職に金が流れる。
3−2;
「審判」機能のルーツは教会であり、大学も神学校がルーツだ。神学校は政治領土を超えて交流し
王権とは別な論理で社会を判定し、「真実」を認定した。
この機能が近代化の過程で、「会計士」「弁護士」などの「審判」機能職となった。
近代化・大衆化の過程では、「目利き」としての「評論活動」も「審判」機能として尊ばれた。
国家から独立した「市民エリート」も、「審判」機能の一つとして、欧米社会では要望され成立する。
3−3;
神学論争は形式論理学を発展させ、「手続きの正当性」を「普遍化」した。
「正当な手続き」を踏んだものはそれ自体神聖である、という概念が基盤に存在する。
「正当な手続き」概念は、「法による支配」「民主制」の基盤だ。
「法による支配」は、国家から独立した個人を保護する。
3−4;
日本では「法」は縁故に下属する。
日本の「審判」機能存在は明治期に繰返し潰され、1930年代に内務省によって決定的に潰された。
日本の「近代化」での「審判」機能は、欧米という先進国に外在し、日本国内に内在しない。
3−5;
日本の警察は、内務省をルーツとする。内務省は選挙妨害を主な仕事の一つとしていた。
GHQ占領統治「民主化」の過程で、日本国内の「審判」機能を持つ勢力を一時優遇し、
思想警察を解体したが、50年代に、CIAダレスの要望もあり、警察法が改定され、
思想警察が事実上再編成された。
以後、日本国内で「審判」機能を持つ勢力は、常に警察監視下に置かれることになった。
日本の公安警察は法逸脱行為を常習的に行ない、韓国情報機関や暴力団としばしば結託し、
しばしばCIAの下部組織として行動している。
法が私物化され、法が縁故に下属する場所では、国家に独立した「市民エリート」は存在が極めて
困難であり、法を運用する者と法を逸脱する広域暴力団が結託する。

28カマヤン:2004/05/29(土) 06:01
>>25
>上からリベラリズムの徹底を
>強制的に行うということも大事。

強制したらそれは手続きとしてリベラリズムではない。

29鳥山仁:2004/05/29(土) 07:01
カマヤンさん>
すいません。
嫌み抜きで純粋な質問なんですけど、一般政府総支出対GDPの比較計算って、どの統計を使ってどの算出方法で導き出した数値なんですか?
70%という数値はスウェーデン以上で、イタリア、フランス、ドイツも軽く抜いてるんですが。
日本の公共事業の政府支出額(要するにハコモノ行政)が、他の先進国よりも遙かに高いのは知っていたんですけど、
ヨーロッパ各国の高福祉国家よりも政府総支出額のGDP比率が高く、しかもそれが低開発国で有数の現象とは初耳です。
個人的に興味があるので、暇があったら教えてください。

30鳥山仁:2004/05/29(土) 07:15
ひょっとして、一般政府支出を公的資本形成と最終消費支出に分けて、
公的資本形成÷最終消費支出の%を求めた数値ですか?
これなら、確かに日本は先進諸国で突出しているし、数値も大体7割になるんですが。
謎だ。

31・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/29(土) 09:02
官僚発表資料
http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/siryou/zaiseia130608b.pdf

36カマヤン:2004/05/29(土) 11:08
>>29
>嫌み抜きで純粋な質問なんですけど、一般政府総支出対GDPの比較計算って、どの統計を使って
>どの算出方法で導き出した数値なんですか?

「一般政府支出」じゃなくて「特別会計」含めた政府支出です。
石井紘基が調べた結果で、詳しい話を当人から聞く前に当人が殺されました。
私はずっと前からこれを基礎に論を組みたてているんですが、で、こういう経済解釈は新保守主義の
流派の解釈になるんですが、鳥山さんがそのことを無視して私の論を評価してたのは鳥山さんが
うっかりしていたからですかね? 議論つーか応対しててウザ過ぎて堪らんかったんですが。

37鳥山仁:2004/05/29(土) 16:09
カマヤンさん>
(一般会計+特別会計)÷GDPだったんですね。
確かにこれなら数値が70〜80%になるはずです。
しかし、これのどこが『新保守主義』的解釈なのかは分かりません。むしろ、ブキャナン経済学の考え方に近いのでは?
今の日本経済の問題は、慶応大学出身の、つまりブキャナン派の経済学を自明とした首相が、ほぼ連続して政府支出の舵取りをしている点にあります。慶応大学は反マルクスの牙城(小泉信三が教祖)でもありますが、同時に反ケインズの牙城でもあるんです。そこで、緊縮財政を叫ぶわけですが、実体経済とは乖離するから特別会計で帳尻を合わせる必要があります。ここに官僚が甘い汁を吸う構造が生まれます。
しかし、GDPの数値を本当に左右するのインフレ、デフレなんです。だから、デフレーションを解消しない限り、特別会計にメスを入れて特殊法人を解散しても意味がないんです。
仮に特殊法人を全て解散しても、デフレ下では減税額が国民に還元→消費に回る可能性は低く、大企業の黒字退蔵(デフレ下では設備投資をするよりも貯蓄をした方が有利)になるのがオチですし、現状でもその傾向はハッキリと出ています。これでアウトソーシング(民間委託)が活発になったら、とんでもない事になるのは間違いありません。石井紘基がこの問題に気づいていたかどうかは分かりませんが、少なくともカマヤンさんがこの点を重視していないのは分かります。
だから、どちらかというとケインジアンである私のことをうざいと思うのは当然でしょう。

38ふじながたかみ@自称真性右翼:2004/05/30(日) 12:21
まあエリート云々は置いといて、「格差拡大はケシカラン」って噴き上がっているだけに見えるのは
私の気のせいですかね?
斎藤氏のモノサシが狭いように感じるのは私の気のせいですかね?

>>28
リベラリズムを日本にそのまま適用してうまくいくと思ってるんですか? 絶対ネオリベに滑って失敗しますよ。
「リベラリズムの強制=合意の節約」というのを時限立法として制定するしかない、
つまり日本の全てのシステムを無理矢理「信頼モデル型リベラリズム」の枠内で行動させるしかないと私は思いますよ。
もう、ここまできて「強制はよくない」とか甘えは許されないんですから。

で、訊ねますけど、あなた「一斉カリキュラム廃止」「授業選択制」には反対なんですか?
尊厳を奪うシステムの存続を希望してるのですか?

39・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/01(火) 21:05
石井紘基が調べた結果そのものについて全く問題はないのですか?
石井紘基が調べた結果だから正しいというのは無しですよ。

40カマヤン:2004/06/03(木) 13:55
>>39
情報源をこちらは公開しているんだから、その内容が妥当かどうかは君が
自分で再検証すればいい。

41・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/03(木) 18:19
おいおい、他の奴には政治的意図が云々とぬかしてるくせに
自分の発言は再検証しろってか?
お前がいつ他の奴の発言を再検証したんだよ
論そのものは情報源ではない、ソースを出せとソース厨な発言をする割に
自分の信奉する石井紘基には適用されないってか?
お前の政治的意図はなんだよ
統合失調症の隠蔽かなにか?(ワライ

42・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/04(金) 00:09

「ゆとり教育」関連
http://science3.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1030278931/448-


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