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「記者クラブ」関連スレッド
71
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2005/02/16(水) 05:57:04
初めてのスクープ
http://kokkai.jctv.ne.jp/
警視庁には大きく分けて刑事事件を扱う刑事部と公安事件を扱う公安部、経済事件や売春、少年非行などを扱う防犯部がある。私は公安担当を志望した。前任者から「自分の任期中に公安事件はなかった。だから引き継ぎ事項なし」と言われて赴任した直後の三月三日、野村秋介らヤルタ・ポツダム体制打倒を叫ぶ新右翼が経団連ビルに立てこもる「経団連襲撃事件」が起きた。それからは公安事件の連続だった。
四月十五日、埼玉県浦和市内で革マル派四人が乗ったワゴン車がトラック二台に挟みうちにされ、ガソリンをかけられて四人が焼殺される内ゲバ事件が起きた。
五月二日、東京大学法文一号館で時限爆弾が爆発、報道機関に「世界革命戦線・大地の豚」と名乗る犯行声明文が送りつけられた。
そしてこの年は成田空港の開港が迫っていて、空港反対闘争が山場を迎えていた。五月六日、空港反対派が飛行妨害のために建設した二基の鉄塔を国が撤去すると、八日には空港反対派が抗議集会を開き、機動隊と学生が衝突して四百人が負傷、反対派の救援活動を行っていた東山薫さん(二七)が機動隊の催涙弾の水平打ちを頭部に受けて三日後に死亡した。
私は息つく暇もなく現場に駆けつけては取材をした。検察の取材と違って警察の取材には現場があった。当局の発表だけで記事を書くのではなく、自分で現場を見、聞き込みをし、記事を書くことが出来た。そうした中でちょっとしたスクープも物にした。
六月三十日(木)未明、東京・世田谷区にある三井アルミニウム工業の社長宅で時限爆弾が爆発し、門と玄関が吹き飛んだ。東京大学法文一号館と同一犯人による連続爆破事件であった。警視庁に泊まっていた同僚記者が現場に駆けつけ、朝と昼ニュース用の原稿を書いた。
私は捜査本部が置かれた北沢警察署で同僚記者から引き継ぎを受け、午後になって現場を訪れた。鑑識の捜査員が丁度引き上げる所で、爆破の後はすでに綺麗に片づけられていた。
被害者の隣の家に一本の高い木があった。その木を見上げているうちに爆弾の破片が引っかかっているかもしれないと思った。私はその家を訪れ、爆発当時の様子を取材しながら、別れ際に「風が吹けばあの木から何かが落ちてくるかもしれません。そうしたら電話をくれませんか」と言って名刺を渡した。
二日後、電話がきた。木から布きれが落ちてきたのである。その布きれを受け取ってみると緑色のデニムの小さな破片に髪の毛が一本絡みついていた。犯人の髪の毛だ。時限爆弾をバッグに入れ、それを肩からかけて運んだ犯人の姿が目に浮かんだ。布きれは肩のベルトの部分に違いない。髪の毛から犯人の血液型が分かるはずだ。
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