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「記者クラブ」関連スレッド

62・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/09(水) 07:37:12
 ある時、若手の官僚がブリーフィングの際、記者の質問に的確に答えられないことがあった。すると記者達は猛然と反発した。「けしからん」という訳で、広報担当者に対し「納得のいく説明があるまで、警察庁長官を庁内に待機させろ。帰宅する事を許さない。ブリーファーの上司である局長がクラブまで来て謝罪をせよ」と宣言した。しかしそのような事が実現するはずはなかった。曲折はあったが結局ブリーフィンクをした本人が謝ることで決着した。腹の虫が治まらないのか、記者達はその官僚に対して、「一週間のクラブ立入禁止」を宣告し、記者クラブの入り口に「○○を当クラブ立入禁止にする」と書いた紙を貼り出した。クラブの部屋というのは警察庁から無料で提供されているもので、記者クラブの所有物ではない。立入禁止を言うのもおかしな話だが、立入禁止を宣告されてもその官僚には痛くもかゆくもない話である。妙な処分をするものだと思った。
 若輩の私が大物記者に意見を言える立場にはなかった。何かの折りに広報の係官に自分の意見を述べると、その係官は面白いエピソードを教えてくれた。記者クラブには必ず麻雀卓があって、暇なときに記者達は卓を囲む。大抵金を賭けている。警察庁は暇なクラブであるから、記者達はその日も午前中から卓を囲んでいて、昼食に庁内にあるそば屋から出前を取った。出前持ちが到着したとき麻雀は熱を帯びていた。出前持ちが注文された品々を一人ずつに渡そうとすると、記者達は、「うるせえな、そこに置いて帰れ!」と怒鳴った。これに出前持ちはキレた。憤然として店に戻ると警察に一一O番した。「今、警察庁記者クラブで賭け麻雀をやっています。現行犯で逮捕して下さい」。警察は困った。困ったが何もしないわけにはいかなかった。警察庁記者クラブに捜査員が赴いた。勿論逮捕はされなかったが、記者達は大いに慌てた。その話を広報の係官は愉快そうに話した。日頃から記者達に反感を抱いている様子が窺われた。
 さて私が処分を受けた話だが、警察庁記者クラブで書く原稿は急を要する内容でないためか全て「シバリ」がかけられていた。「シバリ」とは原稿を書いてもすぐに発表してはならず、発表の解禁日時が決められることである。通常は役所の都合で解禁日が決められる事が多い。しかしメディア側の都合で「シバリ」をかける事もある。例えば正月用の記者会見を年末に行って、それに「シバリ」をかけ、年が明けてから解禁にした。正月用の記事などは分からないでもないが、警察庁記者クラブの場合には「シバリ」をかける意味が全くなかった。「今年の犯罪情勢」や「初詣の人出予想」を発表の時点でニュースにしても何ら問題はない。役所の側に「シバリ」をかける意志があるわけでもない。しかし警察庁記者クラブでは全ての発表に「シバリ」がかけられた。そのためこちらは原稿の冒頭に「○月○日○時解禁」と断りを書いて社のデスクに送稿する。その原稿が社内でどう処理されたかは知らないが、解禁日より前にTBSのワイドショーが「初詣の人出予想」を放送し、その内容が翌日のスポーツ新聞に掲載された。


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