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「記者クラブ」関連スレッド

61・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/09(水) 07:36:51
国会TVマガジン 号外
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メディアの裏側(第八回)  第二章 「記者クラブ」というギルド社会
   警察庁記者クラブ
 ロッキード事件が「中締め」となって、私は司法記者クラブから警察庁記者クラブに異動した。と言っても警視庁記者クラブに移るまでの半年足らずの一時的な在籍であった。その短い期間に私は記者クラブから「登院停止」という処分を受けた。何故処分を受ける事になったのかを紹介する。
 警察庁は、各都道府県に置かれた警察を指揮監督する国の行政機関である。直接に事件捜査を行うのではなく、事件捜査を行う都道府県警察を監督する役所なのである。全国およそ二十五万人の警察官のうち、国家公務員上級職試験を通ったいわゆるキャリア警察官は五百人と言われる。彼らは警察庁と都道府県警察を往復しながら出世していく。警察庁はそのキャリア警察官の牙城なのである。
 警察庁記者クラブの記者達は「事件記者」ではない。仕事と言えば新聞の切り抜き位で、原稿を書くのは年末に発表される「今年の犯罪情勢」や「初詣の人出予想」、それに年明けに発表される「初詣の人出ランキング」位だと前任者から言われた。もっとも近年では警察不祥事が相次いでいるから、原稿を書く機会が増えているに
違いない。
 旧内務省の名残りなのか警察庁は自治省と同じ人事院ビルにあり、記者クラブはその四階にあった。警察庁長官の部屋と同じフロアーで、隣は広報室である。役所ではどこも記者クラブは大臣室や広報室と同じフロアーに配置される。後に警察庁長官になった田中節夫氏が広報担当課員として最も頻繁に記者クラブに出入りしていた。各社とも常駐しているのは古参の記者たちであった。原稿を書くことの少ない警察庁記者クラブが何のために存在するかと言えば、それはメディアが警察のキャリア官僚との人的関係を深めるためである。まもなく社会部長になろうとする人やそれを卒業したいわば大物記者が警察庁記者クラブに配属されていた。警察官僚との人間関係は、取材面だけでなくメディアが何かトラブルに見舞われたときに生きてくる。従って記者達の日常は、三々五々幹部の部屋を訪れては雑談をしながら「君子の交わり」をするのである。官僚が最も関心を持つのは人事である。警察幹部との雑談は人事情報が話題になる事が多く、記者達は様々な人事情報を仕入れてきては、それを武器に官僚との関係を深めていくのであった。この大物記者達は、将来の警視総監、警察庁長官候補と思われる人物に取り入ることには熱心だったが、反対に広報担当者や若手の官僚に対しては驚くほ
どに居丈高な態度を見せた。若手の官僚に対して「君は何年入省か」、「俺は君よりも長くこの役所にいる」、「○○が警視総監になれたのも、俺が人事を動かしたからだ」などと言っている記者を見た事がある。


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