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「記者クラブ」関連スレッド

26・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/03/10(水) 03:33
http://ugaya.com/column/taisha2.html
 新聞からアエラに移ってきた記者を見ていると、この「自分でニュースを探して歩く」「人が思いつかない
ような視点で現実を見つめる」という能力が衰えた人が非常に多かった。そういう人は、記者クラブ取材の
ない週刊誌に来ると、気の毒なくらい右往左往する。記者クラブにもいたことのあるぼくは、彼らの事情も
痛いほどわかった。彼らが能力で劣っているのではない。記者クラブしか知らないから、「自分でニュースを
探す」習慣がないし、そういうトレーニングを受けていないのだ(もちろん、朝日新聞社に在籍する記者でも、
記者クラブなどに頼らないくてもいいくらいのニュースソースと学識を持っている人はいた。問題は、そういう
記者が例外的といえるくらい少数で、しかも次第に数が減っていることだ。例えば、ぼくが知るどんな
アメリカの大学院の教授よりはるかに深い知識と洞察力を持っていた田岡俊次編集委員は、定年で
いなくなってしまった。)。
 ぼくがラッキーだったのは、新聞社に17年勤務しながら、記者クラブの体裁を整えた記者クラブで働いた
経験が1年しかないことだ。おかげで、「他人とはちがった視点でものを考える習慣」が最後まで殺されずに
済んだ。記者クラブ取材のない週刊誌に10年いたことも大きい。ありがたいことだ。「ニュースのないところ
からニュースを見つけて書かなければ、仕事がない」という毎日を10年も送ったおかげで、ぼくはずいぶん
鍛えられた。神経がおかしくなりそうなくらい過酷な日々だったが、この経験がいま、ぼくのかけがえのない
財産になってくれている(ぼくが内側から目撃した記者クラブ制度の問題は、とてもここでは書ききれないので
稿を改めることにする)。
 もし誰か記者が「私はちゃんと自己研鑽を積んでいる」と主張しているなら、その人に尋ねればいい。
あなたはどんな記事を書いたのですか、と。そして、その記事を見せてもらえばいい。そこに、読者が
「こんなものの考え方があったのか」「こういう事実があったのか」という驚きを感じなかったら、その人のいう
「研鑽」は自己満足でしかない。記者の仕事は、記事を読者に判断してもらうことでしか評価されない。
判断するのは読者なのだ。判断を下すのは、あなたなのだ。彼らが振りかざす「権威」や「組織の看板」に
気圧される必要はない。そんなもの、はぎ取ってしまえば、実情はたいしたことはないのだ。


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