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フェミニズム/ジェンダーにわか勉強スレ
1
:
カマヤン
:2003/02/04(火) 04:50
「近代家族」「《子供》の誕生」など
某教授からの講義メモとか
2
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2003/02/04(火) 04:50
「近代家族」と「『子供』の誕生」
1 近代化に伴う社会変化
「近代化」により、「身分」で成立していた共同体(「ムラ」や「藩」)から、
バラバラな個人へと、社会関係が変化する。
それに伴い、前近代の「家族」とは違った「近代家族」が生まれる。
(ムラが壊れ、「家族」と「子供」という概念が、変化する)
2 近代以前の家族
前近代の「家族」は、「近代家族」より、ずっと多くの機能を持っていた。
前近代の「家族」は、労働と住居が一体の場所だった。
2−1
「家族」は「生産組織」だった。大工なら10歳程度で、親父の元で大工を始めた。
「家族」は「再生産組織」だった。「再生産」とは、食事や、子作りのことを指す。
「家族」は「教育組織」だった。親の背を見て育つ、が、実践されていた。
「家族」は「公共組織」だった。前近代には、全国レベルの政治はほとんど存在せず、
村レベルの政治がメインだった。村の寄合へ親父が行くことが、「政治参加」だった。
近代化により、これらの機能が、「家族」から離れていく。
現在は、「再生産」機能が「家族」へ残っているが、徐々にその機能も他のものへ
譲りつつある。
3
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2003/02/04(火) 04:51
2−2
前近代の「家族」には、非親族が混じっている場合も多い。(女中や徒弟など)
情緒的繋がりが比較的弱い。
前近代の「家族」は、労働組織的だった。実利的組織だった。
非親族者が混じっている「家族」は、比較的豊かな家の場合だ。
貧しい家では、子供を女中や奉公人にどんどん出してしまう。
三世代同居はあまりない。平均寿命が短い。
2−3
前近代の「家族」は、地域での「社交」が多い。「家族」は地域の一単位だ。
前近代の「家族」は、地域の村落自治の一部だ。
農村では、田植え・稲刈りは、村総出で行なわないと、できないことだった。
家の建直しも、村総出で行なわないと、できないことだった。
これらの作業は、寄合で決定された。(「家族」は公共機能の一部だった)
村八分に遭うと、生きていけなかった。
家族が村から孤立して生活することは、できなかった。
4
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2003/02/04(火) 04:51
2−4
前近代の「家族」では、男女の性役割分化が、近代と異なっていた。
前近代では、「仕事」と「家事」が分かれていない。
稲刈り、脱穀、炊飯は、一連の作業だ。どこまでが仕事で、どこまでが家事、という
区分はできない。
「男が狩猟、女が機織」と性役割がされていても、どちらを「仕事」どちらを「家事」と
呼ぶべきなのか? 双方家事とも、双方仕事とも呼べる。
2−5
前近代の「家族」では、近代的な「子供」という枠組がない。
乳幼児死亡率が高かった。
「七歳児までは神のうち」…七歳くらいまでは人間の範疇に入らなかった。
それ以降は「小さな大人」扱いをされた。(フィリップ・アリエスによる説)
仕事、「家事」、奉公、結婚、公務(軍隊加入など)に、十歳前後から就いていた。
近代的な「教育」という概念がなかった。「学校に行く子供」は存在しない。
「学校」にあたるものは中世日本では「寺」だ。中世欧州では教会だ。
修業する、教養を積む、ということはあった。
「家業を継ぐ」教育は「家族」の中で(徒弟のようなかたちで)なされた。
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