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「ナショナリズム」と「近代化」について
1
:
メモ@カマヤン
:2002/11/28(木) 01:44
某教授の講義、メモしておくです。
ポイントは、「創られた伝統」
社会学、地域研究、政治学での基礎です。
2
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:47
1;ナショナリズムは「昔からある」ものなのか?
「人種主義」や「民族差別」は、近代化が進むとやがて消滅する、という幻想を
なんとなくもっている人々がいる。だが、実際には、なくならなかった。
かえって「グローバリゼーション」の過程で強まっている。
途上国の「ナショナリズム」は、人工的だ。
たとえばセネガルやナイジェリアは、1950−60年代に作られた。それより
昔には国の歴史はない。
途上国の多くは多民族状態だ。国境線の引き方は、英仏の都合で引かれた
ものだから、部族が分断された。
労働力不足を補うため、黒人を奴隷として輸入し、中国系移民を受け入れた。
このように人工的な「国家」に、ムリヤリ、「ナショナリズム」を作る、という
課題がある。
明治より前の「日本」は、古代名称としての「日本」だ。
現在の「日本」は、1945年に生まれた。
「国家」としての日本は、1868年に生まれた。
ナイジェリアは50年より前に歴史は遡れないのだが、ムリして遡っている。
3
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:48
「ナショナリズム」は、「近代化が遅れているから」あるものなのではなく、
「近代化の結果」として副産物的に生まれたものだ。
オーストラリアの歴史は200年より前には遡れないのだが、オーストラリアの
博物館には、カンガルーやカモノハシ、アボリジニから展示してある。
(アボリジニを歴史として語るなら、オーストラリアは、アボリジニからの土地略奪、
アボリジニの絶滅政策などの不名誉な歴史をクリアしなくてはならないという
問題が浮上する)
4
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:48
2;「ナショナリズム」とは?
nation + ism という言葉は、ほとんど何も言っていない言葉だ。
nation は、民族・国民、といった意味だ。
nation は、近代化の結果、成立した。nation は、身分や地方を超えた、均質な共同体だ。
nation は、非常に新しいものだ。欧米では nation が新しいものだということが浸透している。
古代ローマ帝国の時代からドイツやフランスがあるわけではない。
「国民」という言葉は、身分制度がなくなっていることが前提だ。
ところで「天皇」は「国民」か?
日本では国籍=戸籍だが、皇族は戸籍を持っていない。皇族に嫁ぐと戸籍から外される。
元々、戸籍は税収台帳で、皇族は税を集める側だった。
天皇には思想言論出版の自由がない。選挙権がない。民法上の責任がない。
「民」という文字は、目を潰されている、盲目な愚民、という象形文字だ。
「民」の対義語は、「君」だ。
天皇は「国民」ではない。
5
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:49
「近代化」により、「藩」や「村」が壊れることで、「国家」と「個人」ができる。
。……………………。
: [藩][村][藩][村] :
: [藩][村][藩][村] :
: [藩][村][藩][村] :
: :
.゚…ぼんやりとした国…゚
↓《近代化》
┌─────────┐
│ . [個人][個人][個人] │
│ . [個人][個人][個人] │
│ . [個人][個人][個人] │
└───[国家]───┘
6
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:49
交通/通信の発展で、ナショナリズムは作られる。
「教科書」や「新聞」といった「通信」で、ナショナリズムは作られる。
「教科書」「新聞」には、印刷技術、マスメディアの発達が必要だ。
「交通」の発展が、「グローバリゼーション」だ。
日本に黒船が来航したのは、西洋人が捕鯨の給水場を日本に欲したからだ。
西洋人が捕鯨していたのは、髪につけるための脂を鯨から取っていたからだ。
髪につける脂をとるために地球の裏側まで来ることが可能なほどの交通技術の
発達(グローバリゼーション)、経済の発達が、当時の西洋社会にあった。
多くの場合、グローバリゼーションによる「他者」接触の結果として「ナショナリズム」
が生まれる。
黒船という他者接触により、ナショナリズムが作られた。
黒船が来たことで、「日本人」が生まれた。
7
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:49
国家や民族という、境界内での均質化を「ナショナリズム」と呼ぶ。
境界を越える均質化を「グローバリゼーション」と呼ぶ。
「ナショナリズム」は、縦の均質化だ。
「グローバリゼーション」は、横の均質化だ。
/\.←―― G ―――→/\
/ ↑ \ / ↑ \
/ N \ / N \
/ ↓ \ / ↓ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
境界内の、上下が似てくると「ナショナリズム」
境界を越えて、上辺同士が似てくると、「グローバリゼーション」
上辺同士の「グローバリゼーション」が進行して似てくると、
互いの境界の底辺同士の違いは、却って際立つこともある。
貴族や王家は境界内では「身分差」を強調するが、「国際的」だ。
「国民」は身分差を否定するが、境界を強調し「排外的」だ。
欧州の貴族・王族は国を超えて貴族同士王家同士婚姻した。
イギリスの現在の王家はドイツ王家から来た。
20世紀になって、イギリスのナショナライゼーションの結果、
イギリス王家は平民であるダイアナと結婚した。
8
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:51
3;「創られた伝統 nvention of Tradition 」
「近代化」によって「創られた」にも関わらず、「伝統」だと思われているものを
「創られた伝統 nvention of Tradition 」と呼ぶ。
歴史学者ホブズボーム Eric Hobsbawm が唱えた。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314005726/qid%3D1038413698/249-6464842-7508334
「近代化」以前には、均質な「民族文化」は存在しない。
A
「民族文化」は、資本による大量生産と市場形成、マスメディアによる流通と
均質化の結果、創られた。
たとえば、スコットランドのキルトの模様タータンチェックは、スコットランドの
伝統だと思われている。部族ごとに異なるタータンチェック模様を持っていると
思われている。だが、実際は、イングランドの毛織物を、部族ごとに売った結果
部族の伝統であるかのようになった。
「和食」と呼ばれるものがある。たとえば寿司とホウトウを一緒に食べるとする。
これは本来、地域差的に、ありえないことだった。
寿司は江戸前のごく狭い地域でしか食べられなかった食品であり、
ホウトウは甲州でしか食べられなかった食品だから。
貨幣経済が浸透し身分制度がなくなっていくことで、一部地方の文化、上層階層の
文化が、浸透し均質化して、「伝統」が創られる。
たとえば、インドのサティ(妻の殉死)という風習は、上級バラモンのごく一部の、
非常に珍しい、めったになされない風習だった。それがナショナライゼーションの
結果、インド社会に広がった。
9
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:53
B
「民族文化」は、国家による教育政策・文化政策によって創られた。
「近代化」により、「文化財保護」が始まる。
ドイツのロマンチック街道は、1950年に造られた。
http://www.hankyu-travel.com/sp/ti/romantic/index.html
ドイツの建物は空襲で消滅し、戦後の復興のとき、古い様式を模して造られた。
近代革命は、苦痛を伴う。「こんなに苦しいのなら、中世のほうがよかったのでは
ないか?」という幻想が生まれる。「伝統」と呼ばれる儀式の多くは、19世紀に
中世を偲んで、擬古的に創られた「復古」儀式だ。
歴史教育で、王家の歴史が「国民の歴史」として紹介される。
教科書も印刷技術・写真技術の発展がないとあり得ない。
東大寺や法隆寺は、一生懸命中国の真似をして作ったものだ。
これが「近代化」の中で歴史の再編成がなされ、「日本の文化」と呼ばれる。
10
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:53
C
殖民地経営は、「分割統治」と「間接統治」によってなされた。
現地の部族を分け、特定部族のみを優遇し、部族間の対立を煽る。
これが「分割統治」だ。
以下数行、カマヤンが勝手に書くけど
たとえばオタク社会を、非エロ創作系に全ての警察権と徴税権を与え、非エロ創作系
だけを優遇し、他のジャンルの人々は全て非エロ創作系に従うようにさせる。
アニパロジャンルへは非エロ創作系の下働きを命じ、非エロ創作系へ税を支払わなくて
はならない、ということにする。
こうやって民族対立・宗教対立が生まれる。
もちろん非エロ創作とそれ以外のジャンルの対立を作った者は、その対立が深刻化
するほど、このオタク社会を楽々と「間接統治」できる。
以上、カマヤンが勝手に書いたこと。閑話休題。
民族の差異は何を基準にしてもいい。たとえば耳たぶの長さを基準にして、分割統治・
間接統治をされたら、人はまず耳たぶの長さを真っ先に気にするようになる。
民族対立の理由とされる、肌の色とか、宗教の違いは、この耳たぶの長さと同じだ。
殖民地支配のとき、慣習調査を宗主国は行なった。その慣習調査が「民族」や
「宗教」を確定した。
たとえば、コートジボアールには、60の言語がある、とされる。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/cote_d/data.html
これを数えたのはフランスだ。だが、言語は数え方による。
仮に日本を統治するとき、日本には熊本語と大阪語と秋田語がある、と、カウントしたら
日本の言語はいくつだとカウントされただろうか。事実熊本方言と秋田方言はフランス語と
ドイツ語くらいには違う。
11
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 01:53
「宗教」も数え方による。
シク教はヒンドゥー教の一派だが、西洋人がこれを分けてカウントした。
「名指し」されることでアイデンティティが生まれ、分割統治に利用され、対立が生まれた。
インド社会はヒンドゥー教徒がイスラム寺院へ行くなど、もともとイーカゲンな社会だった。
仮に日本が統治され、禅宗と仏教を別の宗教だとカウントして、分割統治に利用されたら
どうだったか。あるいは浄土真宗を親鸞を開祖とする、仏教とは別な宗教だ、とカウント
されたらどうだったか。別な宗教だとする理由づけは幾らでもできる。
「カースト」という言葉はポルトガル語だ。
インド地方の人々は、なんとなく親の職業を継いでいた。
殖民地支配の結果、カーストが「制度」化した。身分制度や男女差別が「民族文化」と
して確定され、「伝統」化した。
「間接統治」は、身分差別を強化する。地元の大名や村長を「エラく」する。
エラいエラいと呼ばれるうち、大名や村長もそんな気になってくる。アイデンティティを
固定化する。
1950−60年代に独立した後、殖民地調査をもとに儀式を「復活」させる。
殖民地調査の記述をもとに、民族文化・民族意識が作られる。
「民族文化」「ナショナリズム」は、市場経済+近代技術+他者からの視線 で創られる。
12
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 03:18
4;「想像の共同体 Imagined Communities 」
アンダーソン Benedict Anderson は、インドネシア研究者だ。
「想像の共同体」は、アンダーソンが命名した。
nation は、「想像された共同体 Imagined Communities 」だ。私たちは日本人全部に
会ったことがあるわけではない。会ったことのない「同胞」や、行ったことのない「故郷」
という想像上の産物でナショナリズムは成立している。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487188516X/ref=pd_sim_dp_1/249-6464842-7508334
ナショナリズムはいかに形成されるか
A
「クレオール(クレオーレ)」のナショナリズムの形成
南米の殖民地生まれの白人を、当時、「クレオール」と呼んだ。
(現在は「クレオール」という語は別な意味で使われる)
殖民地生まれで現地採用の官吏は、行政管区を巡回させられた。
現地採用の官吏には、スペイン本国での出世の道は閉ざされていた。
行政管区を幅広く見たので、「国土」意識が現地採用の官吏に生まれた。
彼らは、もし村に留まっていたら「村人」意識のままだったろう。
スペイン本国も巡回していたら「白人」意識を持っただろう。
本国の都合で区切られた人工的な行政管区に沿って「ナショナリズム」が
生まれた。
他人から与えられた視線・他人から与えられた枠によって、アイデンティティと
ナショナリズムは生まれる。
13
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 03:18
B
出版資本主義(プリント・キャピタリズム)によってナショナリズムは形成される
出版という大量複製技術により、「共通の言語」「共通の文化」意識が形成される。
西欧をはじめとした先進地域のナショナリズムは、ドイツ語の聖書、フランスの聖書、
各国の小説によって形成された。
C
公定ナショナリズム
ナショナリズムは、本来、境界内を平準化する。
だが、ロシアや日本は、王朝を中心に、上からの教育でナショナリズムを形成した。
ナショナリズムによる民主化に、王朝が抵抗したのが「公定ナショナリズム」だ。
アンダーソンは、このA-Cで、インドネシアのナショナリズムを解析した。
インドネシアの国境線は、オランダとイギリスが引いた、人工的なものだ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/
(ベトナム、ラオス、カンボジアもそうだ。インドとパキスタンもイギリスが引いた)
この、旧宗主国の行政管区設定に沿って、現地採用の殖民地官吏が巡回した。
クレオールのナショナリズムと同じナショナリズムが生まれた。
現地採用の殖民地官吏が、独立後、政府の要人となった。政府により国民教育、
愛国小説などが発刊された。出版によってナショナリズムが作られる。
14
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 03:19
5;ポスト構造主義のナショナリズム論への応用
アイデンティティ(同一性)とは、「支配的な言説(構造)」の中で与えられた「位置」である。
「支配的な言説」とは、「世界は国家や民族で分けられているはずだ」という枠組だ。
ナショナリズムは、伝播する。
どこの国のナショナリズムも、「独自性」「(他の国との)差異」を主張するが、
その主張する方法は同じである。
先進の国を真似てナショナリズムは作られる。
ナショナリズムには共通の文法(コード)・モードがある。
ナショナリズムは、ファッションのようなものだ。
個人がファッションでアイデンティティを示すとき、ファッションという共通モードを学んだ上で
その枠内で自己主張するのと同じだ。
文法に沿って発話が行なわれ、アイデンティティ探しがはじまる。
他者の視線や、他者からの計測によって、支配的な言説の中に位置付けられ、
「主体」が生まれる。
記号論的な解釈では、「実体があって言葉ができる」のではなく、「言葉(記号)がついて、
『実体』という観念が生まれる」
「××族」という分類や境界設定(差異の創出)があって、その「実体」が創られる。
慣習調査をもとに「民族文化」が作られ、「首長」が創られ、それが強化される。
15
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/11/28(木) 03:19
「民族」は自明の存在ではない。
「民族」で枠組をとると、社会研究の実体に合わない。
「民族」や「文化」の自明視は、「本質主義 essencialism 」として批判される。
「グローバリゼーションか、ナショナリズムか」の2項対立の立て方は、誤りである。
「グローバリゼーション」と「ナショナリズム」、「普遍主義」と「伝統文化」は、表裏関係にある。
同じ構造内で発生した対立項であり、補完関係にある。
グローバリゼーションとナショナリズムは現在も進行中だ。
かつては、構造を固定化するための、「知」としての「東洋学」「地域研究」「国民性研究」が
あった。これらは「オリエンタリズム」として批判されている。
(東洋は、西洋が自分を西洋だと自覚したときに、「野蛮」として発見されたものだ)
16
:
カマヤン
:2002/11/28(木) 03:22
>>2-15
「ナショナリズム」について、某教授の講義の聴講メモ
17
:
■とはずがたり
:2002/12/07(土) 00:34
私も一時期(今でも)「近代とは何か」を問うていましたので非常に興味有りなんですが,この某教授とは何処の誰かは秘密なんですかね?
私は主に本読んで自分だり,大学のゼミや大学時代に入っていた歴史系サークルなどで仕入れた知識を組み合わせただけなので体系的なものは会得してません。
アリエス「<子供>の誕生」(みすず書房)
中世は、「子ども」は存在しなかった。「子ども」は近代の産物。更に中世は家族というのは使用人迄も含めた概念であった。
岡田英弘「世界史の誕生」ちくまライブラリー
国家・領土というのはそもそも国王の威令の行き届く範囲であった。歴史は後天的に作られるものであり,歴史を持つ持たないは文化に依存する。借り物ではない歴史は地球上に中華世界と地中海世界の二つしかない。
国王に代わる統一性の付与として民族が登場したに過ぎない。フランス民族もフランス革命前には南部と北部では言語も違っていた。
M・ウエーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」
合理的近代人の形成にプロテスタンティズムの精神が利いた
マルクスの富の本源的蓄積。
前近代に於いて社会的な富の蓄積の主体は国家機構(即ち国王)であった。それが生産手段の革新により民間にも可能になった。それが産業革命を準備する富の本源的蓄積である。
出典…忘 世界経済史の教科書だったか?
東欧では農奴制が近代になって地主に利潤最大化動機が発生することによってその収奪はより過酷なものになった。
尾崎芳治先生の講義
高津春繁氏「比較言語学入門」を使って単一共通基語批判。文化の多系主義。
地中海世界⇒ヨーロッパと地域も(暗黒の中世を挟んで)時代もまるで異なるのに世界の中心=正統があたかも有史以来ずっとヨーロッパに有ったかのごとき詐術的思想の裏返しとしてのインド・ヨーロッパ語族が単一の源基語から出ているという考え方
大沢真幸先生の集中講義
ノートが見あたらない・゚・(ノД`)・゚・。
あとはウォーラスティンの世界システム論など。
18
:
カマヤン
:2002/12/07(土) 04:42
>>17
>この某教授とは何処の誰かは秘密なんですかね?
諸般の事情により、内緒です…
19
:
松代
:2002/12/07(土) 22:58
なんとなくはっておく
しかし、愛国心って「どの愛国心」を指し示していることやら…
>教育基本法の改正をめぐる中央教育審議会(文部科学相の諮問機関、鳥居泰彦会長)の公聴会「一日中教審」が7日、福岡市で開かれ、西日本各地から選ばれた10人が意見を述べた。焦点は、11月の中間報告で導入すべき理念として打ち出された「国を愛する心」。しかし、審議会委員の側から、この問題に関する言及はなく、すれ違いの印象が強い公聴会だった。
http://www.asahi.com/politics/update/1207/004.html
20
:
鳥山仁
:2002/12/08(日) 04:18
松代さん>
おまけの二乗。
T1教会の御用新聞ざんす。
ttp://www.ifvoc.gr.jp/new_page_62211.htm
21
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2002/12/08(日) 14:14
とりあえず日本で愛国心を語るには、言葉を細分化することから始めないと。
22
:
■とはずがたり
:2002/12/09(月) 04:19
>18
ますます気になりますな(笑)
>19-21
日本という地域・歴史・文化・言語・そして国家も非常に好きだが,政府にそれを云われたかないですね。
古文や日本史を丁寧にやれば(やる範囲増やさず授業時間増やせば)みんな日本好きになりません?
そもそも皆学校教育に聖なる職掌幻想を抱いているのかもしれない。
知性を得るところではなく体制に従順な労働者の養成機関であるかもしれないのに。
23
:
松代
:2002/12/10(火) 01:09
スポーツ競技などで得た結果に対して
選手個人のものとするのが近代的思考
共同体のものとするのが前近代的思考
近代社会においては、結果が個人へ還元されるプロスポーツに対して寛容だが、前近代社会はプロスポーツに対して不寛容である。
たとえば、企業化されたクラブチームを軽視し、ナショナルチームをたたえる。
あるいは、プロスポーツの祭典である様々なワールドカップを軽視し、アマチュアスポーツの祭典であるオリンピックをたたえるってな具合。
ワールドカップでの異様な盛り上がりなんてのは、割とわかりやすい例だろう。
日本も韓国のことを笑えないよ。
アベベに負けた円谷孝吉を死に追いやってから「まだ半世紀もたってない」し、いまでも高野連は「高校野球とプロ野球との交流を厳重に禁じている」のだから。
>外国の選手は、全盛期を過ぎても活発に活動する。今年45歳になるマルチナ・ナブラチロワは引退から6年経った2000年、「テニスがとても楽しくて」コートに復帰し、今でも公式大会で後輩選手らと競い合っている。万が一、韓国人選手が似たような決断をしたら、すぐに仲間のスポーツ関係者から「厚かましい」と非難されることだろう。
>金武校は「外国の選手は試合そのものを楽しんでいる。私たちの現状ではそれは不可能でしょう」と語った。たとえ全盛期を過ぎても、自分が望む限り競技を続けられる雰囲気、それを積極的に奨励する社会的雰囲気ができれば、選手たちの寿命ももっと長くなるのに、と考えさせられた。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2002/12/09/20021209000064.html
24
:
松代
:2002/12/10(火) 01:14
>>23
補足
FIFAワールドカップで自国ナショナルチームの結果だけで異様に盛り上がったってことです。
>古文や日本史を丁寧にやれば(やる範囲増やさず授業時間増やせば)みんな日本好きになりません?
激しく同意。
またアメリカ現代史も含め、諸外国の「近現代史」と比較すれば、たいていの人は日本が好きになると思うな。
確かに問題は多いけど、それでもなお「うまくやってきたほう」だと思うし、異なる文明圏から一方的な近代化を強要されたにもかかわらず、文化的アイデンティティを維持しているって点だけでも奇跡的だと思う。
25
:
・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*
:2004/06/22(火) 10:55
ナショナリズムイクナイ
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