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489：コピペ：2004/05/17(月) 00:13: 昨今の憲法改正論議
#174 CCMF さん [ 2004/05/05 02:59 219.163.154.219 ] コメント
　このゴールデンウィークは、ネコもシャクシも憲法改正と称する論議に踊らされた一週間でした。
法律である以上、改正可能であるのは当然ですが、改正と称して荒唐無稽な憲法を発明したり、
「現憲法は、国民の権利はあるが義務はほとんど無い」など憲法の本旨を無視したような議論まで
出てきたりして、少々、ウスキミ悪い雰囲気でした。
　現行憲法に不備があったり、欠落していたりする論点があるならば、改正するのは、当然です。
　しかし、欧文直訳体で読みにくいとか、米国に押し付けられた憲法だなどの議論は、あまり本質的では
ないと思います。それをいうならば、民法（財産法）のほうが、欧文直訳体でしかも、漢文調で恐ろしく
読みにくく、しかも元ネタのほとんどは、フランス民法やドイツ民法、さらにはローマ法などで、押し付け
どころかパクリと言ってもよい代物です。それでいて、いろいろ不備もありながら、判例を積み重ねて、
結構うまくやっているといえると思うのですが。。。
　その点、日本国憲法は、「押し付け」という議論もありながら、世界的にみてもオリジナリティの高い憲法
に仕上がっていると思います。読みやすさに関してもガマンの範囲でしょう。
　商法のように、有限会社法など商法に含めるべき法律が、別の法律になっていたり、相次ぐ改正で、
第何条の何の何など、枝番に枝番までつくようになったりしてきたら、全体の構成も見直そう、という議論も
あってよいと思います。しかし、我が憲法は、まだ一回も改正していないのですから、某新聞社のように、
突然、全く新しい憲法を作るなど、お遊びも過ぎると言うものです。（しかし、大手マスコミは、個人に対して、
はかり知れない影響力があります。この点は、国家や地方政府などの権力と並ぶ、個人の人権を脅かす
新たな権力として、憲法にて扱うべき問題かもしれません。）
　いずれにせよ、特定のトピックに関する条文の見直しや追加が主なる改正作業となるはずです。
　その一つは、第9条にかかわる自衛隊の扱いでしょう。この点は、多くの人の議論が集中し、違憲判決
などもでているので、改正論議の主題となるのでしょうね。

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