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ネット・ウヨサヨ論

175鳥山仁:2004/01/28(水) 03:17
カマヤンさん>
逆に聞きたいのですが、カマヤンさんに首尾一貫した理屈があるんですか?
まるでモザイクのように理屈が並んでいるようにしか見えないのですが。
(批判ではありません。念のため。状況に応じて理屈をつぎはぎする、
というのは経済学や社会学の世界ではよくある話です。代表的な学者がケインズでしょう)

私が???なのは、古典的なと言うと語弊があるのかもしれませんが、
鉄板レベルの理論がカマヤンさんの発言から伺えないことです。
その反対に、限りなくオカルトに近い理屈は頻繁に出てきます。

たとえば、カマヤンさんはフランスの社会学者からしばしば引用しますが、
戦後フランス社会学のキータームである「交換」を真剣に論じた形跡がありません。
社会階層を設定するのは大いに結構ですが、
それならば社会階層間で何が「交換」されているのかを視野に入れた上で、
理論が構築されてしかるべきです。
何でよりによってコミュニケーションをアトミック(数量的)に扱った、
ブルデューなんて読んでるんですか?
資本の概念拡大はSFとしては面白いというか、
私も小説のネタとして使ったことがありますけど、あれは単なるガイキチでしょ?

ドイツの社会学、心理学に至っては、学術と呼べるかどうか甚だ疑わしい内容が多く、
SFやファンタジーの一種として読む分には面白いですが、
あれらを理屈として信じているのなら、その段階で理屈屋の素養か基礎知識がないので、
理論構築の方法を一から考え直した方が良いでしょう。
マルクスもフロイドもニーチェもただの電波です。
面白いけど。

フランクフルト学派の系列も同様で、アイデアの面では見るべきところはありますが、
きちんとした理屈として認識しているのだとしたら、頭がどうかしています。
私はベンヤミンが大好きですが、彼の理屈で筋が通っているのは一つしかありません。

繰り返しになりますが、私のカマヤンさんに対する思いこみは、
「社会学を真面目に勉強していないのではないか?」というものです。
この場合の真面目とは、自己の理論構築に利用した理論の正当性を批判検証しつつ、
自己の理論を再構築する作業を行っているかどうか、という意味です。

単に本を読んで自分の経験に当てはめているだけなら、
そこいらの占いと基本的に何も変わりません。
私も占いは大好きですけどね。

また、純粋理論を社会に当てはめて理論構築をするのは時間の無駄です。
世の中は偶然が左右する要素があまりにも多く、
それを排した理論は根本的に現実に適応しないからです。
もちろん、それらを漫画や小説のネタにするなら問題ありませんし、
私もそこを批判すると飯が食えなくなるのでしませんが。

最後に、理論よりも政治的な成果を重視するというのであれば、
こうした批判に全く意味がないわけで、これ以上何かを言うつもりはありません。
私の中でカマヤンさんの評価が、『新しい教科書を作る会』の面子と同列になるだけの話です。


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