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ネット・ウヨサヨ論

141カマヤン:2003/12/22(月) 03:22
右翼/左翼が存在できる背景

 思想信条の内容で人を2分割すること自体、欧州でのキリスト教文化・ローマ文化を
前提にしている。
(大雑把には、キリスト教会をより信じると欧州的分類での右翼、ローマ文化をより信条と
すると欧州文脈での左翼に近くなる。革命後は実態として変化現象が起きる)、
 日本という土地柄では、「信条」によって人を二分するという習慣は、あまり強くない。
 どのくらい権力に位置が近いかという発言者のステータスと、
どのくらい他者の信条や見知らぬ他者の事情に対して寛容かという度量と、
どのくらい自分の信条に忠実か、という誠実さ
といったもので分類するほうが、日本での分類では、習慣に近い。
 右にも左にも、バカも変節漢も嘘吐きも君子もいる。

 欧州は元々キリスト教という信条で他地域から区別されていた宗教共同体だったから、
信条が同じなら仲間だ、信条が違えば敵だ、という文化背景がある。
 中世の欧州では、真実を判断できる能力は神父にだけあって貴族や庶民にはない、
という宗教的信条から、神父による裁判への信頼が強く、神父の行動がダメでも
神父の言葉は神の言葉を伝えている、という「言葉」への強い信頼がある。
 日本にはどれもない。

 また、日本では「信条による分割」に習慣としてあまり慣れていないから、いったん
「信条による分割」を前提にすると、互いに対話不可能になる。
 「違う信条や違う習慣を持っている他者との合意を目指す」のは政治の要点だが、

 「自分の文化は普遍だから、これを世界の果てまで浸透させるのが他者との合意を
作る方法だ」と信じるのが狭義での右翼(民族主義)と左翼(革命思想)、
 「違う信条や違う習慣を持っている他者との合意を目指す」のが「リベラル」、だと思う。

 翻訳学問やっているヤツ以外で、以上のことを踏まえないで過度に右左こだわるヤツは、
何かに騙されている。


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