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深刻化する中高年の暴力犯罪

1松代@萌え萌え:2002/06/04(火) 02:05
少年犯罪の狂暴化が深刻だといわれてますが、そんな事より中高年犯罪の狂暴化、悪質化が問題じゃないのか?
少なくとも、強盗した店で「放火して従業員を焼き殺す」中高年ってのは、チョットばかり深刻な問題だと思うのよ。

85松代:2003/01/28(火) 01:20
これは警官に同情する。
人間、こういう歳のとり方だけはしたくない。

>26日午後7時50分ごろ、埼玉県熊谷市中央5の市道で、「酔っぱらいが暴れている」という通報で駆けつけた熊谷署地域課巡査部長(41)が、同市中央3、会社員加藤英二容疑者(41)を保護するためにパトカーに乗せようとしたところ、加藤容疑者は巡査部長の左手にかみつき、人さし指の先約1センチを食いちぎった。指の縫合はできず、巡査部長は全治1か月の重傷。
http://www.yomiuri.co.jp/04/20030127i504.htm

86松代:2003/02/16(日) 22:58
三光作戦か?

武富士放火殺人事件には死刑判決が下ったが、宝石店放火といい、この事件といい、どうも「放火」が目につく。
放火という行為はメディア的に「派手」だから大きく報じられるという側面があるにせよ、犯罪学において火をつけるのは「激しい怒り」の現れと受け取るのが一般的であることをあわせれば、チョット怖い考えになってしまう。

>住居侵入し、放火 61歳の男逮捕 大分
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030216k0000e040014000c.html

87松代:2003/03/12(水) 02:40
キモイジジィダ
逝ってよし

>調べによると、同容疑者は昨年8月から毎週末、女子高生のアルバイト先の飲食店に通い、自宅の連絡先を入手。12月に女子高生に「店で会いましたね、また電話していいですか」などと連絡した。その後、女子高生やその父親から交際を断られると、自分の自宅や携帯電話から父親の携帯電話に「女子高生に会いたい」などや無言電話を始め、最高で1日に約60回の電話をしたという。
http://www.nikkansports.com/news/flash/f-so-tp0-030311-17.html

88カマヤン:2003/03/15(土) 17:08
「老い」進む暴力団、就職難の少年をリクルート
 東京都内で昨年、「暴力団への加入を強要した」として出された中止命令が38件に達し、
一昨年の16件から急増したことが、警視庁暴力団対策課のまとめでわかった。不況で
就職できずにいる10代、20代の若者を狙ったケースが多い。卒業式シーズンを迎え、
警視庁は中、高校生に対する暴力団の“リクルート活動”が活発化する恐れがあるとして
注意を呼びかけている。
 従来は、組周辺者や暴走族グループの少年を正式の組員にする際に強要するケースが
多かったが、昨年は、見ず知らずの少年に接近したり声をかけたうえ、慣れてきたところで、
加入を勧めるケースが目立っている。
 暴力団対策課は、「組員不足に悩む暴力団が、組を挙げてリクルート活動に力を入れている
のではないか」と分析。「暴力団も高齢化で若手組員が少なくなっている。中止命令を出した
ケースは氷山の一角で、潜在的な加入強要はまだまだあるはず」と、勧誘されたらすぐに
警察に相談するよう呼びかけている。(読売新聞)[3月15日15時50分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030315-00000206-yom-soci

89Peaceが一番:2003/03/23(日) 12:05
誰かブッシュの暴走を止めて〜!

90松代:2003/04/12(土) 01:27
「80歳だ。金出せ」
いったいなんなんだ?

>11日午前1時半ごろ、東京都足立区本木西町のたばこ店経営の女性(84)方に、高齢の男が押し入り、1階の寝室で寝ていた女性の上に馬乗りになってカッターナイフを突きつけ、「80歳だ。金を出せ」と脅した。女性が枕元のガラス製の灰皿を振り回して抵抗すると、近くにあった木製の釣り銭箱から売上金約5万円をわしづかみにして逃げた。女性は一人暮らしで、右耳を切る軽いけがをした。
http://www.asahi.com/national/update/0411/012.html

91凶悪犯罪の数自体は減っている:2003/05/13(火) 13:06
549 名前:朝まで名無しさん 投稿日:03/05/12 20:48 ID:KZeAfZ6Z

犯罪認知件数
殺人:1960年…2648件 2001年…1340件
強盗:1960年…5198件 2001年…6393件
傷害:1960年…約68000 2001年…約33000
暴行:1960年…約44000 2001年…約16000
窃盗:1960年…約103万 2001年…約234万

あくまで警察が知った件数だけど凶悪犯罪減ってるね。

92克森 淳:2003/05/30(金) 02:54
 この夫婦の間にあった感情というものが、非情に気になります。

>「朝食作らない」妻を殺害=74歳夫を逮捕

http://news.lycos.co.jp/topics/society/murder.html?d=29jijiX579&cat=1

93克森 淳:2003/06/04(水) 14:23
 得物がくわというところに、言い知れぬ趣を感じる…。

女性ら4人襲われ、けが 中年の男逮捕 兵庫・加古川 (毎日新聞)

http://news.lycos.co.jp/topics/society/phantom_killer.html?d=04mainichi0415e043&cat=2

94・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/06/05(木) 19:06
行きつけのサイトでこの手の話があったので…
http://www.ag.wakwak.com/~spec/etc/log/80789.htm

95カマヤン:2003/06/14(土) 04:13
>第2回 キレやすいのは誰だ
> 注目点はいろいろあります。昭和23年の強盗件数は戦後最高の3878件。
>これは戦後の混乱期だったことを示します。当時の17歳は、教育勅語による
>学校教育を受けています。近年、教育勅語の有用性を訴える老人がいらっしゃいますが、
>なんの効果もないことが証明されました。人間、食うのに困れば、盗みを働くのです。
>道徳教育を強化したところで、犯罪の抑止効果は期待できません。 (略)
> 最も少なかった平成2年と、最も多かった昭和35年では、件数の差は6.9倍にも
>のぼります。というわけで、本日ここに戦後最もキレやすかった少年が決定致しました。
>グランプリは昭和35年の17歳、つまり昭和18年生まれで西暦2001年現在58歳の方々です。
>おめでとうございます。
http://mazzan.tripod.co.jp/lesson2.html
http://mazzan.tripod.co.jp/index.html#mokuji

96・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/06/14(土) 18:44
↑まただまされてる人が・・・・(´д`;
絶対数の比較は意味がないのに。

97カマヤン (´ー`)y-~:2003/06/14(土) 23:41
>>96
http://mazzan.tripod.co.jp/lesson1.html
http://mazzan.tripod.co.jp/index.html#mokuji
冒頭から読まれること推奨

98・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/06/15(日) 10:03
>警告!
>反社会学は社会学の手法や論理を誤用し、無意味でくだらない結論をみなさんに押しつけようとします。当サイトの内容を読んで笑う人は、正常な頭脳と自由な精神の持ち主です。反対に、怒り出す人は、学力低下および判断力停止の末期症状であるおそれがあります。

http://mazzan.tripod.co.jp/index.html#mokuji
怒りだすのもどうかと思うけど、このサイトの内容を真に受けるのもとってもまずいんじゃないのかなぁ。

99・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/06/18(水) 23:23
>96,98

できれば何処がどう間違いであるのか、説明していただきたいですが?
絶対数の比較はどう意味がないのか、内容を真に受けるのどうまずいのか
真に受けなければまずくないのか?

100・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/06/26(木) 21:09
>>98
これって、いわゆるトンデモ本の煽り文句のようだw

101カマヤン:2003/08/23(土) 23:42
http://mazzan.tripod.co.jp/lesson2.html
>ここで反論の声が聞こえてきました。
>「いまは、こどもの数が少なくなったから、犯罪件数も減ったのだ。」
>そんな負け惜しみの声に応えまして、次の資料を提出致します。

> 国勢調査のデータを元に作成したグラフです。
>昭和35年のほうが、平成2年より、62万人ほど少年人口は少なかったのです。
>平成2年には、少年の8381人に一人が凶悪犯罪者でしたが、
>昭和35年は1142人に一人でした。
>残念ながら犯罪発生率は35年のほうがずっと高かったとの結果になってしまいます。
>やぶへびでしたね。
>
> 少年法は昭和24年からすでに施行されていました。したがって昭和35年当時、
>凶悪犯罪を犯してつかまった少年たちは、たとえ無期懲役の判決が下されたにしても、
>7年後には仮出獄の対象となり、社会に復帰していたのです。その凶悪な少年たちも
>いまや、会社では管理職になっている年齢です。当然、マスコミ各社でも。
>これでもう、おわかりのことと思います。マスコミのお偉方は、自分たちの世代の
>凶暴さを隠すために、過去のデータを故意に伏せていたわけです。
> JR東日本の調べによると、平成11年度、駅員に暴力をふるって警察ざたにまで
>なった乗客は、50代が最も多かったそうです。こんな危険なオトナたちを野放しに
>しておいていいものでしょうか。少年法改正論議の前に、50代後半の心の闇を
>なんとかしたほうがよさそうです。

102・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/08/24(日) 08:50
>>101 はカマヤンさんの名を騙った偽者

103カマヤン:2003/08/26(火) 04:51
>>101はオレですが、君はなぜそう思ったのかな?

104・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/09/08(月) 20:54
少年犯罪は急増しているか
http://kogoroy.tripod.com/hanzai.html

105・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/10/13(月) 18:30
>看護師、通院患者に胸刺され重体 広島・国立福山病院

>調べでは、小寺容疑者は「帰宅を促されたので腹が立ってやった」と容疑を認めているという。 (10/13 18:18)
http://www.asahi.com/national/update/1013/014.html

106・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/11/18(火) 19:14
   少年犯罪は凶悪化しているか
  Juvenile Crimes are Getting Vicious, Really?  奥平康照 
 少年凶悪犯補導・検挙数最高は一九六〇年であり、その人数は八一一二人であるが、
一九八七年は一六三〇人であり、五分の一にまで減っている。この数は一三歳以下も
含めているから、それを除くと、検挙数は一九六〇年が七五〇四人、一九八七年が
一三一八人であり、その減り方はもっと大きい。
http://www.wako.ac.jp/souken/touzai01/tz01okudaira/okudaira_fig4.jpg
 少年凶悪犯検挙数が増加していないにもかかわらず、少年凶悪化論は八〇年代から
ずっと続いている。凶悪犯検挙数が底値になって安定し始めた頃から、逆に少年凶悪化論が
言われ始めたのである。
http://www.wako.ac.jp/souken/touzai01/tz0113.html

107・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/11/18(火) 20:23
少年犯罪は急増しているか
少年の心には何も起こっていないのです。この年、取り締まる側である警察の姿勢に
変化があったのです。1997年6月3日関口警察庁長官が「悪質な非行には厳正に対処、補導を
含む強い姿勢で挑む」と述べています。この発言から、警察が強硬姿勢を示し、少年犯罪の
罪状がより重く科せられるようになったのです。
 万引きをして、店員に見つかり、犯人が逃げようとして店員を突き飛ばし、店員が軽傷を負ったとします。
このような事案はそれまで、窃盗として検挙されていました。これが厳罰化の傾向により、
強盗として検挙されることになったのです。また、ひったくりでもこれまではすべて窃盗に
分類されていたものが、上手くけがを負わせずになされれば窃盗、軽傷だろうが、傷害を
負わせてしまえば、すべて強盗として数えられることになったのです。
正直言って、このような事件が凶悪犯罪として数えられてしまうことには違和感を覚えてしまいます。
せいぜい窃盗+傷害がいいところでしょう。
つまり、1997年以降の凶悪犯罪増加については、少年自体は何も変わっていないが、
警察の姿勢が変わったことが原因である、といえます。
http://kogoroy.tripod.com/hanzai.html

109・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2003/12/29(月) 08:06
第30回犯罪社会学会に参加して(2003年10月28日付)http://www.seikyo.org/geppyou200310.html

 まず法務省総合研究所の大場玲子氏が「犯罪情勢の悪化とその指標」と題して、『犯罪白書』作成の
立場から、犯罪認知件数の激増と検挙率の低下、強盗犯の増加など公式統計の詳細を報告した。
 これに対して、河合幹雄桐蔭横浜大学教授は「犯罪統計のからくり――犯罪統計の正しい読み方」と
題して、公式統計への全面的な批判を展開した。
 犯罪認知件数の激増は2000年、桶川女子大生殺害事件によって不手際を指弾された警察の
認知手続きの増加と警察官1万人の増員によるもので、02年は微増、03は横ばい状態である。
 また、犯罪激増を特徴づけているのは「器物損壊」で、それまで「前さばき」(不認知)されていたものが
計上されるようになったためである。たしかに「強制わいせつ」と「強盗」の増加は認められるが、前者は
「痴漢」の迷惑防止条例違反から強制わいせつ罪への格上げによるものであり、後者についても、
同様に罪種間でのカウント上の変更がみられる。また、認知数と検挙数にほぼ一致が見られる「殺人」は
戦後ずっと減少しているのであって、河合氏は「治安の悪化はウソ」だと論じるのである。

 自殺は最近のメディアで報じられることの少ない社会問題だが、社会学者の松本氏は「危機の内向率」
(自殺件数÷【殺人件数+自殺件数】×100)という指標を提唱し、その年次的統計の作成によって、
わが国はこの50年間「内向率」が国際的にみて高水準で増えていることを指摘する。
 自殺も殺人も社会の連帯感情喪失の表れとみるのが社会学のまなざしだが、松本氏の研究は
わが国が真に直面している「危機」の深層を解明する上で今後多くの示唆を与えてくれるだろう。

110・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/01/07(水) 22:40
これで強盗になるのか。( ´_ゝ`) フーン

> 強盗致傷事件
>万引きの犯人が保安員に捕まりそうになり、暴行を加えてけがをさせた事件
http://www.sipeb.aoyama.ac.jp/~mt-home/activities/2002j/joint/crimes/4.htm

こっちも暴れると強盗致傷になりそうだ。
>買い物盗事件(いわゆるチェンジ・チェンジ盗事件)
>店舗のレジにおいて外国語で両替を依頼し、店員の隙を窺いレジから現金を盗んだ事件

111・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/01/08(木) 10:53
>110
強盗でなければなんだというの?

112・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/01/12(月) 09:18
>>111
窃盗と傷害罪。

113・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/02(日) 05:47
メディアと「青少年凶悪化」幻想
http://www.jca.apc.org/toudai-shokuren/dekigoto/000824a.html
2000年8月24日 朝日新聞夕刊
広田照幸(東大助教授)(教育社会学)ひろた・てるゆき 1959年広島県生まれ。著書に『日本人のしつけは
衰退したか』『陸軍将校の教育社会史』(サントリー学芸賞受賞)など。
 「青少年の凶悪化」がしきりに騒がれている。その議論をきっかけに、今の少年法のシステムは破綻して
いるから厳罰化で対処せねぱならない、という見方が一部に出てきている。だが、ちょっとまってほしい。
 戦後の数十年間の犯罪・非行統計をきちんと調べてみると、意外なことに他の先進諸国の傾向とは
異なり、最近の青少年は昔に比べてはるかにおとなしくなっている。最近、年齢層別殺人率を十年ごとに
算出した長谷川眞理子・早大教授が、青少年が「殺人」で検挙される割合は、戦後一貫して低下している
ことを指摘して反響を呼んだ(『WEDGE』5月号ほか)。私も統計を検討し直してみたが、殺人率の低下だけ
でなく、全体として、青少年は決して凶悪化しているわけではない、という結論に至った(『教育学年報8』
世織書房、十月刊行予定)。
 では、「青少年の凶悪化」という虚像はどこからくるのであろうか。ここでは、センセーショナルな報道に
走るマスメディアの責任を2点指摘しておきたい。
 第1に、凶悪非行への関心を喚起しようとして警察庁などが発表する、部分的で短期的な数字や解釈を、
メディアが無批判にたれ流しているという点である。
 たとえば、「凶悪非行の低年齢化」という見方には事実誤認が含まれている。発生率では、年少少年
(14、5歳)の層の凶悪化を示す、一貫した傾向は見られない。細かな増減はあるが、極めて低い水準で
推移している。むしろ、中間少年(16、7歳)や年長少年(18、9歳)で検挙される者が大幅に減少してきた
(特に年長少年)ために、低年齢の少年が目立つようになっただけである(グラフ参照)。
http://www.jca.apc.org/toudai-shokuren/dekigoto/000824a1.gif
 同様のことは「粗暴犯のうち少年が占める割合が過去最高になった」という報道にも当てはまる。
少年の粗暴犯の発生率は、三十数年前と比べると半減している。だが、成人(特に二十代)がそれ以上に
おとなしくなったため、見かけ上、少年の占める割合が上がったにすぎない。

114・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/02(日) 05:47
http://www.jca.apc.org/toudai-shokuren/dekigoto/000824a.html
 「死に至らしめる事件を起こした少年」がここ数年急増している、と報じられることもある。
だが、増加分の大半は「傷害致死」で、多人数がかかわったとされて一網打尽になる者が増えているので
ある。1998年でいうと、82%が4人以上の「共犯」である。それゆえ、被害者数が激増しているわけでは
ない。私の推計では、被害死者数は依然として、60年代半ばの4分の1から5分の1にとどまっている。
 さらに、警察庁発表などの報道は、減少・沈静化しつつある罪種よりも、増加傾向にある罪種を強調
しがちである。また、「昨年に比べて激増」「過去5年間で最悪」などと発表されるものは、その直前の
時期までさかのぼってみると、やはり現在の方がはるかに減少していることがよくある。先日、警察庁が
今年上半期の非行状況をまとめ、各紙とも、「凶悪化」という見出しでそれを伝えた(4日付朝刊)。
だが、そこでも、たまたま殺人が極端に少なかった昨年の数字と比較されているなど、強引な解釈が
目立った。
 要は、統計数値や解釈の妥当性に関するチェックが必要なのである。
 第2に、ごく例外的に起きる重大事件に対して、不必要なまでに微細に報道し、解釈しようとする、
メディアのあり方が問題である。
 かつての報道は、事件の経緯をたどることに重きが置かれ、その背景や動機は簡潔な紋切り型の表現で
片づけられていた。佐賀のバスジャック事件がもし数十年前に起きていたら、「内向的」で「学校嫌い」で
「世間を怨んでいた」というふうに、簡単に片づけられたはずである。
 ところが近年は、ごくまれにしか起きない例外的な事件に対しても、青少年全体の病理を代表している
のでは、という視点から、細かな詮索や解釈がなされるようになった。その結果、「いつでも、どこでも、
誰にでも」起きてしまうかのような錯覚が生まれている。しかも、他者には簡単にはわからない「心」の
部分を「事件発生のカギ」とみなすようになったから、どんなに周辺情報を集めてみても、「解決」する
わけがない。不安を募らせるだけである。また個々の事件がもらさず報道されることで、少年事件が
格別増えたような印象をもたらしてもいる。
 稀有な事件の報道では安易な一般化は慎むべきだし、事件と関連の薄い情報の氾濫は、単なる
「覗き趣味」にこたえるものでしかない。

115・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/02(日) 05:47
http://www.jca.apc.org/toudai-shokuren/dekigoto/000824a.html
 最後に、現状の病理面にばかり注目する傾向が強いメディアが見落としがちな、重要なもう一つの点を
指摘しておきたい。右で触れた、十代後半から二十代の青少年の凶悪犯や粗暴犯が減少してきたという
事実が示すのは、現行少年法のもとでの保護システムが、それなりにうまく機能しているのではないか、
ということである。
 科学警察研究所の調査などによれば、約9割の非行少年は、1、2度捕まったら非行をやめている。
保護観察や少年院への送致など重い処分を受けた者もその後、大半は更正してきている。そうであるが
ゆえに、二十代の犯罪率が他の国に例のないほど低下したのである。
 少年法を改正して成人並みの処遇をおこなうことは、更生不可能な若年成人を大量につくり出す危険性を
はらんでいる。犯罪者の大半は、執行猶予がついたり、実刑の場合でも数年後ないしは十数年後には
出所してくる。少年たちに刑事罰を科しても、この点は変わらない。
 70年代以降、厳罰化の方向に向かった米国では、自暴自棄になった大量の若者たちを生み出す
結果になっている。「犯罪大国」の悪循環から生まれた理念や制度を、わが国がまねようとするのは
愚行である。
 もちろん、被害者やその家族の応報感情に対応できる制度的措置など、考えねばならない点はたくさん
ある。しかし性急な法改正で現在の保護主義的な枠組みの長所を失うのは、リスクが大きすぎる。
同時に、過剰な不安をあおるメディアのあり方が反省されねばならないだろう。

116・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/02(日) 08:23
> 都立大学法学部教授の前田雅英という方は法律の研究者なのに非常にさばけておられるらしく、
>そんな目撃証言をひとつひとつ精査などしないで、最近は検挙率が半分に減っているので統計を
> 2倍に<補正>すればいいじゃないかと、小学生にも判り易い画期的な理論を提唱され、その2倍にした
>数字をもとに現在の少年犯罪数は戦後最高と仰っておられます。
> きっと前田先生の天才的な頭脳は事例のひとつひとつに当たることなく数字だけで少年犯罪を研究
>する画期的なメソッドを編み出されたのだろうと愚考いたします。でも、凡夫がこのリストを見ると、
>どうしても2倍じゃ足りないような気がするんです。先生!素晴らしい理論によってもっともっと<補正>してえ!!
http://home.interlink.or.jp/~5c33q4rw/nikki/2001_03.htm

117カマヤン:2004/06/03(木) 15:06
とっても役に立つデータベースHP

少年犯罪データベース  http://kangaeru.s59.xrea.com/index.htm

少年犯罪統計データ  http://kangaeru.s59.xrea.com/toukei.html

118・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/03(木) 16:22
>>117
>少年犯罪統計データ  http://kangaeru.s59.xrea.com/toukei.html

 少年刑法犯の主要罪名別検挙人員の人口比をみると、ここ10年で少年は1.7倍近くの割合で人を殺しているように見えますが、これは>>114に書かれているように、多人数での共犯事件が近年増えてきたことと、「少年犯罪厳罰化」のあおりを受け、共犯者に「より厳しい罪」を適用するケースが増えているからです。

119φ(。。 )m:2004/07/02(金) 02:13
キレる子供の脳には特徴?1万人追跡調査へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040629-00000515-yom-soci
 少年犯罪の増加や学級崩壊、不登校のまん延などの原因を、最先端の脳科学で探ろうと、
文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構は29日、零歳児と5歳児計1万人について、
行動の特徴と脳の働きの関係を5年間にわたって追跡調査すると発表した。
 ここ数年、ささいなことですぐに「キレる」子供が増え、少年犯罪の増加などにつながっていると
言われる。テレビやゲーム、インターネットの普及、ストレスの増大、少子化などとの関連が指摘
されているが、はっきりした因果関係は分かっていない。
 同機構は、体を傷つけずに磁気や光で脳内の活動を調べる「機能的MRI(磁気共鳴画像)」や
「光トポグラフィー」といった最先端技術を活用。子供の生活状況や心身の発達、言語の習得具合
などを調べながら、脳との関係を長期間にわたって観察する。
 そのうえで、家庭環境の違いや地域差、男女差なども詳しく分析。問題行動を起こす子供の脳
の特徴や、その原因などを突き止めるのが目標だ。
 今年度から2年間、予備調査を行い、調査手法やプライバシー保護のあり方などを検討。
本調査は2006年度から5年間実施する。
 研究の代表者は、光トポグラフィーの開発者で脳科学が専門の小泉英明・日立製作所フェロー。
全国の大学病院や自治体などの協力を得て、乳児健診時に家族構成や生活状況などを聞き、
追跡調査の対象者を絞り込む。調査研究費は7年間で総額40―50億円にのぼる見込み。
(読売新聞)[6月30日0時26分更新]

120・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/03(土) 12:59
「少年犯罪・・・ほんとうに多発化、凶悪化しているのか」
鮎川潤著、平凡社、660円、2001年3月19日、ISBN4-582-85080-4
http://nova.scitec.kobe-u.ac.jp/~matsuda/syohyo/0109hanzai.html
 本書には少年犯罪の統計数字やグラフはそれほど多くはない。というのも統計数字というものに
根元的な疑問を呈しているからである。警察の統計数字には殺人事件を除けば暗数が多いからである。
たとえば、駐車違反やスピード違反が増えたとすれば、それは実際に増えたと言うより、警察の取り締まり
がきつくなったという側面が無視できないからである。
 少年による横領の変化のグラフを見る。1946年に1132人でスタートした数は、1996年には約3万5千人
にも達する。これはなにを意味するのだろうか。横領というと知能犯のように思えるが、そのほとんどは
占有離脱物横領、ひらたくいえばそのほとんどが放置自転車の乗り逃げである。その検挙数が最近
増えたのは、昔は見逃していたものが、「早期発見、早期治療」のスローガンの元、警察の活動が
活発化したからにすぎない。
 少年の窃盗が増えているが、その大多数は万引きである。その場合、万引き数は店の方針、警察の
対応によっては非常に変動する。警察が始末書でなく調書をきちんと取ってはじめて検挙人員として
カウントされる。統計数字をそのまま実数と見ることはできない。
 強盗は凶悪犯である。それが近年急増している。ひったくりを例に取ると、これがスムーズに成功すれば
窃盗である。しかし被害者が抵抗したり、転んだりすれば強盗になるというのが、最近の警察の解釈だ
そうだ。そのようなことを知ると、統計数字だけを金科玉条のようにとらえるのはどんなものだろうが。
 先に述べたように、近年、少年犯罪は凶悪化したとマスメディアでよくいわれる。そこで著者はクイズを
出す。20のさまざまな凶悪な少年犯罪の例を持ち出し、それがいつの事件か答えさせるのである。
小学二年生の女子が乱暴されて殺害された(小学6年生の犯行)。同級生の首をナイフで切り落とした。
いじめていた同級生を金槌で殴り、川に投げ込んで殺害した。これらは現在の事件のようだが、実は
どれもかなり昔の事件である。これがもし現在おこれば、マスメディアはどれだけ騒ぐだろう。少年犯罪
が現在になって凶悪化したなどと言うのは、昔のことを知らないものの言うことである。

121・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/03(土) 13:00
『昭 和 少 年 犯 罪 史』
http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/jsyouwa.htm

『戦前の少年犯罪』
http://kangaeru.s59.xrea.com/senzen.htm
『〔戦中戦後の〕少女による殺人事件』
http://kangaeru.s59.xrea.com/syoujyo.htm

122・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/03(土) 13:00
      “誤解を生む少年犯罪報道「凶悪化」に疑問”
 八月八日に新聞が取り上げた「少年犯罪の凶悪化」の真偽について調べた結果
大きな誤解があることがわかった。その記事は警察庁から発表された「平成15年
上半期の少年非行等の概要について」に基づいてるが、新聞には前年のデータ
としか比べておらず、それだけで「凶悪化」と判断するのは早計すぎるのにも
かかわらず、少年(法律上は20歳未満の男女)への偏見を生む記事になっている。
同じく公開されている「少年非行等の概要」について詳しく調べてみると過去
10年間で増えているのは強盗だけで、私たちが想像する「凶悪化である殺人等は
増加していない。強盗の増加についても多くの弁護士が「最近は『恐喝』から『強盗』
に引き上げられたりする」「『窃盗罪』と『暴行罪』について前は分けて送致されて
いたが、今は『事後強盗』として送致される」と語っており、その増加については
「信頼性がない」と述べていた。このように、きちんと調べていない記事をトップに
出すことは少年について多くの偏見を生む。このような不安を生じさせるものではなく、
データから何を読みとり、少年をとりまく社会問題をいかに解決していくかを考える
記事のほうが必要などではないだろうか。    (高校生 今井紀明)
週刊金曜日2003,8,22

123・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/28(水) 14:22
『反社会学講座』=パオロ・マッツァリーノ著 (イースト・プレス・1500円)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/news/20040704ddm015070149000c.html
 イタリア生まれの30代? 謎につつまれた人物だが、ただ者ではないことだけはたしかだ。
社会学や報道における偏見に満ちた珍説、統計のカラクリを次々とあばいていく。
 たとえば、少年犯罪の増加にともなう少年法改正という議論がある。しかし、戦後のデータをみる
かぎり、少年による凶悪犯罪は激減しているそうだ(ピークは昭和35年)。
 またずっと親と同居しているパラサイト・シングルへの批判にたいし、著者は「ひとり暮らしの若者が
増加すると、お金持ち(の大家)はますますリッチになります。不公平です」と反論する。
 フリーター、少子化、さらには首都機能移転まで、「常識」をくつがえす意見が満載。こんな講義が
あるなら、ぜひ受けてみたい。(魚) 毎日新聞 2004年7月4日 東京朝刊

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872574605/qid=1090991786/250-0963394-1948205
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/40f350a79ada10106713?aid=&amp;bibid=02453132&amp;volno=0000
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_rev.cgi/40f350a79ada10106713?aid=&amp;bibid=02453132&amp;volno=0000&amp;revid=0000340684

124・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/28(水) 14:25
2004年07月15日 「犯罪大国」=奥田昭則(大阪編集制作センター)
http://www.mainichi-msn.co.jp/column/kishanome/archive/news/2004/05/20040527ddm004070042000c.html
 ◇悪化の統計、疑う必要も−−監視社会は願い下げ
 殺人、強盗など凶悪犯罪の不安が日本を覆い、「安全神話」は崩壊したといわれる。被害に遭い、
それを実感した方も多いと思う。警察庁、法務省とも、それぞれ警察白書、犯罪白書で「治安悪化」を
強調し、法改正による厳罰化や警察官の緊急増員などで治安回復を目指し、街頭には監視カメラが
目立ってきた。その一方で「治安悪化を示す証拠はない」と、真っ向から否定する学者もいる。いったい、
どちらが本当か。もし「犯罪大国」の悪夢が杞憂(きゆう)に過ぎないのなら、それにこしたことはない。
無用の不安におびえ、窮屈な監視社会にするのは願い下げだからである。
 日本犯罪社会学会が03年10月、沖縄で開いたシンポジウム「犯罪は増えているのか?」で、
河合幹雄・桐蔭横浜大学法学部助教授が「犯罪統計のからくり」と題する興味深い報告を行った。
殺人や強盗、傷害など罪種別発生件数の年次変化をグラフで紹介した上で「治安悪化はウソ」と
断定したのだ。犯罪報道の渦中にいる私には、にわかに信じられない話だった。
 シンポを企画し、司会した浜井浩一・龍谷大学法学部教授は、昨春まで法務省に勤務し、犯罪白書
を96〜99年の4年間執筆した。01年版白書以来、犯罪の加速度的増加▽「体感治安」の悪化
▽治安の危機、と3年連続で「不安」のアピールを強めている傾向に疑問を感じ、河合助教授らに
呼びかけ、シンポが実現した。参加した犯罪学の学者約160人の多くが治安悪化説に懐疑的だったという。
 まず、犯罪統計そのものに「カラクリ」が潜んでいる。被害者が届けて警察が認知するのは実際に
起きた犯罪の一部で、罪種によって違うが、全体では40%未満。性犯罪は10%以下とみられる。
泣き寝入りや、被害自体に気づかないケースも多く、認知は氷山の一角に過ぎない。この埋もれた
犯罪が表面に出て、統計に加えられた、ということもありうる。つまり、犯罪が増えたかどうかは、
統計上の単純比較でははっきり分からないのだ。
 犯罪認知件数が300万件に迫り、昭和期の2倍に増えたのを、浜井教授は「警察の方針転換で
増加した面がある」と見る。過去20年間の警察庁長官の訓示内容を調べ、認知にどんな影響を
与えたかを分析したところ、3段階で増加したのが分かった。

125・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/28(水) 14:25
http://www.mainichi-msn.co.jp/column/kishanome/archive/news/2004/05/20040527ddm004070042000c.html
 第1段階は、88年に就任の金沢昭雄長官が「国民が求めている警察」を目標に方針転換した時期。
7割以上という世界一の検挙率(現在は約20%)の維持が目標だったとみられる。
 次に国松孝次長官当時の96年に「被害者対策要綱」を出し、さらに変わった。女性が泣き寝入り
しがちだった性犯罪を重視した。警察が被害者の掘り起こしを意識的に始めたのである。
 さらに劇的に変化したのは「桶川ストーカー事件」以降だ。埼玉県桶川市で99年10月、女子大生が
殺害されたが、被害者の訴えを放置した警察の対応が厳しい批判を浴び、民事不介入の方針を一変した。
市民の困りごと相談(警察安全相談)を積極的に受け入れるよう、組織の末端まで徹底した。
それまで相手にしなかった男女関係のもつれや児童虐待、ヤミ金融、器物損壊など、被害者の訴えに
耳を傾けるようになった。このため99年まで30万件台で横ばいだった相談件数が00年から激増、
02年には100万件を突破している。警察が受理すればほとんどが犯罪扱いになる。まさに、多くの
埋もれていた犯罪が表面化して犯罪認知件数が増えたのだ。結論から言えば「被害者対策」の重視
こそが、犯罪認知件数激増の最大の理由といえよう。
 また、刑法犯の80%以上は窃盗で、100件以上の余罪は珍しくないが、警察は困りごと相談の
対応に追われて余罪捜査のゆとりがなくなり、ほとんど立件しなくなった、とみられる。認知件数の
激増と検挙率の急低下は表裏一体なのだ。
 犯罪の「加害者」のみに目を向けがちだった警察が「被害者」に配慮するようになったのは、むしろ
歓迎すべきだと私は思う。しかし、皮肉なことに見かけの犯罪統計は悪化し、いかにも治安が極端に
悪くなったかのような錯覚を招いているのではないか。景気低迷で金品を奪う財産犯が増え、外国人
や少年の犯罪が目立っているのは事実だが「統計のカラクリ」に目を向けず、ただ凶悪犯罪の影に
おびえて、いたずらに不安を募らせるのは疑問だと思う。「犯罪統計のみを信じるな」と、あえて私は
言いたい。   毎日新聞 2004年5月27日 東京朝刊

126・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/22(水) 01:20
「NO!監視」ニュース 【第6号】 2004-01-30
http://www009.upp.so-net.ne.jp/kansi-no/news/documents/news_2004-006.htm
* 「治安の悪化は本当か?――つくられたモラルパニック」 03年12月15日学習会報告
* 【監視社会の実態】商店街「防犯カメラに関するアンケート調査」結果

■「治安の悪化は本当か?――つくられたモラルパニック」 03年12月15日学習会報告
 12月15日、「治安の悪化は本当か?」と題して、龍谷大学法学部教授(犯罪学)の浜井浩一さんを
講師に招いて学習会を開催しました。現在、マスコミ・学者・政治家がこぞって「治安は悪化」と宣伝し、
「防犯対策の強化」と称して、警察による指導の下に商店街や駅など街のあらゆる場所に監視カメラ
が次々と設置されています。浜井さんは、こうした動きに対して、犯罪統計の正確な分析に基づく
鋭い批判を展開しています。以下、浜井さんの講演と質疑応答の要旨を掲載します。
(図表も浜井さんが作成)
 
◇今、日本の刑事政策はどこに向かおうとしているのか
 私は、犯罪学を専攻している立場から、監視カメラの問題について、①「治安が悪化している」という
指摘は本当なのか? ②監視カメラに防犯効果はあるのか? という2点の疑問を持っている。
今日は、日本の治安がどういう状況にあるのか、犯罪統計をどう読むべきなのか、ということを指摘
したうえで、現在の日本の刑事政策が「治安の悪化」を前提にしてどういう方向に向かっているのか、
ということをお話ししたい。
  講演・浜井浩一さん

127・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/22(水) 01:21
http://www009.upp.so-net.ne.jp/kansi-no/news/documents/news_2004-006.htm
  1.主な犯罪件数は20年前と同じ――「治安悪化」説のカラクリ
 新聞紙上で「刑法犯の認知件数が300万台を超え治安の悪化に歯止めがかからない」という
言い方をされる。
 1981年、私が大学に入った当時は治安などという問題は一顧だにされなかった。「治安悪化」が
叫ばれ出したのは、1997年の神戸事件以来だ。しかし、97〜99年あたりは、認知件数を見ても、
ほとんどの犯罪において84年のレベルから下にある(図1)。
 殺人の件数は、いったん下がって、そのまま横這い状態が続いている。傷害、脅迫に関しては、
理由があるが2000年からジャンプしている。徐々に増加している侵入盗も2001年でようやく
1981年のレベルに達しているにすぎない。
○検挙率の高低は警察方針に連動
 窃盗の認知件数が上がって、徐々に検挙率が落ちている節目は、警察の方針が変わったときだ
(図2)。昭和61年に就任した刑事畑出身の金沢警察庁長官が、従来の「検挙率維持」という指示を
転換して「重要犯罪対策に精力を注ぐべきだ」と指示した。これによって、昭和63年あたりから
検挙率が落ち始める。平成4年の時点では、公安畑の木口長官が「検挙率は治安のバロメーターだ、
頑張れ」と指示したので、短い時期だがいったん検挙率が上っている。このように検挙率・認知件数は、
警察の政策によって動いているのである。
 注意してもらいたいのは、窃盗犯の検挙人数が減っていないのに、検挙件数が減っているという
ことだ(図3)。平成11年の桶川ストーカー事件をきっかけとして、被害者の申し出にきちんと対応しろ
という指示がだされた。これによって、警察のとりあげる事件数が急増し、警察が忙しくなり検挙者の
余罪調査をおこなわなくなった。検挙人数は落ちていないのに検挙件数が落ちたのはそのためだ。
普通は、最低でも1人の窃盗犯が20件、うまい人なら100件くらいはやっている。だから、窃盗犯の
検挙率の低下が全体の検挙率の低下に激しく影響している。

128・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/22(水) 01:21
http://www009.upp.so-net.ne.jp/kansi-no/news/documents/news_2004-006.htm
 強制わいせつが、平成8年から徐々に増え、検挙率が低下しているのも理由がある。平成8年に、
「被害者対策要綱」がだされ、警察署や駅に痴漢相談窓口を設けたことが大きく影響している。
これによって、潜在化しやすい性犯罪を顕在化させ認知件数が急増したが、痴漢は顔見知りが
おこなうものではないので捕まりにくい。だから、検挙率が急落するという傾向になった。
警察庁は、「重要犯罪の検挙率が下がっている」と問題視するが、ここでいわれる「重要犯罪」の
50〜60%が強制わいせつである。
○強盗の被害実態
 殺人と並んで「凶悪犯罪」のひとつとしてあげられるのが強盗事件である。強盗事件というと、
銀行強盗や少年のオヤジ狩りというイメージが強いが、一件ずつ洗えばそういうものは少なく、
不良仲間同士の恐喝・傷害が多い。被害実態の調査でも、強盗は、他の犯罪に比べて、精神面・
生活面での影響が意外に少ない。罪名で、犯罪を「凶悪」と分類することは無意味であることがわかる。
 長崎の事件が起きると、「怖い」という市民のコメントがマスコミに載るが、5歳未満の子供が
犯罪にあって死ぬ確率は極めて低い。子供の死因のほとんどは、家庭内での不慮の事故となっている。

  2.誇張したマスコミ報道が煽る「体感治安」の悪化
 警察の不祥事を契機として平成12年の警察改革で「告訴告発の受理処理の適正化と体制強化に
ついて」などの4種類の通達が出され、相談しやすい環境を整えた。その結果、相談が増えて、
警察窓口では前裁きできなくなり、事件として立件されていく(図4)。余罪調査も簡略化されて、
検挙率が下がっていく。これをマスコミが報道する。これによって、体感治安が悪化していく。
こうして「安全神話が崩壊した」という言説がもたらされ、外国人と少年をターゲットにして厳罰化が
進められている。

129・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/22(水) 01:22
http://www009.upp.so-net.ne.jp/kansi-no/news/documents/news_2004-006.htm
 犯罪報道と実際の犯罪の関係をみると、実際の殺人の認知件数は緩やかな減少傾向にあるのに、
殺人に関する報道の件数はどしどし上昇している(図5)。犯罪の不安を何によって感じるか調査して
みると、54・1%と最も多かったのが「新聞やテレビの犯罪報道をよく見る」とあげている。「少年に
よる犯罪は増えたと思いますか」という質問に「非常に増えている」と回答した人の比率では、
「あなたの街では」が13・5%、「世の中全体では」が62・5%である。身近なところではあまり
聞いたことがないが、報道を見ると少年犯罪が増えていると感じる、ということだ。

  3.日本の犯罪被害率は今でも世界で最も低い
 では、国際的に見て日本の犯罪被害の実態はどういう状態にあるのか? ICVS(国際標準化
された犯罪被害調査)を見ると、侵入盗は、フィンランドに次いで低い。脅迫のみを除く暴力犯罪、
強盗は、日本が他国に比べて遙かに低い(図6)。
 ところが、犯罪不安は高い。一年以内に住居侵入にあう可能性を尋ねると、「ある」と答えた人が
34%。「警察が役に立っているか、防犯活動を一生懸命にやっているか」という質問に対しては、
予想に反して日本は評価が低い。警察に対する評価が下がり、犯罪に対する不安が上がり、
厳罰化が求められる、ということが統計的な傾向として言える。
 
  4.「治安悪化」説がもたらす過剰な犯罪不安――モラルパニック
 現実の犯罪発生に関係なく、人々の間で、犯罪が増加し治安が悪化しているという言説が既定の
事実として信じられ、犯罪不安が急速に高まっていくような現象。特定のターゲット(少年と外国人)を
狙って日本全体がどうにかなっているとマスコミがそれを助長していく。こうしたモラルパニックは、
社会が変革期を迎えているときに起きやすいといわれている。保守的社会層から「秩序やモラルが
低下してとんでもないことになる」という意見が出され、これがマスコミによって助長されていく。
そういうときに、誇張された犯罪統計が用いられることが多い。

130・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/22(水) 01:22

http://www009.upp.so-net.ne.jp/kansi-no/news/documents/news_2004-006.htm
  5.社会的弱者が厳罰化の獲物にされている
 モラルパニックによって、厳罰化がおこなわれている。少年法改正、刑法改正、道路交通法の
厳罰化などの数々の立法がおこなわれている。もともとは凶悪犯罪をターゲットにして法律が
つくられるが、それが運用され始めるとネットが拡大されて、高齢者や身障者の受刑者の増大を
もたらし、刑務所の過剰収容・福祉施設化を招いている。

  6.監視カメラに防犯効果ナシ
 自民党や民主党のマニフェストでは、すべてを少年と外国人のせいにしている。外国人犯罪は
増えてはいるが、全体に与える影響はそんなに大きくない。マニフェストの前提になっている
事実認識が間違っている。対策も間違っている。警察官の増員や監視カメラ、重罰化は、犯罪学の
分野では犯罪対策として効果がないというのが定説になっている。
 イギリス内務省の行った調査では、監視カメラについて駐車場をのぞいてその他の場所では
効果がない。その一方では、街灯は犯罪防止に効果がある。これが最も科学的に厳密な調査を
おこない、それを分析して出てきた結論である(まもなく詳細な報告書が出る)。 警察官を増やせば、
間違いなく検挙人数は増えるので、犯罪は増えたと認識される。刑務所はますます溢れる。
こういう悪循環がアメリカでは既に起きている。現在の状況では、財務省は、警察官の増員は認め、
教員の増員は全部却下したという。根本的解決の方が減って、効果のない対処療法的なものが
増えている、と私は認識している。

131・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/17(水) 13:01
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041117k0000e040030000c.html
殺人未遂:「80歳夫が浮気?」殴った82歳妻逮捕 茨城
 17日午前1時5分ごろ、茨城県大子町西金の無職、堀江好道さん(80)方で、堀江さんが寝室で
頭から血を流して倒れているのを同居している長女(51)が見つけ、119番通報した。救急隊員から
の連絡で駆けつけた県警大子署員に対し、隣室にいた堀江さんの妻、ミツ容疑者(82)が「まさかりで
殴った」と犯行を認めたため、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。堀江さんはまさかりの柄(長さ
約85センチ)の部分で殴られたらしく、意識不明の重体。
 調べに対し、ミツ容疑者は「(堀江さんが)浮気をしているので、殺そうと思い、寝ているところを殴った」
と供述している。まさかりは寝室に落ちていた。長女が物音がしたため寝室に行き、堀江さんが倒れて
いるのに気がついた。【高野聡】毎日新聞 2004年11月17日 11時02分

132克森 淳:2004/11/18(木) 23:24
http://www.asahi.com/national/update/1116/018.html
きずなに腹立て阪神大震災鎮魂碑破壊 被告に実刑判決

 神戸市中央区の東遊園地に設置されている阪神大震災の鎮魂モニュメント「1・17希望の灯(あか)り」
をバットでたたき壊したとして、器物損壊の罪に問われた住所不定、無職福井丘任(たかひで)被告(44)
に対し、神戸地裁は16日、懲役1年6カ月(求刑同2年)の実刑判決を言い渡した。杉森研二裁判官は
「多数の市民の思いをないがしろにした無法で理不尽な犯行」と述べた。

 判決によると、福井被告は9月9日未明、同モニュメントのガス灯部分を覆うガラス枠(約27万円相
当)を、拾った木製バットでたたき割った。

 福井被告は以前友人に裏切られた経験があるとしており、モニュメントの説明文にある「思いやり」
「きずな」「仲間」などの言葉に腹を立てたとされる。公判では、「本当に申し訳ありません」と謝罪し
ていた。

(以上引用、下から私のツッコミ)

 友達に裏切られるって辛いよね………。私も数年前友達ヅラしてきた輩に
「金づる」扱いされた事が!!でも公共施設破壊しちゃあかんやろおっさん。

133・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/12/23(金) 21:09:26
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051223/mng_____sya_____011.shtml
今年の犯罪 刑法犯減少210万件
 今年一−十一月に全国の警察が認知した刑法犯は、昨年同期より二十六万件(11%)少ない計二百十万三千六百四十八件で、通年でも昨年の二百五十六万件を下回り、三年連続で減少する見込みであることが二十二日、警察庁がまとめた犯罪情勢で分かった。
 しかし十一月に広島市で、十二月に入り栃木県今市市や京都府宇治市で女児殺害事件が相次ぐなど社会を震撼(しんかん)させる重大事件が続発。警察庁は「(安全・安心を実感できる)体感治安はまだまだ厳しい情勢」としている。検挙率は28・9%で前年同期比2・5ポイント上昇し、昨年減少に転じた「凶悪犯」(殺人、強盗、放火、強姦=ごうかん)は、前年同期比12・2%減の約一万件となった。
 刑法犯のうち、凶悪犯に略取誘拐などを加えた「重要犯罪」は昨年、九年ぶりに減少に転じ、今年はすべての罪種で減り、前年同期比8・5%減の一万八千九百件。特に強盗は同18・1%減の五千五百件だった。
 知能犯全体では約九万件と同0・3%の微増。詐欺は前年同期より三千五百件(4・6%)増の約七万八千件で、四年連続で増える見込み。十月末までの振り込め詐欺は全体では同14・3%減の約一万七千件だった。
 「街頭・侵入犯罪」は総合対策が浸透し、路上での恐喝が前年同期比24・8%減の五千九百件、路上強盗、ひったくり、自動車盗なども軒並み同20%前後の大幅減。七年連続で増加してきた住宅への侵入強盗も同19%減の二千件だった。
 昨年急増した略取誘拐は同13・9%減の二百四十七件。殺人の犠牲になった小学生以下の子どもは同十人減の九十四人だった。

134・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/04/19(水) 02:43:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060417-00000143-kyodo-int
4月17日(月)18時57分
日本で「犯罪の高齢化」 米紙、社会問題と報道
 【ワシントン17日共同】17日付の米紙ワシントン・ポストは1面で、日本で高齢者による犯罪が急増し大きな社会問題になっていると伝えた。
 同紙が引用した警察庁統計によると、2004年に摘発された70歳以上の高齢者は2万1324人で、4年間で2倍以上に増えた。同期間の少年犯罪の増加率は微増にとどまり、同紙は「犯罪の高齢化」ぶりは顕著だと指摘。高齢受刑者を収容する広島県尾道市の刑務所施設の実態も伝えている。
 伝統的な大家族の崩壊で孤独にさいなまれ「心の病」を抱えるお年寄りが増えていることが背景にあると同紙は説明。「家族の関心を引こうと、物を盗む中学生と一緒だ」などとする専門家の見解を紹介し、少子高齢化という同様の問題を抱える他の先進国よりも、日本の状況は危機的だと警鐘を鳴らした。
(共同通信) - 4月17日20時52分更新


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