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信濃藩家中見聞 其の壱
6
:
太ちゃん★
:2017/03/01(水) 15:35:03
http://6027.teacup.com/situation/bbs/60473
其の五
頼綱「おいっ、皆行の守」
勃樹「これは、八尋左衛門どの。何か?」
頼綱「ちょっと顔を貸さんか。大事な話がある」
勃樹「では、いつもの法務庵に伺いましょう」
法務庵
頼綱「次の当主は貴殿でゆく」
勃樹「なっ、なんと。それは誠ですかな?」
頼綱「誠じや。すでに各所に根回しも済んでおる」
勃樹「して、それはいつの事にて?」
頼綱「そうさな、拙者の計画では新城の完成の頃、完成祝賀と同時がよいと考えておるが」
勃樹「誠ですかー?」
頼綱「しっ。声がでかい」
勃樹「ま、こ、と、で、す。かぁぁぁぁ」
頼綱「なんじゃその訳のわからん嬉しそうな顔は。本当に笑顔の似合わん男だのー」
勃樹「(^◇^)」
頼綱「ただそれには問題が残っておる」
勃樹「なんでござるか?」
頼綱「一つは、由佳の局の件じゃ。オヌシ女房がありながら中々隅に置けんそうじゃないか」
勃樹「な、なんでそれを」
頼綱「たわけ、城内に知らぬ者はおらぬわ」
勃樹「面目至極も、、、」
頼綱「まあ良い。そこでじゃ、次期当主の障りになりかねんそのおなごを遠ざけねばならん」
勃樹「なっ、なるほど、、してどのように」
頼綱「馬喰町に密邸を用意した。兎も角城内から追い出して暫くそこに住まわせるのじゃ。城中には他藩へ嫁いだとかなんとか言っておけばよい」
勃樹「馬喰町に、」
頼綱「金もかかったが中々良い住まいじゃ。あれなら文句は言うまい」
勃樹「その金はいずこから?」
頼綱「忍びの芳典に出させた」
勃樹「忍びのホウテン?」
頼綱「オヌシもよく知っておろう。板橋宿で棺桶商いを営んでる竹林屋を。あれが奴の表の顔じゃ」
勃樹「あー、よく存じております。あの御仁には若いときから何かと世話になり申した」
頼綱「なに、奴もまたオヌシが当主になれば利を得るというもの。気にすることはない」
勃樹「何から何までかたじけない。」
頼綱「なに、我らは三位一体じゃ、ハッハッハッ」
勃樹「ハッハッハッ」
頼綱「たわけ、笑っている場合ではない。もう一つ重大な問題が残っておる」
勃樹「重大な問題とな? してそれは?」
(つづく)
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