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【破ァッ!!】寺生まれのTさんスレ

352名無しのこげら:2015/03/27(金) 15:50:05 ID:kXB2UsOE
あいや(^^ゞ327様
浄化したいけど原文がいまいち分からんすm(__)m

353( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/03/27(金) 18:20:05 ID:pLitOiY6
平岡くんってスゴく強いって思っていいのかな?
何かしたわけじゃないのに悪霊とかひれ伏させちゃうし…
Tさんvs平岡くんの激しいバトルがあったと妄想(笑)
元ネタあるんでしょうか?

354chikatomo★:2015/03/28(土) 03:50:02 ID:???
>>351
グチコーナーとはどんなですか?

355☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/03/29(日) 03:09:08 ID:G.LIp/Ek
黄泉比良坂を訳すスキルは持ち合わせてないので

◆古事記 現代語訳
ttp://musikikai.obunko.com/KOJIKI0-main.html
◆わかりやすい日本史
・日本神話 その4『黄泉の国』(前後編)
ttp://ameblo.jp/intereeter/entry-10359714219.html

なんてどうですか?
(URLの先頭のh抜いてあります)
リクエストして更には現代語訳を他サイト・他者に任せる不甲斐なさよ…
著作権的にヤバければ何とか自分で訳すッス

356名無しのこげら:2015/03/30(月) 17:27:19 ID:Knk6s3uw
了解ですありがとう
ございます

なんでも神の悲恋みたいなお話ですね

357☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/03/31(火) 01:17:44 ID:JlD9504w
黄泉比良坂の話をふたたび読んだら
夫「嫁が老けて昔のような可愛さがなくて萎える」って感じの話に見えてしまった…orz


書いて頂けるなら悲恋を改良する方向でお願いしますwww

358冷蔵庫の生首:2015/03/31(火) 15:23:50 ID:WxER6Thk
私が牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けると、誰かの生首が入っていました。
私はビックリして、思わず冷蔵庫のドアを閉めてしまいました。
きっと今のは何かの見間違いであろうと思い直し、
再び冷蔵庫を開けると、なんとそこには誰かの生首が白目を向いていたのです。
私は思わずドアを閉めましたが、きっと疲れていて見えもしないものを見てしまったのだと思い直し、
覚悟を決めて、改めて冷蔵庫を開けました。
するとそこには、何者かの生首が白目を向いて、ほのかにほくそ笑んでいるのです。
私はビックリして、冷蔵庫のドアを閉めましたが、きっと幻覚を見たに違いない、
最近あまり寝てないから、見えもしないものが見えてしまったのだと思い直し、
冷蔵庫を開けました。するとそこには、白目を向いた生首が入っていたのです。
驚いた私は、気がつけば冷蔵庫の扉を閉めていましたが、気のせいだと思い直し、
再びドアを開けると、やっぱり白目を向いた生首が、ほのかに笑っているのです。
思わず扉を閉めてしまいましたが、きっと幻覚に違いありません。最近寝てなかったから。
と、思い直し冷蔵庫を開けると、やっぱり誰かの生首が入っているのです。
思わず冷蔵庫を閉めた私でしたが、これは何かの間違いに違いない。
疲れているから見えもしない物が見えたのだと思い直し、冷蔵庫を開けると、
そこにはなんと白目を向いた生首が……、うわっと思い冷蔵庫を閉めましたが、
きっと疲れのせいで幻覚を見たに違いないと自分に言い聞かせ、
再び冷蔵庫を開けると、なんと誰かの生首が白目を向きながら笑っているのです。
思わず冷蔵庫の扉を閉めましたが、きっと気のせいで、
何かと見間違えをしたのだと自分に言い聞かせ、扉を開け直すと、
なんとそこには、何者かの生首が白目を向いて笑っていたのです。
「さがってろ!!!」とっさに後ろから聞こえた声の方を向くとそこには寺生まれで霊感の強いTさんが!
するとTさんは冷蔵庫の中の生首に向かって「破ぁ!!!」と叫ぶと
生首はおいしそうなケンタッキーフライドチキンに変わってしまった!!!
「おそらく遠まわしに何かの恨みがあったんだろう、気をつけるこったな」
Tさんははにかみながら「食べたくなるなるケンタッキー」とだけ残して帰っていった
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った

359本当に怖い話:2015/03/31(火) 15:26:29 ID:WxER6Thk
あるところに5人の大学生がいました。
彼らは1999年の大晦日にシンガポールに旅行に来てました。
そして運よく100階建の最上階つまり100階の部屋に泊まれることになりました。
大晦日の日彼らはシンガポールのそのホテルにチェツクインして、
荷物をおいて、街にあそびに行こうとし、ロビーを通った時にフロントの人に、
「今夜、2000年問題が起こるかもしれないので、
12時ちょうどに、ホテル内すべての電気を消します。
だからそれまでには帰ってきてくださいね。」

・・・・ しかし彼らは遊びに夢中になり
その約束をすっかり忘れて12時をすぎてしまいました。
フロントも真っ暗でエレベーターも止まっている。
寒すぎてこのままフロントで寝泊まることもできない。
仕方なく彼らは100階の部屋まで階段で100階の部屋まで行くことにした。
20階… 30階… 40階…とだんだんと足が棒になってきて、
50階でついにばててしまいました。
「オイ、このまま上がっていくと、本当に足が動かなくなる、
1階上がる毎に交代で怖い話しをして気を紛らわそう」と一人の人が言った。
そして1階上がるごとに怖い話しをして、なんとか上にあがっていった。
そしてついに99階にたどりつくことが出来ました。
すると最後の一人が
「いいか、俺が今から言う話しは… 本当に怖いからな、
絶対にビビルなよ」と他の4人に強く言った。
(どんな話しだろう…)と仲間達は息を飲んだ。
そして、彼はいった。
「一階に・・・ 鍵を忘れた・・・・・・」
すると一人がいきなり「破ぁ!」と男を殴りつけた!!!寺生まれで霊感の強いTさんだった!
「なにいってんのオマエ!マジそーゆーのありえねーから!!!」
寺生まれってスゴイ、改めて思った。

360天才的な化学の知識を持つすごい俺:2015/03/31(火) 15:27:44 ID:WxER6Thk
中学の頃、教師からの評価を良くしたかったのと、
ケミカルな雰囲気が格好いいと思い込んで理科室の手伝いを良くしていた。
(といってもゴム栓に穴をあけたり、ビーカーを掃除したりする程度)
でも当時の俺は、自分がだんだん子供ながら天才的な化学の知識を持つすごい奴だと勘違いし始め、
ある日友人を無理やり誘って理科室に忍び込んだ。
そこで適当な物質(っつっても多分ふっとう石とか)を指で触りながら
「へえ…○○先生もなかなか良い物を仕入れて来るんだな。」 とか言ってたり、
適当な薬品の入った瓶を傾けて
「ははっ。ちょっと調合の具合がおかしいかな。ま、授業用には十分か。」 とかほざいてた。
友人は当然ハァ?って感じ。
それでも俺はおかまいなしに「ふん。」とか「ははっ!」とかやってた。
そんで一番奥の戸棚を開けて急に表情を変え、「!!これは!○○先生!いったい…!なんて物を!何をしようとしてるんだ!」 って言ってみせた。
友人も驚いて「それそんなヤバイの?」って聞いてきた。
俺は「こんなの黒の教科書の挿絵でしかみたことないぜ…!それなら、もしかしてこっちの瓶は!?」
って別の瓶を手に取って嗅ごうとした。
そしたら、いきなり「伏せろっ!」の声とともに理科室の戸をガラガラッ!と開けてクラスメイトのTがが入ってきた。
俺達は咄嗟に床に伏した、すると、
「波ぁ!!!!」ってTが叫んだ瞬間、奴の掌が光ったかと思うと、俺の嗅ごうとしていた瓶から
人の形をした煙のようなものが「エンッ!!」って叫びながら吹き飛んでいった。
「○○先生から聞いた話だが、昔この学校の理科室で首を吊った生徒がいたんだそうだ。
妙な気配がしたんで来てみたが、まだ俺の腕も親父には及ばないな…」
と言ってTは教室に戻っていった。
関係ないがそれ以来なぜか俺のあだ名は毒物くんになった。

Tさんと中学時代の同級生だったと言う親戚のZさん(製薬会社勤務)から聞いた話だ。
やっぱ寺生まれってスゴイ、俺はTさんの武勇伝に胸躍らざるを得なかった。

361遭難者のテープレコーダー:2015/03/31(火) 15:30:35 ID:WxER6Thk
ある男がひとりで登山に出かけたまま行方不明になった。
捜索隊が結成され山狩りが行われたが見つかったのは男の物と思われる荷物だけだった
そのなかには、テープレコーダーがあった。
テープには大声で助けを求める、男の声が録音されていた。
男はどうやら何かけがをして、動けなくなったらしかった。
テープことはマスコミにも公表されたが、遺族も警察関係者も
公表をひかえていた部分があった。
そのテープには助けを求めるメッセージとは違うものも録音されていた。
何かに非常におびえた男の声だった。
どうやら夜に何かがおこっているようだった。
男は必死にテープにむかって口述している。

一日目
「夜になると人の声がする・・・
呼ぶ声がする・・・
こんな夜中に誰もいないところに・・・
だれもいないのに・・・」

二日目
「たすけて・・・
声がする。
夜になるとあいつがやってくる・・・
暗闇から呼んでいる・・・
昨日より近くなっている・・・
おそろしいよ・・・
おねがい、たすけて・・・
とてもこわい、とても・・・
だれかたすけて・・・」

三日目
「近くまで来ている・・・
たすけて・・・
人が・・・ヒッ・・・
・・こわい・・
近くまで来ている・・・
おねがい、たすけて・・・
おねがい、おねがい
よぶ・だれも・・・
ひ・あいつ・・ちか・・・・こわいよ・・たす
すぐそばまで・・たすけ・
こえが・・・
おねがい、・・た・・・・て」
こうしてテープはそこで切れている。

それ以後、男はテープに何も録音していない。
警察はこのテープをくわしく分析した。
テープはずっとその男の声だけで、他の怪しい物音は
入っていなかった。

しかし、三日目のテープが最後に切れるところで、
これまでとは違う音が録音されていた。
そのことに関して、分析家も理解不能だった。
それは、遭難した男の声とは違う、別の人間の声だった。
レコーダーのすぐそばで発せられている。

耳元でささやかれたかのように、はっきりと。
「破ァッ!! 」
ちょうど山に山菜を取りにきていたTさんの声だった。
そのすぐ後遭難した男性を背負いTさんは山から降りてきた
「低級霊が集まってきてたが山の神と直々に話をつけてきた。人間がよりつきさえしなけりゃもう襲ってはこないぜ。ま、お蔭でとった山菜は全部お供え物になっちまったがな」

土まみれになりながらもさわやかに笑うTさんを見て寺生まれってスゴイ、改めて思った。

362心霊スポットの女:2015/03/31(火) 15:33:48 ID:WxER6Thk
あれは確か、夏のある暑い日……。
ある有名な心霊スポットへ、深夜に車で行ってみたんです。
トンネルを抜けると、そこが有名な心霊スポット。
と、そこに目の前にふっと女の人の白い影が。
あ! と思って、慌ててブレーキを踏んで降りてみたところ、そこに人影はなく、目の前は崖。
ガードレールが壊れていて、ブレーキを踏んでなかったら落ちてしまっていたかもしれない。
「あの幽霊は助けてくれたんだ」
そう思って、そこで手を合わせて、お祈りして帰路についた。
トンネルを引き返す途中、ふとミラーを見ると、後部座席に先ほど目の前を横切った女の人の姿が……。
その女の人は、こう呟いた。
「死ねばよかったのに」
「いや、でもホント助かったよ。ありがと」
「ば……ばかっ、あんたなんか死んじゃえばよかったのよ!」
「お礼しないとな。また来週きてもいいかな」
「ダ、ダメっ! また落ちそうになったら危ないわぁ!!」
翌週、何か弁当用意して待っててくれました。
作りすぎただけで、決して僕のために用意したんじゃないそうです。
「破ぁ!!!」
とっさに後ろから聞こえた怒号と青い閃光によって彼女は美しい煙になって消えていった
後ろを振り返るとそこには寺生まれで霊感の強いTさんだった!
「やばかった・・・こいつはなんかイロイロヤバイ感じだったんだ、本当さ、いやぁ危ない危ない・・・」
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った

363リコーダー笛先事件:2015/03/31(火) 15:35:59 ID:WxER6Thk
オレの小学校の時のリコーダーは3つに分解できて、名前書くところが真ん中の筒にあった。
ある放課後、誰もいない教室にオレは侵入し、好きな子とオレのリコーダーの一番上の部分の
「笛 先 を 交 換 し た 」
名前が書いてある場所はそのままだし気付かないだろうと・・・
そしてその笛をペロペロ楽しんでいたオレであったが、交換してから初の音楽の授業に
悲劇は起こった。
好きな子「・・苦っ!??あれ・・・??この笛わたしのじゃない!!!」
静まりかえる音楽室
先生「どうしたの??」
好きな子「わたしのはここにも名前を書いていたのに・・・この笛にはないんです!!」
先生に笛を見せる。
ふとオレは笛先の部分の裏を見てみるとちっちゃくその子の名前が書いてあった
その子はクラスでもかなりモテてる子だった事もあり、まわりのDQNも騒ぎだした
「誰かがすりかえたんじゃね?ww」
「うわきもーい」
「こわーい」
ザワザワ・・・
先生「はい、じゃあ今からちょっとみんなの笛を見せて下さ
Tさん「破ぁい、先生意見があるぜ。先生が生徒を疑うようなことしていいのかよ。それに犯人を見つけた所でそいつが卒業までイジメられるだけだぜ」
その後、Tさんの一言で笛を調べるのは取りやめになりオレは事なきを得た。
寺生まれってスゴイ、改めて思った

364小屋の鍵穴から見えたのは…:2015/03/31(火) 15:38:02 ID:WxER6Thk
タクシーの運転手が、人気のない道である女性を乗せた。
彼女は夜にも関わらずサングラスをしていたため、
運転手は不思議に思いつつも気にしないふりをし車を走らせた。
しばらくして彼女は或る小屋の前で降ろしてくれと言い、何故?とは
思いつつもその場に女性を降ろした。
彼女はタクシーから降りるとその小屋の中に入り、扉を閉めた。
一体こんな山奥で何をする気なのだと、運転手は不思議に思い、
扉の鍵穴から小屋の内部を覗こうとした。
しかし、鍵穴から見えたのは、ただ一面の赤色だった。
最初は詰まってるのかとも思った運転手だが、何か気味が悪くなり
そそくさと小屋の前から立ち去った。
帰る途中、運転手は一軒のラーメン屋を見つけ、丁度腹も減っていた
運転手はその店に入り、一杯のラーメンを注文した。
ラーメンが出来るまでの間、ふっと先ほどの女性の事を思い出し運転手は、店長に尋ねた。
「そうですか…お客さんも見たんですか…。」
運転手は驚いた。
その瞬間、いきなり扉がガラガラと開いた。俺&店長「!!!!!!!!!!!!!!!!」
Tさん「塩ラーメン頼む」

365くねくね's feat.Tさん:2015/03/31(火) 15:41:10 ID:WxER6Thk
子供の頃、お盆で山形にある父の実家に帰省した時の話。
夏休みの宿題の自由研究でトンボの観察にするために
昼過ぎに田んぼのあぜ道にビデオカメラをセットした。
そのまま、川に泳ぎに行った帰り道だった。
生暖かい風が吹いてきた。折角さっぱりしたのになんだよ!と思って空を見上げると
入道雲がもくもくと空に広がっていく。一雨くるな、と急いでカメラを回収にその場所にむかった。

雲の影が田んぼを走っていく。カメラが見えてきた。そのとき、カメラの向こうに何か見えた。
遠くからでよく分からなかったが、全身白づくめの人たちがうねうねと動いているようだった。
段々遠ざかっていく。その先には田んぼしかない。
奇妙に感じたが、雨も降りそうだしカメラの回収が先だ。

カメラを持って家に付くとすぐに夕立が振り出した。
濡れずに済んだと安心して居間に入ったとき祖父が帰ってきた。
濡れた頭をタオルで拭きながら居間に来た祖父にさっきみたものを訊いてみた。
祖父は途端に険しい顔をして「にしゃ(お前の意味)、あれ見だんか?目ぇ合わせぢまっだんか?」
そのとき雷が丁度近くに大きな音を立てて落ちた。
祖父のあまりの剣幕と雷に驚いて、訳も分からず俺は泣き出してしまっていた。
「遠くだったから良く分からなかったよ…」泣きながら言う俺の頭を撫でながら言った。
「あれは見ぃだらいがん。見んでえがった。」祖父は涙ぐんでるようだった。
落雷で停電してしまったのでビデオを見るのは忘れていた。

翌日、朝食のあとビデオのことを思い出し、観ることにした。
予想より多くのトンボが映っていた。
風で田んぼの稲の葉が擦れる音と遠くからセミの鳴き声が聞こえるくらい。
たまに鳥の鳴き声もする。のどかなものだった。
しかし、しばらくすると突然音が止んだ。そして何かを引きずるような音が聞こえてきた。
画面は雲の影が田んぼに映りこむくらいで殆ど変化が無かった。
音は次第に大きくなっていく。ざわざわというかぼそぼそというか人が話すような音も聞こえてきた。
そして、いきなり画面にそいつらは現れた。

突然、まばゆいばかりのスポットライトが飛び出したくねくね'sを映し出す
「KA-KA-SHIは」「どこだ!」ステージにくねくね'sの声が響く
詰め掛けたオーディエンスはくねくね'sの久々のステージに期待で爆発しそうだ
今晩も伝説のリリックが聴ける。ストリート生まれヒップホップ育ち。本物のラップが聴けるのだ
キャップを斜めに被りオーバーサイズのTシャツをきたくねくねがターンテーブルをいじりながら目で合図する
重たいサウンドがスピーカーから響く。ショウの始まりだ
「 ここでTOUJO! おれらMOURYO! いつもMUHYOUJO! くねくねSANJYO! 
 カカシBANZAI! 鳥はSANKAI! あぜ道俺ら歩くZENKAI!
 (ドゥ〜ン ドゥンドゥンドゥ〜ン キュワキャキャキャッキャキュワキャ!)
 作地減少! 農費上昇! 過疎で閑散! 飯だ母さん!
 冷たい世間を生き抜き! 冷たい麦茶で息抜き!
どこだKA-KA-SHI農業MONDAI! そんな毎日リアルなSONZAI!
 SAY HO!(HO!) SAY HO HO HO HO!」
くねくねのプレイは好調だ。オーディエンスの熱狂はこわいくらいだ
そこにゲストが現れた!寺生まれで霊感の強いTさんだ!
「HIPHOPに国境も人種も種族の壁もないぜ!破ァ!破ァ!破ァ!」
片っ端からくねくねを吹き飛ばすパフォーマンスを披露するTさん。
本物のHIPHOP、それがここにあるのだ。寺生まれって本当に凄い、俺はそう思った。

366少女の呪いのルール:2015/03/31(火) 15:44:03 ID:WxER6Thk
これは、私が小学生の頃の話です。
学校からの帰り道、真っ黒な髪を腰までのばした女の子が、公衆電話の前に立っていました。
その子が振り向いて話かけて来た時に、その目が白く濁っていた事から、私は彼女が盲目である事を知ったのです。
その子は透き通った声で言いました

「美加ちゃん、お葬式の

最中に悪いんだけど、私の代わりに電話をかけてくれる?」
わたしは(何か誤解されてるな)と思い乍らも、そこは突っ込まずに、それよりも彼女が何故まよう事なく私の名前を言い当てたのか、知りたいと思いました。

「どこかで、会ったかしら?」
すると彼女はクスクスと可笑しそうに笑い、本を読むように饒舌に語り始めたのです。

「クラスが違うから、知らなくても無理はないけど、アナタの同級生よ。貴方は一組で私は六組。廊下の端と端ですものね。でも私は、ずっと前からアナタを知っていた…。目の悪い人間ほど、声には敏感なものよ。アナタはとても綺麗な声で、クラスの人望も厚くて、よく皆の話題になってた・・・。だってアナタは優等生の見本のような人ですものね。きっと私の頼みを聞いてくれると思ったの。
エゴイスティックな他の人たちとは大違い……」

なにかが狂ってるような気がしました。
それでも私は、その少女のいう通りに、ダイヤルを回し(当時はまだダイヤル式の公衆電話でした)、少女のいう通りに、受話器を渡したのです。

女の子は、電話の向こうの誰かと声を潜めて話しては、時々こちらを見て、にっこりと笑いました。その電話が終り、少女が去った直後でした。
私が、途方も無くおそろしいものに取り憑かれていた事に気付いたのは。

理由を詳しく説明する事はできません。
私のつまらない文章の意味を理解した者だけが、とりかれる。
それが、この少女の呪いの「破ぁ!!」ールなのですから。

367☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/03/31(火) 17:31:09 ID:z7aC.sG.
いっきに増えた(゚ω゚;
WxER6Thkさん乙!

368( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/03/31(火) 18:19:05 ID:.DSev9m.
>>358
ケンタッキー食べたくなった(笑)

369みんな人形って洗ってる?:2015/03/31(火) 19:10:48 ID:qkRtuPbg
35:もしもし私、名無しさん:2007/08/14(火) 10:38:56 ID:oPg8yp03
みんな人形って洗ってやったりしてるの?
最近臭いが気になるんだが

36:もしもし私、名無しさん:2007/08/14(火) 10:59:33 ID:7BmddTpa
>>35
ソフビやガレキは洗わんだろw ラブドなら一緒に風呂入るけどw

37:もしもし私、名無しさん:2007/08/14(火) 11:03:06 ID:oPg8yp03
しかも髪ブラッシングしてやったらゴッソリ抜けた…もう駄目かもわからんね

41もしもし私、名無しさん::2007/08/14(火) 13:48:56 ID:oPg8yp03
目玉が落ちた…大きくて可愛い目だったのに…
でも、もっとコロンって感じかと思ったけど、腐った柿が枝から落ちる様だった

42:もしもし私、名無しさん :2007/08/14(火) 14:29:32 ID:7BmddTpa
>>41 本当に人形なんだろなあ?

48:もしもし私、名無しさん :2007/08/14(火) 14:56:01 ID:oPg8yp03
うるせえ!ああああ臭いとれねえ!!!ちくしょう!ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう

49:もしもし私、Tさん :2007/08/14(火) 14:59:01 ID:f788yoa3
俺寺生まれだからそういうのテラわかるwwwwってかwwwwやかましいわwwwww

370床下の収納スペースに死んだお母さんが:2015/03/31(火) 19:23:41 ID:qkRtuPbg
学校から帰って台所で麦茶を飲んでいると
床下の収納スペースに死んだお母さんが押し込められているのに気がついた

隣の部屋からお父さんが出てきた
「由美?、お母さんは他に好きな人がいたんだ、お前のことも捨てて
出て行こうとしていたんだ、だからけんかになってさっき殺してしまった」
と泣き出した

私はお父さんを警察に突き出すつもりはない
このまま二人で暮らしていこうと思った

着替えのため自分の部屋に行くとメモ帳の切れ端が落ちていた
「由美、?逃げて お父さんは 狂っている」

あなたなら、お父さんと、お母さん、どちらを信じますか

『俺だ』
その声と共に私は正しい答えを理解した。
どちらも信じてはいけない!Tさんに助けを求めるんだ!
私はTさんのもとへ走った。
後ろからはいつのまにか両親が追ってきていた。
もう駄目だ、そう思った瞬間「破ぁ!!」青白い燐光で両親をTさんは吹き飛ばした
「危ないところだったな…大丈夫かい由美ちゃん?」
私はそのままTさんに抱きついた
でも何で私が危ないとわかったのだろう?
Tさんにそう聞くと顔を赤らめて答えた
「ちょっとカワイイと思って幽体離脱してのぞいてたんだよ。怒らないでくれよ…」
言い訳しているTさんは可愛い改めてそう思って許すことにした。

371猛吹雪の山小屋:2015/03/31(火) 19:25:29 ID:qkRtuPbg
ある雪山で猛吹雪の中、4人が遭難した。
このままでは確実に死ぬ・・・そう皆が考えていた先、山小屋が見付かる。
息も絶え絶えに小屋になだれ込む4人。
しかし、その山小屋には暖房施設がなく、あるのは非常用の食糧のみ。
寝れば確実に凍え死ぬ。ひとまず朝になれば・・・
そこでリーダーがゲームを提案する。
「4人全員が小屋の四隅に座り、5分毎に東回りに歩いて、人を起こして回ろう。
起こされた人は起こした人と交替して次の角に向かう」

翌朝、救助隊が山小屋を発見。疲弊した4人に笑顔が浮かぶ。
救助隊「よく全員ご無事で」
リーダー「いや、駄目かと思いましたが〜〜〜のようなゲームをしまして…」
少し間を置いて救助隊が答える

救助隊「そのゲーム、できっこないですよ」

「ふ破ぁーあ」大きなアクビをしながら寺生まれのTさんが小屋の外から戻ってきた。
「よ、昨日はどうもな」
どうやら小屋にいたもう一人は寺生まれのTさんだったらしい
「なんだよ、気づいてなかったのかよ……」
ろくに挨拶もせず溶け込めるTさんは凄い。改めてそう思った。

372お別れ会:2015/03/31(火) 19:29:19 ID:qkRtuPbg
小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いT君という子がいた。
でも、幽霊と話すことができ、そのおかげか除霊が上手な子だった。
彼は、よく友達の幽霊を説得して追い払っていた。
幽霊と話せるT君の姿には、子供心に驚嘆した。
担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。

僕はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、T君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。
僕は、T君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」
T君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。

大人は誰も信じてくれない除霊を信じてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響きました。

と、その次の瞬間
「お父さんに除霊師は普通の人に正体を記憶に焼きつけてはいけない。」
「そう言われているんです。…寂しいけど 除霊師の規則なんだ。皆とはこれでお別れです。」
泣きそうな声で そう言うとT君は呪文の詠唱を初めました。
その長い詠唱が終わった後、T君はいつものように「破ァ!!」と叫ぶと僕の目の前が真っ白になりました。


ようやく、目が慣れて来た頃、そこにはT君の姿は無く、お別れ会は何事も無かったかのように進められていました。
僕は隣に座ってた子に「T君どこに行ったの?」と訪ねると、
その子は「え?T君?誰のこと?」と まるで最初からT君はいなかったかのように返されました。
僕は今でもT君の姿が脳裏に焼き付いて離れません。
あれは夢でも妄想でも無かった。確かにあの時、あの場所にT君は実在したんだ。
彼は今でも、どこかできっと苦しんでいる人の除霊に協力している。僕はそう思ってます。

寺生まれはスゴイ、僕が最初で最後にそう思った出来事でした。

373インド料理店のカレーライス:2015/03/31(火) 21:29:36 ID:8QxNsk16
本格的っぽいインド料理店に入った。
チキンと豆のカレーライスなどを注文する。
しばらくするとウェイターが料理を持ってきた。が、スプーンは無かった。
「はは〜ん、ここは本格的な店だから手で食べるんだな」と納得し
「アチぃアチぃ」言いながら手で食べ始めた。
ほとんど食べた頃・・・・・

ウェイターが寄ってきて 申し訳なさそうにスプーンを差し出した。
「破ぁ!!」寺うまれのTさんはそれに気づかない振りをして素手で食べ続けた
やっぱり寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。

374人類最強の男:2015/03/31(火) 21:30:45 ID:8QxNsk16
俺は人類最強の男というコピーに引かれ
人類最強になるためにはどうすればよいのか考えた
人類最強なのだからどんなこともできる
手始めに全裸で姉の部屋にアンゲロ、アンゲロとつぶやきながら飛び込む
タンスをこじ開けブラジャーを腰に巻きパンティーを頭にかぶる
姉が呆然としながら見てくるが人類最強なので気にしない
姉のベッドに潜りこみ「幸せだから!幸せだから!」と絶叫
姉は無言で部屋から立ち去る
だがまだ最強には不十分
次は妹の部屋にムッシュムッシュと叫びながら飛び込む
妹は着がえをしている最中だったが人類最強なので無視
半裸で逆立ちをしながら
「俺に充電しろ!!俺に充電しろ!!」と絶叫
妹は大泣きで退散
確実に人類最強に近づく
開脚後転でトイレに飛び込み便座を外し首に掛ける
ゾンビの真似をしながら母の部屋に突撃
タンスを開けると一枚の写真発見
死んだ親父が俺を抱いている写真発見
俺は泣いた
「破ァッー!」寺生まれのTさんの声が聞こえ俺はようやく正気に戻った
「こんなことしなくても地上最強は目指せる。まずは筋トレからだな」Tさんはさわやかに笑いながら帰って行った。
寺生まれは凄い、改めてそう思い、俺は全裸になるところからやり直した。

375モテカワスリムで霊感体質の呪われガール♪:2015/03/31(火) 21:32:10 ID:8QxNsk16
───アタシの名前はアイ。心に傷を負った呪縛霊。モテカワスリムで霊感体質の呪われガール♪

アタシがつるんでる友達は憑依をやってるミキ、墓場にナイショで
廃墟病院で働いてるユウカ。訳あって悪霊グループの一員になってるアキナ。
友達がいてもやっぱり墓場はタイクツ。今日もミキとちょっとしたことで口喧嘩になった。

女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!

「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこい陰陽師を軽くあしらう。
「そなたは何ものじゃ、少し理由を延べてみろ?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
陰陽師の男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。

「すいません・・。」・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっとキャッチの男の顔を見た。
「・・!!」

・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」
男はTだった。連れていかれて除霊された。「キャーやめて!」オキョウをきめた。
「破ァ!破ァ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)

376お年寄りの一人暮らし:2015/03/31(火) 21:34:01 ID:8QxNsk16
オレの友達(アパート暮らし)隣がお年寄りの一人暮らしだったらしいんだ
なんか遊びに行く度によく娘さんらしき人が隣に出入りしてるの見かけるから
様子でも見に来てるんだな位に思ってたんだ
そんなある日そこに住んでる友達が突然バイトをもう一つ掛け持ちでやるって言いだした
なんで?と尋ねたら少しでも早く引っ越したいとのこと
なんか明らかに様子がおかしいので事情を聞いてみると
ある日友達が出掛けようと玄関出たら、隣の部屋の娘さんがドア開けたまま立ち尽くしてる
なんだ?と思いながらその前を素通りしたんだと
そうしたら後ろから
『すいません、ちょっと待ってください』 と呼び止められた
なんか気味悪いけど呼ばれたから振り返る
『はい?なんですか?』
娘は友達を招き入れるようにして
『これ、見てください…』
友達は言われるまま娘が指差す部屋の中覗いたんだと。

そしたら…
カーテンが閉めきられた薄暗い部屋の中でテレビは砂嵐のまま、なにか棒状のものが見える
よく眼を凝らしてみると、おじいさんが逆さまで足を上に真っすぐ突き立ててベットから落ちている
『死んでるんです…』
突然後ろから娘さんが言い放った

「破ァーーーーッ!!!」
そんなとき通りかかりのTさんが青白い光弾を放った

今では事後処理も無事に完了し、おじいさんもあの世で元気ピンピンですwwwwwwwww

寺生まれってスゴイ、改めてそう思った

377母のお守り:2015/03/31(火) 21:35:34 ID:8QxNsk16
或るところに貧しい母子家庭だが仲良く助け合って生活していた母と娘がいた。
母親は娘を育て、大学を卒業するまで一所懸命に働き、
娘は家事の手伝いをしながら受験の勉強をしていた。
そして大学受験の時、母親は手作りのお守りを娘にプレゼントをした。

母「頑張ってね。これはお母さんからのお守り」
娘「ありがとう。大事に持っていくね」
母「気をつけて。お守りって中身を空けると効果がなくなるから空けちゃだめよ」

娘は母親を心から感謝した。そして大学にも合格し、その後も勉強を怠ける事なく大学生活を終え、就職。
やっと社会人になり、初任給で母親へ旅行をプレゼントした。
ところがその旅行の途中で母親は、不慮の事故で突然この世を去ってしまった。

いきなり一人ぼっちになってしまい、悲しみに暮れた娘。
その時、受験の時にもらったお守りを思い出し、娘は母親の「空けるな」という言いつけも忘れ、急いでお守りを開けてみた。
中には紙切れが。そしてその内容は…



「破ぁ!」いつの間にかその娘の背後に立っていた寺生まれのTさんが叫ぶと同時に、
娘の掌の中のお守りは青白く輝き、そして空気に溶け込むように消滅した。

「・・・すまん。あんたがお母さんにもらったお守りは、俺が手違いで消してしまった」
「手違い?」
「俺のミスだ。もう中身を確認できないが、お母さんは間違いなくあんたを愛していた。それだけは信じてくれ」
そう言ってはにかむように笑うと、Tさんはそそくさと部屋を出て行った。
寺生まれってスゲぇ。俺はそう思った。

378メリーさん:2015/03/31(火) 21:37:07 ID:8QxNsk16
【7:46】メリーさんからの着信で起床。「家の前にいる」等とほざいてやがる。
「破ぁ!!」下等霊が。
【8:02】朝食で使った油の容器にゴキブリが入ってた。気にせず捨てた。今まで気がつかなかった事に腹が立つ。
【8:36】出勤。ダルい。家を出るときに電話が鳴る。
「破ぁー!」電話が粉微塵だ
【9:07】車で走っていると、後ろからババアがダッシュで追いかけてくる。「破ぁ!!」全開で青白い光弾を発射。あくびがでる。
【9:30】デスクに向かっている。下を見ると白い手がオレの足をつかんでいる。ふりほどき「破ぁ!!」をいれる。消え去った。
【10:39】窓際に立ち空を眺めていると、女が落ちてきた。
なんだ、生身の人間か。スルーだ。
【12:24】交差点を歩いてて、すれ違う時に男が「よくわかっ「破ぁ!!」コレだから下等霊は。
【14:26】携帯に着信記録16件。かけてみる。「わたしメリーさ…「破ぁ!!」ブチッ…ツーツーツー」
【16:12】檀家回りをしているとマスクをした女が声をかけてきた。「わたしきれい?」右ストレートを入れる瞬間青白い光弾を発射。
【17:30】公衆便所に行くと人形が落ちている。「わたしリカちゃん。呪われているの」最近の人形はよくできてるな
【20:32】車で走行中、バックミラーを覗くと上半身だけの女がついてきている。急ブレーキをかけてバンパーにぶつける。「破ぁ!!」とどめの一撃だ。
【17:30】公衆便所に行くと人形が落ちている。「破ぁ!!」普通の人形だった。
【21:25】帰宅、着信記録を見ようとしたが、電話が粉微塵だ。
【21:42】ベッドの下に男がいたので「破ぁ!!」って追い出した。大の男が泣くな。
【22:10】メリーさんからの電話に出る。「わたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」後ろは仏像だ。
【23:34】着信がしつこく鳴り響く。携帯の電源を切った。
【0:12】就寝。今日一日でかなり疲れた。
【2:40】急に目が覚める。金縛りのようだ。髪の長い女が天井にへばりついて恨めしそうにこっちを見つめている。だが「破ぁ!!」には勝てない。
【3:20】猿夢だ。まず乗らない。

こんな毎日さ、となんでもなく話すTさんを見て
寺生まれってやっぱすげぇと俺は思った。

379ハンドクリーム:2015/03/31(火) 21:38:15 ID:8QxNsk16
俺んち母子家庭で貧乏だったから、ファミコン買えなかったよ。。。
すっげーうらやましかったな、持ってる奴が。俺が小6のときにクラスの給食費が無くなった時なんて、
「ファミコン持ってない奴が怪しい」なんて、真っ先に疑われたっけ。
貧乏の家になんか生まれてこなきゃよかった!って悪態ついたときの
母の悲しそうな目、今でも忘れないなぁ、、。
どーしても欲しくって、中学の時に新聞配達して金貯めた。
これでようやく遊べると思ったんだけど、ニチイのゲーム売り場の
前まで来て買うのやめた。そのかわりに小3の妹にアシックスの
ジャージを買ってやった。いままで俺のお下がりを折って着ていたから。
母にはハンドクリーム買ってやった。いっつも手が荒れてたから。
去年俺は結婚したんだけど、
結婚式前日に母に大事そうに錆びた ハンドクリームの缶を見せられた。
泣いたね、、。
初めて言ったよ「破ァー!!」って。

380節電:2015/03/31(火) 21:39:02 ID:8QxNsk16
怖いから部屋から風呂まで
全部電気つけて風呂入ってきた\(^o^)/

だるまさんが転んだは平気だった
むしろ風呂出て部屋の電気つける時
掛けてた鞄が落ちた時のほうがビビったw


「部屋の電気は消しといてやったぜ。電気は大切にしなきゃな。」
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った

381盗撮テープ:2015/03/31(火) 21:45:09 ID:8QxNsk16
ある4人家族がとある地方の旅館に宿泊。
深夜に娘か母親がトイレで惨殺されているのが発見された。

全身を刃物で滅多刺しにされ、顔面は誰だか判別がつかなくなる程斬り付けられていた。
死体には舌がなかった。

トイレには格子のついた幅30・、高さ10・程の窓と小さな通風孔があったが、とても人の入れる大きさではない。
カギもかけられていた。誰がどこから侵入してきたのか・・・。

警察はその旅館を経営している夫婦、その息子、近辺の変質者などを聴取したが、現場が密室だったこともあり、迷宮入りになるかと思われたが、ある日、旅館経営者夫婦に付き添われたその息子が署に出頭。

「近所の目もあり、なかなか正直に話すことができなかったが、 とんでもないことになったので、お話します」
「息子は盗撮が趣味で再三注意していましたが、事件当夜もビデオカメラで天井裏から個室を撮影していていたのです。撮影していると格子のはまっている小窓のガラスが開き、ガラスの破片を持った小さな・・・、いや、 このビデオテープに一部始終がはいっていますので・・・。」

息子はビデオテープについて訪ねられると、恐怖が蘇ったのか半狂乱に。
精神に異常をきたすほどの何かがこのテープに入っているのかと思い、捜査員達もテープを再生するのを恐れた。

そのテープには排尿する女性を俯瞰で撮影した映像が収っていた。
和式便器にしゃがんでいた女性が立ち上がろうとしたその時、小窓からガラスの破片らしきものを握った小さな、15〜20cm程の老婆が音もなく飛び込んできた。
女性は悲鳴をあげる間もなく咽を掻き斬られ、そして顔中を、体中を斬り付けられ・・・。

女性が息絶えると、小さな老婆は死体から舌と頭皮の一部を切り取り天井を見上げ、

「次はおまえだよ」

と言って小窓から出て行こうとしたその時、

「次があるなんて甘いことを考えちゃいけねえな、ばあさん」

そこには寺生まれのTさんが立っていた。
そして青白い光を手から放つ

「破ァッ」、「ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁあぁ」

そしてカメラ目線ではにかみながら
「俺のことは気にしないでくれ」そう言って出て行った。

捜査員の中には、感動するもの、泣き出すもの、衝撃の余り失禁する 者もいたという。
結局事件は未解決のままだが、警視庁に、件のビデオテープが今なお保管されていると言う。
寺生まれってすごい、改めてそう思った

382二重人格の妹:2015/03/31(火) 21:48:21 ID:8QxNsk16
中学生の頃、妹は二重人格だった。
なんでも、火を見ると「影羅(エイラ)」という魔族の人格が現れるそうで、
真っ暗な部屋の中で唐突にマッチを擦っては、
「……ヘヘ、久しぶりに外に出られた。この小娘は意思が強すぎて困るぜ(笑」
などと乱暴な口調で叫んだりしていた。
ある日、夕食の時に「影羅」が出たことがある。
突然おかずの春巻きを手掴みでムシャムシャと食べ始めて、「久々の飯だぜ(笑」と言った。
「こんな女の子に取り付いて、自分の結界を広げてたのかい、この小悪党め!!」
突如現れたのは寺生まれで霊感の強いTさんだ。「破ぁー!」と叫びまばゆい光を妹に浴びせた。
妹は苦しみもがいて、口から黒いもやのようなものを出した。
黒いもやは光を浴びて苦しそうに身じろぎしたあと、消滅した。
食べ物関係のジョークを一切許さない母が、
Tさんの頭にゲンコツ振り落とすとTさんは涙目になっておとなしくなった。
それ以来、食事時にTさんが出たことは無い。
そして影羅とやらは、その一件以来パタリと出なくなった。

最近になって、高3になった妹にその事を尋ねたら、クッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。
さらに大学生になったTさんにもその頃のことを尋ねたら、やはりクッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。

383気味の悪い無言電話:2015/03/31(火) 21:52:52 ID:8QxNsk16
ある女性が気味の悪い無言電話に悩まされていました。
「もしもし?」
「………」
「もしもし?」
「………」
いつもはここで恐くなって電話を切ってしまうところでしたが、我慢できなくなって、彼女は叫びました。
「いい加減にしてよね!」
すると受話器のむこうから、押し殺したような声が聞こえたのです。相手が喋ったのはこれが初めてでした。
「…殺してやる…」
さすがに恐くなって身の危険を感じた彼女は、だめでもともとと警察に相談してみました。
ところが最近は、そういったストーカーの犯罪が深刻化しているためか警察は詳しく話を聞いた上で彼女の電話に逆探知機を設置して捜査を行ってくれることになったのです。

次の日もやはり、無言電話はかかってきました。慎重に受話器を取り上げ、耳に押し当てる女性。
「もしもし?」
「…殺してやる…」
昨晩のあの声でした。そのときです。彼女の携帯電話が鳴りました。警察からです。
「すぐに部屋から出なさい!」
「は?」
「逆探知の結果、電話はあなたの家の中からかかっています。犯人はあなたの家の2階にいるんですよ!」
その時「破ァ-!」2階から声がした。恐る恐るのぞいてみると、Tさんが階段から男を担ぎ降りてくるところだった
「危ないところだったな。まったくこんな可愛い子をストーカーなんて太いヤローだ」
寺生まれってすごい、改めてそう思ったけど不法侵入はTさんも同じなので一緒に警察連れてかれてしまった

384念願の赤ちゃん:2015/03/31(火) 21:53:43 ID:8QxNsk16
ある4人家族があった。おじいちゃん、おばあちゃんに若夫婦。この若夫
婦には子どもがなかったが、ついに念願の赤ちゃんが誕生した。初孫でもあ
り、一家は大喜びであった。

ところがこの赤ちゃん、表情がない。笑うことをしないし、喜怒哀楽を全
く表現しない。そして、何ら言葉を発しなかった。

そして、この子が誕生してから丁度1歳の誕生日に「おじいちゃん」と言
葉を発し、翌日におじいちゃんがポックリ死んでしまった。この後また、こ
の子どもは言葉を一切発しなくなった。

やがて1年が経って、この子の2歳の誕生日。今度は「おばあちゃん」と
言って、翌日におばあちゃんが亡くなった。そして、1年間この子はまた言
葉を発しなかった。

それからまた1年が経って、3歳の誕生日。子どもが「おかあさん」と言
って、翌日に母親が死んでしまった。そしてまた、子どもは何も話さない。
ここまで来ると偶然とは思えず、父親は次の誕生日は自分の番かと、不安で
しょうがない。

やがてこの子の4歳の誕生日がやってきた。そしてこの子が「おとう『破ァッ!』と言った。
寺生まれのTさんが何かを祓ったようだった。
「このこには生まれ持っての強力な言霊の力が備わってる。危ない所だった」
寺生まれは凄い、改めてそう思ったが、いつもの余裕もなく、何故かTさんは異常に脂汗を流していた
なんか腑に落ちなかったが寺生まれは凄い改めてそう思うことにした

385噂のトンネル:2015/03/31(火) 21:54:25 ID:8QxNsk16
ある4人家族があった。おじいちゃん、おばあちゃんに若夫婦。この若夫
婦には子どもがなかったが、ついに念願の赤ちゃんが誕生した。初孫でもあ
り、一家は大喜びであった。

ところがこの赤ちゃん、表情がない。笑うことをしないし、喜怒哀楽を全
く表現しない。そして、何ら言葉を発しなかった。

そして、この子が誕生してから丁度1歳の誕生日に「おじいちゃん」と言
葉を発し、翌日におじいちゃんがポックリ死んでしまった。この後また、こ
の子どもは言葉を一切発しなくなった。

やがて1年が経って、この子の2歳の誕生日。今度は「おばあちゃん」と
言って、翌日におばあちゃんが亡くなった。そして、1年間この子はまた言
葉を発しなかった。

それからまた1年が経って、3歳の誕生日。子どもが「おかあさん」と言
って、翌日に母親が死んでしまった。そしてまた、子どもは何も話さない。
ここまで来ると偶然とは思えず、父親は次の誕生日は自分の番かと、不安で
しょうがない。

やがてこの子の4歳の誕生日がやってきた。そしてこの子が「おとう『破ァッ!』と言った。
寺生まれのTさんが何かを祓ったようだった。
「このこには生まれ持っての強力な言霊の力が備わってる。危ない所だった」
寺生まれは凄い、改めてそう思ったが、いつもの余裕もなく、何故かTさんは異常に脂汗を流していた
なんか腑に落ちなかったが寺生まれは凄い改めてそう思うことにした

386彼女のメール:2015/03/31(火) 21:57:47 ID:8QxNsk16
俺の部屋に彼女が遊びに来た時に、気が付いたら彼女が誰かにメールしてた。
『誰にしてんの?』って聞いても『ん?ちょっとね』って教えてくれない。
ムカ〜っときて、『どーせ男じゃねーの?!』って怒鳴り気味に言ったら、
『○○○(俺の名前)だって、どーせ女からメール来てるんでしょ!!』
って逆切れしてきたから、
『はあ?俺がいつメールしてる?疑うんなら見ればいいじゃん!』
ってポケットから携帯出して彼女の前でこれ見よがしに開いてやったら、
こんな時に限って誰かからメール来てやがんの〜〜、、、、
内心、しまった〜って思いながら、
『・・・・広告か何かだろ、、』ってメール開けたら、件名は

『無題』。

本文が
『後ろを絶対見ないで!何も聞かないで!このメール見たら私と急いで部屋を出て!!』

読んだ瞬間、とてつもない不安感が俺を襲い、たまらず振り返ってしまうと
ベランダから青白い肌をした、闇のように黒く長い髪をした女が此方をにらみつけているではないか!
俺は腰が抜けてしまい、動く事ができなくなってしまった!!
するとその女の後ろに人影のようなものが現れた!
と思った次の瞬間、目の眩む様な輝きを帯びた右腕がその女を貫いたではないか!

「破ぁー!」

謎の人影は大学時代の先輩、Tさんだった

「タバコを買いにいった帰りに不穏な雰囲気を感じたんでな……。
 おっと、若いお二人のジャマをしちゃいけねえな。あばよ」
Tさんはそうとだけ言い残してベランダから颯爽と飛んで闇に消えていった。
それにしてもマンションの5階だというのに、驚異的な跳躍力で瞬く間に駆けつけ、あっという間に除霊をしてしまったのだ。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った

387ヤンデレの彼女:2015/03/31(火) 22:00:13 ID:8QxNsk16
ある田舎町の高校で写真部に所属するオタク男が、同じ学校の女の子に片想いした。
彼女は町外れの古い家でおじいさんと2人暮らしで、
おじいさんの面倒をよくみる、とても優しい子で、みんなから人気があった。
そんな彼女に惚れた彼は、写真のモデルを頼んだりして付き合い、
やがて2人は恋人のような関係になる。

高校を卒業した後、上京を望む彼は、彼女も誘うが、
彼女は年老いたおじいさんを残していく事はできなかった。
彼女のおじいさんの存在がだんだん疎ましくなってきた彼は、
なにかにつけて「おじいちゃんが・・・」と言う彼女に
「その、おじいちゃんが、おじいちゃんが、というの止めろよ!」
と冷たく当たる。

そして、彼が旅立つ日になり、彼女の元へ別れを告げにゆくと、
彼女は「私も連れていって」と懇願する。
彼は「でも、おじいさんはどうするんだよ?」と問うが、
彼女は「おじいちゃんならもう大丈夫」と言う。
不審に思った彼が彼女の家に上がると、彼女のおじいさんは血まみれになって死んでいた。
そして彼の後ろから血のついた包丁を取り出した彼女が、
「おじいちゃん、今寝ているから起こさないでね」と微笑んだ。
彼は恐怖のあまり『破ァーッ!!!』と叫んで一目散に逃げ出し、この町を離れていった。

「霊よりも怖いものもこの世にはあるんだ」
Tさんははにかみながら「ヤンデレには気をつけろよ」とだけ残して帰っていった
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った

388地震。世界との比較:2015/03/31(火) 22:06:32 ID:8QxNsk16
震度1
 世界:敏感な人なら気づく
 日本人:気づかない
 
震度2
 世界:殆どの人が気づく
 日本人:敏感な人なら気づく
 
震度3
 世界:全員が気付きパニックを起こす
 日本人:殆どの人が気づく
 
震度4
 世界:家屋の倒壊が起き、死傷者が出始める
 日本人:おー揺れとる揺れとると笑う
 
震度5弱
 世界:大災害。テレ朝がドラえもん募金を始める
 日本人:とりあえずテレビ速報を見る
 
震度5強
 世界:都市壊滅。TBS、日テレが募金を始める
 日本人:コンビニの陳列がヒドいことに
 
震度6弱
 世界:自力復興が出来ないレベルに
 日本人:ブロック塀が倒壊、死傷者が出始める
 
震度6強
 世界:国家消滅
 日本:被害は深刻ながらもテレ東のアニメを見て気を落ち着ける
 
震度7
 世界:文明崩壊
 日本:日本は俺が護る!破ァッ!!!

389スーパーをうろつくおっさん:2015/03/31(火) 22:08:05 ID:8QxNsk16
近所のスーパーで“俺の塩”などを物色しておりましたら、
「萌えー!萌えー!」と叫びながらフロアをうろつくおっさんを発見いたしました。

ああ、夏だな。

ああいうおっさんの存在を根本から抹消したらさぞかし楽しいだろうなと
“塩カルビ味やきそば”を凝視しながらレジへと並びました。
ふとおっさんに目をやると、いつのまにやら幼女がおっさんに寄り添っている
ではありませんか。
これはいけませんと、買い物かごにあった唯一武器になりそうな
“バニラコーク500ml”を握り締めていると、おっさんと幼女の会話が
聞こえてまいりました。
「もえ。お父さんから離れたらダメじゃないか」
「ごめんなさい」
ああ、アレだ。親子だ。もえって名前のお子さんですか。利発そうなお嬢さんですね。
抹消されるべきは私ですね。
「ならお望み通りにしてやるぜ。破ァ!!!」
寺生まれのTさんだと!?俺は急いで逃げようとしたが間に合わなかった
「現世に未練がましく残った理由がロリコンなんてみっともないぜ。とっとと成仏するんだな」
寺生まれ…は凄…い、改めて…そうおもt

390あるダイビング・スポット:2015/03/31(火) 22:09:22 ID:8QxNsk16
私は仲間のダイバーと二人で、あるダイビング・スポットを潜りました。
どんどんと深く潜って行ったのですが、ある地点で海底の異変に気づいたのです。

何かおかしい。

よくよく見ると、海底には一面に人間が生えていたのです。
連れのダイバーを見ると、呆然として固まっています。海底から生えている人間の顔はどれも同じで、美しい少女でした。
どうしたらいいのかわからなくてしばらく眺めていると、いつのまにか連れのダイバーがすぐ側に来て、私の肩を叩き、ある方角を指差しました。
その方角を見やると、ダイビングの装備をまったくしていない、至って普通の格好をした老人が鎌で少女たちを刈り取っているのです。

無表情だった少女は、刈り取られる瞬間、何ともいえない苦痛の表情を浮かべます。
海中でも叫び声が聞えてきそうな表情でした.
しかし、その顔も、やがて切り取られた足下から広がる少女の血によって見えなくなってしまいます。

そうして老人は少しずつ私たちの方へ近づいてきました。
やがて、私たちのすぐ側までやってきた老人は、完全に固まっている私たちの方へ顔を向け、にやりと笑い、
手にした鎌を差し出しました.まるで
「お前たちもやってみるかい?」
とでも言わんばか『破ッ!』
青白い光があたりを照らし、老人と少女たちは泡となって消えてゆきました。

「冒険もほどほどにな」
そういってTさんは水中でタバコをふかしながらあっという間に浮上してゆきました。
機材もなく深海に来て、しかもタバコをふかし、急浮上してもなんとも無い寺生まれって、すごい、改めてそう思いました。

391妻が事故で死んだ:2015/03/31(火) 22:10:15 ID:8QxNsk16
妻が事故で死んだ。
わたしはしばし呆然としていたが、やがて冷静さを取り戻すと、
妻を送るためのあれこれの儀礼のために忙しくなる前に、
現実と向き合うことにした。

息子が、数年前から自室に引きこもっている。部屋に鍵をかけて一歩も出ず、
顔をあわせることさえない。妻が食事を部屋の前に起き、空の
食器をさげるという毎日を繰り返していた。

世間体を気にする妻に強く言われ、誰にも相談できなかった。
わたしが働いている時間帯に息子が暴れることがあるらしく、
だから極力刺激しないようにしてきた。
しかし、妻はもういない。息子も、そのことを理解すべきだ。
わたしだってもう歳だ。いつまでも息子を守ることはできないのだ。

意を決し、息子の部屋の前にわたしは立った。鍵がかかっている。
わたしは息子に声をかけた。返事は無い。
わたしは息子の部屋のドアをこじ開けた。

息子はベッドに横たわっていた。
死後数年はたっているかのように、すでにミイラ化していた。

「破ぁ!!」
その瞬間青白い閃光がすべてを吹き飛ばした。
「もともとあんたには妻も息子もいなかった…そういうことだ。」
「これからは自由に生きていくといい。俺か?俺もあんたと同じ一匹狼さ。」

こうしてわたしは妻も息子も家も失ったがTさんにであった。
住宅保険掛けててよかった、改めてそう思った。

392寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 00:57:16 ID:3onRhHJM
>>388
Tさん地震自体はさすがにとめられないかwww

393☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/01(水) 01:28:38 ID:9G0864KQ
何か嘘つこうとしたけど、面白い嘘って思い付かないもんだね
(そして東京新聞の特設面が楽しみだ)


嘘考えてたら今日が終わってしまいそうだ…

394寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 10:41:37 ID:RdxeOG2o
>>390
なんか不思議な話だな。
元ネタが知りたい

395寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 10:55:01 ID:RdxeOG2o
>>358
残されたケンタッキーをどうするか悩ましい…
だって元生首…

396寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 10:57:27 ID:RdxeOG2o
>>360
厨二とTさんの組み合わせホント好き��

397寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 10:59:40 ID:RdxeOG2o
>>362
これは空気読めないパターンじゃなくて嫉妬パターンやな
ホント嫌い

398寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 11:00:53 ID:RdxeOG2o
>>364
Tさんラーメンの注文だけかい!

399寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 11:04:39 ID:RdxeOG2o
>>371
ゲーム成立してたね!

400寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 11:05:29 ID:RdxeOG2o
>>372
泣けますな。゚(゚´Д`゚)゚。

401寺生まれの名無しさん:2015/04/01(水) 15:51:54 ID:5YmAbv42
>>392
台風なら押し曲げる能力は持っているのに!

402( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/01(水) 18:19:00 ID:R49lhF8Y
すごい増えてますね♪
ありがとうございます!
ゆっくり読ませてもらいます!

403☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/01(水) 19:18:36 ID:9G0864KQ

http://imgur.com/BMKRyHS.jpg

404chikatomo★:2015/04/01(水) 22:56:36 ID:???
>>403
待ってたよーーー!
Kさんカワイイ!!
そして今回は色まで!

405( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/02(木) 18:36:37 ID:v0SXwyw.
>>403
このKさんはズルいッス(笑)

406chikatomo★:2015/04/02(木) 19:25:34 ID:???
>>403
早速今日のTさんSSで使わせていただきました!

407寺生まれの名無しさん:2015/04/03(金) 16:31:11 ID:52elXBns
壁殴り代行と共闘したり、魔法少女を助けたりTさんは忙しいな

408寺生まれの名無しさん:2015/04/04(土) 00:18:41 ID:6su9Hn26
>>407
両方やたら長かったけど悪くなかった
普段がいつものドラえもんで、昨日今日は映画版って感じ

409寺生まれの名無しさん:2015/04/04(土) 11:25:53 ID:ky5t45Lo
やっぱりTさんSSもっと増えてほしい

410八尺様後日談:2015/04/04(土) 14:26:43 ID:CKWGh1lI
それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。


「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通じる道のものがな」


と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという)


今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…

「はいっ、これ君のでしょ。受け取ってくれないからちょー苦労したよ」
ニコニコと笑いNの名前の入った虫かごを差し出す八尺様。それ、別の人のものです。
自分の物ではなく知り合いの呪いについての研究論文を書いているNの物だと説明する俺。
「ぽっぽぽぽぽぽっ!?」
自分の間違いに気付き、赤面しあたふたとする八尺様にお汁粉缶(温め)を飲ませ落ち着かせると、彼女が持っていた忘れ物の持ち主の住所を解る範囲で教え地図を持たせた。
「ちょーありがとう。困った事があったら助けに行くよーー」
数年から十数年じゃ取り殺しとか関係無しに単なる事故死だったかもしれないなと、嬉々として走り去る彼女を見てそう思った。曲がり角で破ァと言う声と閃光がした。

411( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/04(土) 16:51:43 ID:l4oFDTxY
八尺様かわいい(笑)

412☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/05(日) 01:19:22 ID:Wdsdgaxo
カッコいい男が描けるようになりたいなぁ…
ニヒルなNさんとかさ

>>409SSって読みやすいっちゃ読みやすいよね
時々セリフがごっちゃになるけど

ところでSSって戯曲並みに状況説明が少ないって思っているんだが
どうなんだろう…教えてエロい人!

413寺生まれの名無しさん:2015/04/05(日) 02:28:52 ID:JivlNpMU
>>412
戯曲はよく分かんないけど、ト書きがないんだからどうしても状況説明も心理描写も少なくなるよね。
それがいいとこだとも思うけど。

414寺生まれの名無しさん:2015/04/05(日) 11:47:27 ID:OAivazJA
姦姦蛇螺でヤンチャで未熟だった頃のTさんが、蛇螺さんの阿修羅バスターを食らい「ぐ破ぁーー」とダウンして知り合いに担がれ逃げ出す。
逃げ出した親戚の家で上半身しか使っていなかったんだなと念を押され、技に掛かった際にとっさに首を抜いたから致命傷は避けられたけど、
遊びではない下半身も使った技や威力は下がるがフックが完璧な改良版だったら助からなかったとTさんの祖父、親戚に言われるシーンが姦姦蛇螺を読んでいて浮かんだ。

415寺生まれの名無しさん:2015/04/06(月) 22:47:28 ID:RCYKmq6I
調子に乗って力を悪用するようになり頻繁に警察の厄介になるTさんに頭を痛めた一族がと痛い目を見れば良いと姦姦蛇螺の詳細を話し行かせる
DさんとTさんが姦姦蛇螺が封じてある場所に辿り着く
挑戦者の存在を察したのかフェンスの中にリングと姦姦蛇螺が現れる
挑発に乗ったTさんがリングに上がり姦姦蛇螺と激突
TさんVS姦姦蛇螺を見るため周囲に大量の霊が集まる
場が大いに盛り上がった所で姦姦蛇螺バスターでTさんを下す
満足して成仏する無数の霊、ダウンしたTさんを担ぎ逃げるDさん
戻った家で戦いを見ていたDさんに姦姦蛇螺が掛けた技の詳細を聞き安堵するTさん一族一同
鼻っ柱を折られ遊ばれていたと再戦を夢見て真面目に修行するようになるTさん、リングに上がるため修行するDさん

流れは思いついたけど文章に出来ない。

416寺生まれの名無しさん:2015/04/07(火) 14:18:34 ID:G3IzEMW6
そういやもうすぐで300破ァ!だな
記念に何かやってほしい

417寺生まれの名無しさん:2015/04/07(火) 22:48:23 ID:njGEDMmI
>>416
300破ァ目にはTさん登場するとかって※欄に…無かったっけ?

418chikatomo★:2015/04/08(水) 02:22:19 ID:???
>>416
どんなのがいいかな??

419寺生まれの名無しさん:2015/04/08(水) 09:59:20 ID:SBA5ucmo
きさらぎ駅にTさんルート追加とか…

420chikatomo★:2015/04/08(水) 10:38:39 ID:???
>>419
ほうほう、いいですね。それ!
ちょっと準備期間が必要ですけども

421☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/09(木) 01:15:36 ID:ZLwjLVWg
最近ふと思ったこと
寺生まれのTさんの登場人物って、だいたいは生まれたとこの頭文字から名前がつけられてるが
Nさんは「呪い屋(?)」からきてるよね?
で、その妹のJちゃんは「神社」から来てる

兄弟ではあるが、名前が異なるのは被らないようにとか、後付けって以外で…どういう理由があるんだろう


NさんとJちゃんは正統な子と忌み子で、なおかつ関わりを持つことを許されないため名前を変えて暮らしている(幽遊白書の飛影と雪菜(?)のみたいな)
或いは、両親が離婚して職業・所属が変わっただけなのか
(名前の由来が各々の姓の頭文字から来てるなら、これでもいけるね)


皆さんはどう捉えていますか

422☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/09(木) 01:19:51 ID:od03/5DQ
追記:登場人物の名前の由来や、Nさんの出生に関わる話があったら教えてください
私が無知なだけなのかもしれないので

あと、Tさんのお父さんはそのまま「Tさんのお父さん」で呼ばれてるから姓が由来ってこと考えられないか

いつも改行が変でスミマセン

423寺生まれの名無しさん:2015/04/09(木) 09:59:40 ID:h2R8nk8o
最初は陰陽師のNさんって呼ばれてたんだよね

424chikatomo★:2015/04/09(木) 11:16:59 ID:???
単純に所属の頭文字と思ってました。
寺生まれ→Tさん
神社生まれ→Jさん
教会生まれ→Kさん

だいぶ後になって登場して話も少ないけど、
モスク生まれ→Mさん
大仏の子→Dさん
警察官の爺さん→Pさん

そこそこ登場するのにやっぱりNさんだけ異端かも。
ちゃんと読み返して確認してないんですけど、>>423さんの通り、
最初は陰陽師のNさんだったと私も記憶してます。
それでなんで「Nさんなんだ?」って流れになって、いくつか回答が出た中で、
「呪い屋じゃね?」
「それだ!」
みたいな感じだったかと。

425寺生まれの名無しさん:2015/04/09(木) 12:13:13 ID:h2R8nk8o
Nさんの闇堕ち理由も最終目的も不明なんだよね

426☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/09(木) 14:51:14 ID:9XbJqRr2
2015年4月7日のT記事「テンジンキギャクリョウキョウ」では
「神社生まれのNさん」と書かれていたので、これを書いた人は
Nさんは神社生まれではあるものの何かしらの理由でNと名乗っていると考えている…のかなと思うんだ


姓の頭文字説&生まれの頭文字由来なら
「神保N…さん」「神保(妹)さん」とかもイケるな…
「神宮寺さん」とか…

427合宿所のNさん:2015/04/09(木) 22:41:10 ID:dyzAZWXA
高校2年の夏休み、俺は部活の合宿で某県の山奥にある合宿所に行く事になった。
現地はかなり良い場所で、 周囲には500m〜700mほど離れた場所に、観光地のホテルやコンビニなどがあるだけで他には何も無いけれど、 なんか俺達は凄くわくわくしてはしゃいでいたのを覚えている。

その日の夜の事。
暇をもてあました俺達は、顧問の先生の許可を貰いコンビニまで買出しに行く事にした。
わいわい騒ぎながら10人ほどで外にでて歩き始めると、
昼間はそちらのほうに行かなかったので気付かなかったが、合宿所の裏手に家らしき建物があるのが解った。
その建物には明かりがついていなかった。
多分空き家か民家っぽいけど、別荘か何かなんだろうと思われた。
友人が調子の乗って「あとで探検いかね?」と言い出したが、あまり遅くなると顧問の先生にドヤされるし、
ひとまず買い出し終わってから、合宿所内で今後のことは考えよう、という話になった。

コンビニで買出しをし合宿所に戻る途中、後輩の1人が変なことを言い出した。
例の建物の玄関が少し開いていて、そこから子供がこちらを覗き込んでいたという。
俺達は「そんなベタな手にひっかからねーよ!」と後輩をおちょくったが、
後輩が真顔で「マジで見たんだって!」というので、ちょっと気味が悪くなってしまい、
家が見えるところまで確認に戻ったが、ドアは閉じていて人の気配も無く、特に異常は無かった。
俺達は後輩をおちょくりながら合宿所へと戻った。

合宿所へ戻り、2階の廊下から外を眺めると、例の家の1階部分が木の間から僅かに見えた。
俺が友人と「あそこに見えるのそうだよな?」なんて話をしていると、家のドアが僅かに開き、
暗くて良く分からないがNさんらしい、人影が頭だけをドアから出してこちらを覗きこんでいる。
「…え?」
俺と友人は、同時のその光景を目撃し沈黙した。
その後、最初に口を開いたのは友人だった。

「おい…あれって…」
友人はかなり動揺しながらそういった。
俺も恐怖というより、あまりにも唐突の事で思考が停止してしまっていて。
「Nさん…こっち見てるよな?」としか返せない。
その時、後ろの部屋から笑い声が聞こえてきた。
俺と友人はその声にびっくりし、ハッ!と我に返った。
そして、俺は「これやばくね?ばっちり見えてるよな?」というと、
友人が「おれちょっと携帯持ってきて写真撮る」と、自分の部屋へと走っていった。
すると、騒ぎを聞きつけて、なんだなんだと合宿所にいる生徒が、
(他校の生徒もいたので、総勢60人くらいが合宿所にいたのだが、そのうちの半分くらい、30人ほど)
2階の廊下に集まりだした。
Nさんらしき人影は、まだドアから顔のみを覗かせて、こちらを見上げているように見える。
廊下は大騒ぎになり、とうとう顧問の先生たちも何の騒ぎだとやってきた。
第一発見者の俺と友人が事情を話していると、窓から外を見ている生徒の何人かが「あ!」と声をあげ、
かろうじて聞き取れる音で、パタン…とドアの閉じる音がした。

428合宿所のNさん:2015/04/09(木) 22:43:41 ID:dyzAZWXA
顧問の先生たちが外を見る頃には、ドアは閉じられ人影もなくなっており、
何事も無い林と、明かりもついていない家らしき建物が見えるだけだった。

当然先生たちは信じてくれなかったが、
ノリの良い若い先生2人が一応確認しに行ってくれることになり、合宿所の裏手へと回った。
俺達が窓から様子を見ていると、懐中電灯を持った2人が現れ、家の玄関のところで何かやっている。
どうやらドアが開くか調べているようだが、開かないようだった。
その後「誰かいますか〜?」と声をかけたりしていたのだが、反応がないらしく、5分ほどで戻ってきた。

その後、何人かが携帯で撮影した画像も証拠として出したのだが、
所詮は携帯の画質、真っ暗な画像が映っているだけで何の証拠にもならない。

俺達は先生達に「さっさと寝ろ」とまくし立てられて、自分達に割り当てられた部屋へと戻った。

半端でモヤモヤして寝れない俺達が、
これから確認に行くか、それとも昼間行くかを話し合っていると、
部屋の窓がドンドン!と叩かれた。
窓の外に人影も見える。
俺達はさっきのこともありビビりまくっていると、外から「おーい、あけてくれ!」と声が聞こえてきた。
カーテンをあけると、そこには昼間仲良くなった他校の生徒5人がいた。
やつらはどうも、窓の外にある20cmくらいの幅のでっぱりをつたって、俺達の部屋までやってきたらしい。

5人を部屋の中にいれると、どうもやつらも俺達と同じ話をしていたらしく、
これから例の家に行く事にしたので、俺達を誘いに来たらしい。
俺達もそれで決心が付いたので、これから肝試し?に行く事になった。

メンツは、うちの学校からは俺、A也、B太。
他校からは、C広、D幸、E介。
他のやつは、何だかんだと理由をつけて結局来なかった。

俺達は5人が通ってきた窓の出っ張りをつたい外にでると、
先生に見付からないように一端道路に出て、そこから大回りに問題の家へと向かった。
一応、家の周りは合宿所の2階廊下から丸見えなので、
残ったやつ何人かが、異常があれば廊下から懐中電灯で合図してくれる、という計画になっていた。

家の前につくと流石に不気味だった。
遠目には分からなかったのだが、壁には苔が生えているし、あちこちに蔦も絡まっている。
しかも、外から見える窓は全て板が打ち付けられていて、だいぶ長い事放置された場所のようだ。

最初C広とA也とB太が家の周りを確認しに行ったのだが、
俺が開かない事は分かっていたが、何気にドアノブを回すとすんなりとドアが開いてしまった。
急いで3人を呼び戻し、俺達は中へと入る事にした。

中に入ると、夏場という事もあり室内の湿気が凄くかび臭い。
家の中を探索してみると、埃っぽくカビ臭くはあるのだが、
室内は荒らされた様子も無く、家具も何も無いのでやたら広く感じた。

1階を探索していると、E介が「2階から笑い声しね?」と言い出した。
俺達は耳を澄ましてみたが、笑い声は聞こえない。
E介に「気のせいじゃないか?」といったのだが、E介は気になるらしく、「見に行きたい」と言い出した。
しかし、まだ1階の探索も終っていないので、
仕方なく3人ずつのグループに分けて、片方はそのまま1階を、もう片方は2階を探索する事にした。
グループわけは簡単で、
同じ学校の俺とA也とB太がそのまま1階を、別の学校のC広とD幸とE介が2階を探索する事にして、
何かあったら階段のところでおちあう事にして別れた。

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
と、場違いに明るい笑い声が聞こえてきた。
そしてすぐに「おいE介?どうした?おい!」と、C広とD幸の狼狽した声が聞こえてきた。

429合宿所のNさん:2015/04/09(木) 22:45:53 ID:dyzAZWXA
俺達が大慌てで2階に上がると、一番奥の部屋に3人はいた。
笑い声の主はE介で、窓のほうを向いてまだ、
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」と大声で笑っている。
そしてその横にC広とD幸がいて、真っ青な顔でE介を揺さぶったり頬を引っ叩いたりしていた。
俺達もただ事では無いと、3人のところに行って前に回りこんでE介の顔を見たとき、
俺は今、自分たちが置かれている状況の深刻さに始めて気が付いた。
E介はほんとにおかしそうに笑い声を上げているのだが、
顔は無表情で、しかも目からは大粒の涙を流している。
それに何か臭いとおもったら、どうやら失禁しているらしい。
E介はまるで、俺達の事が見えていないかのように泣きながら笑い続けている。
俺達が狼狽してE介に呼びかけていると、その場で一番冷静だったB太が、
「とりあえずE介このままにしておけないし、合宿所まで運ぼう」と言ってきた。

そして、俺達はE介の手足と肩をもち、外へと運び出そうと1階までE介を運んだ。
が、そこで問題がおきた。
ドアを開けようとしたB太が、声を震わせながら大声で「ドア開かねーよ!」と言ってきた。
俺達はE介を廊下に降ろし、みんなでドアを開けようとしたのだが、
さっきは簡単に開いたのに今はびくともせず、
6人の中で一番体格の良いA也がドアにタックルしてみたのだが、それでもまるで開く気配が無い。

俺達は軽くパニックになり顔を見合わせていると、2階から微かに「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」と、
まるで抑揚の無い機械的な声というか、音というかが聞こえてきた。
E介はまだ床に寝転がされたまま笑っている。
とにかく外にでないといけない、そう考えた俺は、
1階のリビングが、ガラスのサッシのみで割れば出れそうな事を思い出し、
4人にそれを伝えると、リビングへと向かう事にした。
その時、ふと俺は階段の上を見て絶句した。
階段の踊り場の少し上ところから、Nさんがのぞきこんでいる。
月明かりが逆光になっていて、表情とかは何も分からないが、
顔のサイズや髪型からさっきのNさんとわかった。
相変わらず「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という声も聞こえてくる。
どうやら声の主はこのNさんらしい。

430合宿所のNさん:2015/04/09(木) 22:48:51 ID:dyzAZWXA

しかし何かがおかしい、違和感がある。
俺はすぐに違和感の正体に気が付いた。
Nさんは階段の手すりからかなり身を乗り出しているはずなのだが、なぜか顔しか見えない。
あれだけ乗り出せば、肩辺りは見えても良いはずなのだが…
俺がそんな事を考えながら階段の上を凝視していると、
C広が「おい何してんだ、早く出ようぜ、ここやべーよ!」と、俺の腕を掴んでリビングへと引っ張った。
俺には一瞬の事に見えたが、
どうも残りの4人がE介をリビングへ運び込み、窓ガラスを割り、打ち付けてある板を壊すまで、
ずっと俺は上の子供を凝視していたらしい。
俺は何がなんだか解らず、とりあえず逃げなければいけないと、皆でE介を担いで外へとでた。
外へ出ても相変わらず、「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という声は、家の中から聞こえてくる。
俺達はE介を担ぎ、D幸が合宿所へ先生たちを呼びに行った。

その後、E介は救急車で運ばれた。
俺達は先生方に散々説教をされ、こんな事件があったので合宿はその日で中止となった。

帰宅準備をしていた昼頃、十台くらいの数の車が合宿所にやってきた。
中から20人ほどのおじさんやおじいさん、あと地元の消防団らしき人が降りて、
顧問の先生たちと何か話しをすると、合宿所の裏に回り、
例の家の周りにロープのようなものを貼り、柵?のようなものを作り始めた。
俺達は何事なのかと聞いてみたが、顧問の先生たちは何も教えてくれず、そのままバスで地元へと帰った。

E介は2日ほど入院していたが、その後どこか別の場所へ運ばれ、4日後には何事もなかったように帰ってきた。
後から事情を聞いてみると、E介には、家に入ったところから昨日までの記憶が何もなかったらしい。

431合宿所のNさん:2015/04/09(木) 22:51:10 ID:dyzAZWXA
E介が帰ってきた日の夜、俺が自分の部屋で寝転がってメールしていると、一瞬、
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という、あの声が聞こえた気がした。
びっくりして起き上がり、カーテンを開けて外を見たりしたが、いつもの景色で何も無い。
俺は「気のせいかな?」と、起き上がったついでに1階に飲み物を取りに行くことにした。

俺の家はL字型になっていて、自室は車庫の上に乗っかるような形になっている。
冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出し2階へ上がると、
丁度階段を上がったところの窓のカーテンの隙間から、僅かに自室の屋根の部分が少し見えた。
すると、屋根の上に何かがいる…
この前あんな事があったばかりなだけに、ビビりまくった俺が窓からカーテンを少し開けて外の様子をのぞくと、
屋根の上に和服を着たNさんが、両手を膝の上にそろえて正座しているのが見えた。
それだけでもかなり異様な光景なのだが、それだけではなかった。
Nさんは体を少し前かがみにして、下を覗きこむような姿勢で俺の部屋の窓を覗き込んでいた。

「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という声も、窓越しにわずかに聞こえてくる。
俺はあまりの出来事に声も出せず、そのまま後ずさりすると1階へ下りた。

432合宿所のNさん:2015/04/09(木) 22:55:58 ID:dyzAZWXA
通報しようかとも思ったが、これで通報してNさんがもういなかったらそれこそ恥ずかしい…
その時なぜかそう思った俺は、そのまま1階のリビングで徹夜した。
たしか朝4時過ぎまで、「ホホホ…」という声は聞こえていたと思う。

翌朝、恐る恐る部屋に戻ってみたが、Nさんはいなくなっており、室内にも特に変わった部分は無かった。

その日の昼頃、自宅の電話に顧問の先生から電話があった。
この前の件で話があるからすぐに来いという。
昨晩のこともあった俺は、嫌な予感がして大急ぎで学校へと向かう事にした。

学校へ到着すると、生徒会などで使っている会議室に呼ばれた。
会議室に入ると、A也、B太、それにC広とD幸までいる。
更に、うちの学校とC広たちの学校の顧問の先生たち、それと見た事の無いおじさんたちも数人いた。

まず、顧問の先生のうち1人が話し始めた。
要約すると、E介にまた同じ症状だでたらしく、とある場所に運ばれたらしい。
そして、俺達に「昨夜おかしな事はなかったか?」と聞いてきた。
俺はすぐさま昨夜のあれを思い出し、
「あのー、深夜になんかNさんが俺の部屋を覗き込んでるのが見えて…」と事情を話した。
A也、B太、C広、D幸には特に異常はなかったらしい。
するとC広が、
「そういやお前(俺)さ、あの家の中で、階段の上眺めながらボーっとしてたよな?
 あれ関係あるんじゃないか?」
と言い出した。

そういえば…
俺はあのときの事を思い出し、
皆に「あの時さ、変な笑い声みたいなのと、なんかNさんの姿見たよな?」と聞いてみた。
しかしみんなは、声はずっと聞こえていたけど、
Nさんの姿は最初のドアのところで見ただけで、家の中では見ていないという。

433合宿所のNさん:2015/04/09(木) 23:15:38 ID:dyzAZWXA
俺達がそんなやり取りをしていると、さっきまで黙っていたおじさんが、事件の詳細を話し始めた。
非常に長い話だったので要約すると。
俺達がであったのは、『浪人中の陰陽師のNさん』と呼ばれるものらしい。
これは受験ストレスから正気を失ったのようで、稀に姿を現し、 様々な場所に現れて、呪いを掛けていくらしい。
そうすると、どこからともなく現れたTさんが破ァしていく、非常に厄介な人だそうな。
ただし、理由は分からないが破ァに周りのものが良く巻き込まれ粉々になると二重の意味で迷惑な人らしい。

ちなみにあの家は、全くいわくも何もなく、ただ『Nさん』が偶然現れただけの場所なのだが、
『Nさん』の存在を察したTさんが現われ破ァしようとした場合、それに対する対抗策があり、
『Nさん』が最初に現れた場所に結界を作り周囲に被害が出ないようにして、簡易的な祠をつくって結界を強化することで、
破ァによる二次被害を防ぐ事ができるらしい。
合宿所から帰る直前、俺達が見たのは、その結界を作る作業だったらしい

おじさんは続けて、ただ今回は何かおかしいのだという。
普通、Nさんが現われればTさんやJちゃん現われ終るはずなのだが、今回はどういうわけだが逃げられてしまって、
E介がまた被害に会い、しかも俺のところにまで現れている。
それに、そもそも現れても割りと知的な『Nさん』が、
喪黒さんの様なトークを展開せず、ただ笑うだけというのも全く前例がないうえに、
『Nさん』はその日、受験を終えた疲れからか自宅で高熱に魘されていたそうだ。

434合宿所のNさん:2015/04/09(木) 23:22:19 ID:dyzAZWXA
ただ、夏に受験を終えるとか、おかしいおかしいといっても、現実に起きてしまっているのだから仕方が無い。
俺達は学校で、村から来たお坊さんに簡易的な祈祷をしてもらい、お札を貰って、
「君たちはこれでダメならTさんを頼ると良い」と言われ、保険の申込用紙と連絡先を渡され帰された。
ちなみに、E介に関しては、暫らくお寺で預かって様子を見て、
その間にもう一度祠を建てて結界を拡大し破ァに備えるとの事だった。

学校から帰された俺達は、各々迎えに来ていた親に連れられて帰る予定だったのだが、
話し合って、ひとまず学校から一番近い俺の家に全員で泊まることにした。
安全と言われていてもやはり不安だし、全員でいたほうが少しは心細く無いと思ったからだった。

その夜、俺達が部屋でゲームしていると、
コン…コン…コン…コン…と、窓を規則的に叩く音がした。

俺の部屋は車庫の上にあり、壁もほぼ垂直なので、よじ登って窓を叩くなどまずできない。
しかも、その窓は昨晩、例のNさんが覗き込んでいた窓だ…
状況が状況だけに、全員が顔をこわばらせていると、
B太が強がって「なんだよ、流石に誰かの悪戯か風のせいだろ?」と、カーテンを開けようとした。
俺は大慌てでB太に事情を話し、カーテンをあけるのを踏みとどまらせた。

窓を叩く音はまだ続いている。
D幸が、「やっぱ正体確認したほうがよくね?分からないままのほうが余計こえーよ…」と言ってきた。
たしかに、何かその通りな気がした。
なんだか分からないものが一晩中窓を叩いている状況なんて、とても耐えられそうに無い。
俺達は階段のところまで移動し、カーテンを少し開けて、隙間から俺の部屋を見てみた。
いた…
昨日のNさんが、やはり昨日と同じように窓から俺の部屋を覗き込んでいる。
そして時々、コン…コン…と今日は棒のような首を伸ばし頭を窓にぶつけている。

435合宿所のNさん:2015/04/09(木) 23:31:35 ID:dyzAZWXA
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という、例の抑揚の無い笑い声のようなものも聞こえてきた。
音の正体はこれだった。
異様な光景だった。
そして、昨日は気付かなかったが、あれはNさんと言うより、和服を来た人形のようだった。
頭が窓にぶつかる音も、人間の頭と言うより、中身が空洞の人形のような音だ。
C広が、「Nさんって、高熱で寝込んでいたんじゃねーのかよ…」と呟いた。
その時、俺の親父が騒ぎに気付いて、「お前ら何やってるんだ?」と階段を上がってきた。
その声にびっくりしたA也が、思わず腕を窓にぶつけて、ドン!と大きな音を立ててしまった。

"それ”の棒の先にある頭だけが、カクンッという感じでこっちを向いた。
俺達は顔をはっきりと見た。
"それ”は、笑顔のNさんを模した人形だった。ただし、ただの人形ではない。
顔は人形特有の真っ白な肌なのだが、笑顔のはずの目は中身が真っ黒で、目玉らしきものが見えない。
口も同じで、唇らしきものもなく、そこにはやはりぽっかりと真っ暗な、三日月状の穴のようなものがある。
それでも、目や口の曲線で、『にっこり』と言う感じの笑顔だと分かるのが余計に不気味だった。
親父が、「だからお前ら何やってるんだ?」と、窓のところに来てカーテンを全開にすると、
それはサッ!と屋根の影に隠れて見えなくなった。
が、親父にも一瞬、何かがそこにいたのは分かったらしい。
親父は大慌てで1階に降りると、携帯でどこかに電話をし始めた。
どうやら、昼間祈祷をしてくれたおぼうさんや、おじさん達やTさん、Jちゃんの連絡先を聞いていたらしく、
そこと顧問の先生のところに電話しているらしい。

436合宿所のNさん:2015/04/09(木) 23:42:36 ID:dyzAZWXA
その後、影に隠れたきり、"それ”は二度と姿を現さなかった。

朝になり、昨日のおじさんたちや顧問の先生などが俺の家に来た。
とりあえず異常事態ということで、全員を合宿所近くにあるお寺まで連れて行くという。
みんなの親たちも俺の家に来たのだが、
おじさんが「被害が更に拡大するといけないから、親御さんは来ないほうがいい」と言うことで、
行くのは俺達だけになった。
俺達は着の身着のまま車に乗せられ出発した。

昼前にお寺に到着した。
お寺に入ると、ジャージ姿でゲッソリとした感じのE介が、俺達を出迎えた。
E介によると、あれから色々あったが、なんとか今のところは助かっているらしい。
本堂に入ると、お坊さんと昨日のおじさんが、昨晩の出来事を詳しく教えてほしいと言ってきた。

俺達が順番に状況を話していると、人形の姿の説明のところで、
おじさんが「ちょと待った、人形?首が長い?何の話をしているんだ?」と驚いた顔で言ってきた。
そして、俺達が昨日みた人形の姿を改めて説明すると、
お坊さんと、 応援で来たTさんが
「いや、これはNじゃないぞ、どうなってるんだ?」
「おかしいとおもったんだ。色々辻褄が合わない」
と、2人で話し合い始めた。

そして暫らく話し合った後、俺達に状況を説明してくれた。
結論から言えば、『Nさん』に呪われていたのは全くの勘違いで、
どうも俺達に付き纏っているものの正体は、全く別の何からしい。
俺は、今更それはねーだろ…と思った。
Tさんが続けた。
最初状況を聞いたとき、
・Nさんのような姿
・笑い声
・生徒がおかしくなって笑いながら泣いている
と言う状況から、『Nさん』の呪術だと思ったらしいが、
どうも今詳しく話を聞いてみると、『Nさん』の呪術と症状は似ているが、
その活動が、Nさんの何時もの行動と違うらしい。
そもそも『Nさん』というのは、いかにもな陰陽師の格好(それ以外もある)をした成人男性で
笑い声も、俺達の聞いたようようの無い機械的なものではなく、
笑い声といっても、無機質だが人を不安定にする癇に障る高い声だが成人男性のものとの事だった。

437合宿所のNさん:2015/04/09(木) 23:51:42 ID:dyzAZWXA
俺達は途方にくれてしまった。
ぶっちゃけ、Tさんが来れば全部解決すると思い込んでいたのに、
今更「なんだかわからない」では、どうしたらいいのか…

室内が重苦しい雰囲気になり、皆しばらく沈黙していると、Tさんがこう言ってきた。
「とりあえず、Nと関係が有る式神か魔性のものなのは間違いない。
 少し離れたところに、Nの看病をしているJちゃんがいるので、Nの様子を聞いてくる。
 暫らく皆、座敷でまっていてほしい」
そういうと、破ァと手から出した光弾に乗りどこかへ行ってしまった。
俺達は座敷に通され呆然としていた。
おじさんはしきりにどこかへ電話をし、かなりもめているように見えた。

夕方になり、TさんがJちゃんを連れて戻ってきた。
Tさんが戻ってくると同時に、さっきのおじさんが携帯を片手に「えらい事になった!」と、
Tさんのところに走り寄って来た。
話を聞いていると、どうも村の子供が1人、E介と同じ症状でいるところを発見されたらしく、
これからこっちへつれてくるという。
この寺のお坊さんが俺達に、
「とりあえず後で話をするから、ひとまず君たちはさっきの座敷で待っていてくれ」
というと、大慌てでTさんとJちゃんの3人で本堂のほうへと歩いていった。

438合宿所のNさん:2015/04/10(金) 00:00:37 ID:zRpbAweo
それから15分ほどすると、ワゴン車がやってきた。
車の中からは、E介のときと同じように、けたたましい笑い声がする。
車の扉が開き、中から数人の大人と、笑い声を上げる以外身動き一つしない中学生くらいの子供が運び出され、
本堂へと連れて行かれた。

暫く本堂の中から、
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」という、笑い声とお経を読む音が聞こえていたが、
破ァ、矢ァと言う声と障子の向こうでフラッシュを焚いたような閃光と爆発音がして静かになった。

それから更に15分ほどすると、TさんとJちゃんの2人が俺達のいる座敷に入ってきて、色々と説明し始めた。
さっきの子供のほうは消耗が激しいので、本堂に布団を敷いてそのまま寝かせているらしい。
応援でやって来たJちゃんによると、
どうも話を聞いた感じやさっきの子供の様子から見て、
兄の呪術が原因ではなく、何かしら別の良く似た他の呪物が原因ではないかという。
特に根拠があるわけではないけれど、感覚的にそう感じるらしい。

そして、特定個人を狙ったわけではない呪物の類だとすると、と前置きし、
恐らく、祈祷で呪物と貴方たちの縁を切ってしまえば、なんとかなるのではないかと。
そして、できればその人形も供養してしまいたい、とのことだった。

とりあえずそういう話でまとまったという事で、俺達もそれで解決できるなら早くしてほしいと、話がまとまた。
と、その前に、俺はずっと我慢していたのだがトイレに行きたくなった。
事情を話し、「でも一人じゃなぁ…」と思っていると、他のやつも全員我慢していたらしく、
結局6人で連れションすることになった。

439合宿所のNさん:2015/04/10(金) 00:07:20 ID:zRpbAweo
トイレからの帰り道、本堂へ続く廊下を歩いていると、
どこからか「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という、例の抑揚の無い声が聞こえてきた。
場所は分からないが、あれがすぐ近くにいるようだ…
C広が「近くにいるよな…」というと、
A也が「かなり近いぞ、やばくね?」と返した。
たしかにかなり近い。でも姿は見えない。
すると最後尾にいたE介とD幸が、
「やばい、早く本堂に逃げろ!」と、窓の上のほうを指差しながら叫んだ。

俺達が指差した方向へ振り向くと、それはいた…
前と同じように屋根から頭だけを突き出し、「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」と笑いながら、
例の真っ黒な目と口の顔をこちらに向けながら、ニコニコと笑っている。
俺たちは全力で逃げ出した。

本堂に着くと、Tさん、Jちゃんとこの寺のお坊さんとさっきのおじさんが待っていた。
今になって気付いたのだが、おじさんはどうもこの村の村長さんらしい。
俺達が事情を話すと、お坊さんはすぐさま俺達を座らせ、お経を読み始めた。

暫らくお経を読んでいると、本堂の天井のほうから、
「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という例の笑い声と、
コツ…コツ…という、俺の部屋で聞いたあの音が聞こえてきた。
俺達はビビりまくって身を寄せ合っていた。
「何の意図があってかは知らんが未成年を狙う悪党め破ァ!」と光弾を放ち「どこに居る姿を現せ」と走り去って行った。

暫らくすると声が聞こえなくなった。
俺が「終ったか?」と言い切らないうちに、
今度は本堂の横の庭のほうから、「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という声が聞こえ始めた。

そして、薄暗くなり始めた本堂の障子に、夕日に照らされたあの人形のあたまが映し出された。
あたまはユラユラ揺れながら、相変わらずあんぽ不気味な笑い声で笑っている。

440合宿所のNさん:2015/04/10(金) 00:10:59 ID:zRpbAweo
その時、俺は恐怖心と不安感と連日の寝不足で、もう耐えられなくなっていたのと人形を見て声を失っているJちゃんに格好良い所が見せたくて、
ちょっとおかしくなっていたんだとおもう。
人形の影を見て、恐怖心よりもその姿にイラつきはじめた。
ユラユラ揺れている姿を見ると、とにかくなんだか良く分からないがムカついてきて、
とうとう我慢できなくなった。
俺はお坊さんがお経を読んでいる横の鉄の燭台を掴むと、蝋燭もささったまま引き抜き、
周りが制止するのも振りきり障子を開けた。
目の前にあの人形の顔があった。
一瞬俺は恐怖心に襲われたが、怒りとイラつきが勝って、
そのまま燭台をぶら下がっている人形の頭めがけ、
「ふざけんなーーーーーーーーーー!」と叫びながら振り下ろした。

バキッ!という音がして、燭台の先端が人形の顔にめり込み、そのまま人形は地面に落下した。
俺は裸足のまま庭に下りると、更に燭台を振りかぶり人形に打ち下ろした。
すると、なにか頭の中に妙な感覚が芽生え始めた。
人形はそれでもなお、「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」と無機質に笑っている。
俺はおかしくも無いのに笑いたくなり、なきたくも無いのに目からボロボロと涙が零れ落ちてくる。
明らかにE介たちと同じ状況になりつつあるのだが、
それでも俺は燭台を振りかぶり、人形に打ち下ろすのをやめなかった。
あとから話を聞くと、俺はゲラゲラと笑いながら、無表情でボロボロと涙を流していたらしい。

暫らくそんな状態が続いていると、
どうも燭台に残っていた蝋燭の火が人形の服に燃え移ったらしく、人形が煙を上げて燃え始めた。
友人たちによると、人形の「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」という笑い声と、俺の絶叫が交じり合い、
薄暗くなり始めた周囲の雰囲気とあわさって、異様な状況だったという。

441合宿所のNさん:2015/04/10(金) 00:27:53 ID:zRpbAweo
それでも俺は、笑い泣きしながら殴り続けていると、
どこを殴ったのかよくわからないが、メキッ!という鈍い音がした。
その途端、俺の中の妙な感情が消えた。
消えたというか、急にシラケてしまったといえば良いのだろうか、
とにかく人形に対するイラつきも、笑いたいという気持ちも、泣きたいという気持ちも、 Jちゃんに格好付けたいという気持ちも
急になくなってしまった。

俺はその場にヘタり込み、友人たちやおじさんが「…大丈夫か?」と心配そうに近付いてきた。
人形はもう笑ってもいないし動きもしないが、燃えたままでは不味いので、
友人たちとおじさんが砂を掛けて消していた。

理由は分からないが、俺は何故か全て解決したような、そんな良い気分になっていた。
この騒ぎの中、お坊さんはずっとお経を読み続けていたらしい。
人形(もう殆ど残骸に近かったが…)の事は明日詳しく調べる事になり、
箱に入れてお札を貼り、本堂に安置する事になった。
俺達はお坊さんの好意で、そのままお寺に泊まることにした。

翌朝。俺達は本堂に呼ばれた。
どうやら、お経のお陰なのか、俺がぶち切れたのが原因なのか、理由ははっきりしないが、
どうも一応解決はしたらしい。
そして、人形はこのままこのお寺で供養する事になったのだが、
結局この人形は、Jちゃん手作りの物らしい。なぜ、あんな不気味な出来になったのかは謎なままだった。

ただ、燃え残った人形の胴体に、焼け焦げ消えかかった文字で、
『Nさんの誕生日』の記述と、完全に燃えて文字数しかわからない作者の名前、
それと、はっきりとは分からないので、残っている文字の痕跡からの推測だが、
『兄様へ』という単語が読み取れた。
Tさんが言うには、何故そうなったのかは解らないが、Jちゃんが幼い時にNさんの誕生祝いに作った人形である事はまちがいないらしい。
燃え残った残骸に、頭と動を繋ぐ棒の部分があったのだが、
そこにびっしりと、二浪への不安や一発合格したTさんへの嫉妬、全裸を見られたJちゃんにどう接して良いか解らない悩みなどが書かれていて、その負の感情が呪物と化した原因らしい。

その後、今に至るまで、俺も含め当時のメンバーには、知る限り何も起こっていない。
あの時、呪物と化したとは言え自分が丹精こめて作った人形を叩き壊された怒りがあったのかJちゃんは連絡先を教えてくれなかった。
巫女さんはガードが固い俺はそう思った。

442寺生まれの名無しさん:2015/04/10(金) 10:59:00 ID:A0yshrWQ
>>441
大作きた!
渦人形だっけ。うまく出来てるなー

443( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/10(金) 18:32:25 ID:TQGcWKbU
合宿所のNさん…じっくり読ませて貰います!

444合宿所のNさん改めN人形 追記:2015/04/10(金) 21:16:21 ID:zRpbAweo
Tさんが本堂を飛び出した後、戻って来るまでの間に何をしていたのか。
Tさん曰く似た感じの別の人形と追いかけっこをしていて時間を稼がれたとの事だ。
姿を知られていない事を利用し自分と似た妖気の俊敏に動ける身代わりを用意して時間稼ぎに徹させる。
その間に誰かに取り憑くか目標を祟り殺すかして目標を達成するとN以上に狡猾な奴で自分も一杯食わされた。破ぁ・・・とため息を吐いていた。
人形(残骸の一部だが)を見たNさんはJちゃんが小学校入学前後に作った人形の方が自分の呪物より出来が良かった事にショックを受け失踪したらしい。

Nさんは受験の失敗、得意とする呪物で妹に完敗から全てを呪うようになったらしい。
呪い屋は面倒だ。面倒だから呪い屋なのか、そう思った。

追記
寺の本堂でTさんに破ァされ、Jちゃんにも矢ァされた子供は半月ほどの通院で済んだようだ。
注連縄に興奮する以外、これと言った後遺症は無く元気に過ごしているらしい。
本堂の中で何があったのか誰も話そうとはせず謎なままだ。

合宿所のNさんよりN人形の方がしっくり来る。

445chikatomo★:2015/04/11(土) 23:23:28 ID:???
>>426
テンジンキ書いたの恥ずかしながら私なんですが、正直そこまで考えておりませんでした…。
神社生まれの、と書いたのはJちゃんの兄であることを強調するため、
それと昔は「寺生まれのTさん」ではなく「寺生まれで霊感の強いTさん」という言い方が多かったかと思うのですが、
それに倣って「神社生まれで巫女のJちゃん」、「神社生まれで呪い屋のNさん」というような考え方をしておりました。

446☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/12(日) 17:58:16 ID:rbKDfgIk
>>445
な、なんだってー(゚Д゚)

447☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/14(火) 01:07:32 ID:qe0RAP3s
さて衝撃の事実が判明しましたが、もう1つお聞きしたいことが

Q1.元ネタの登場人物と「寺生まれのTさん」のメンバーの名前が被っているではないか!あなたはどう読みますか?
1.特に気にしないで読む
2.Tメンと関わりがあるのではないか?と考えながら読む


ちなみに自分は2です
>>372の「お別れ会」に登場したN先生はNさんの父親か祖父だと考えております。
また親(またはその親)世代からの付き合いがあることも、Nさん救出にTメンが奮起する理由になっているのでは…と勝手に妄想して読みました


皆さんに聞いてばっかりでスミマセン

448☆≡⊂(・∀・´)ハァァァッ!!:2015/04/14(火) 01:36:19 ID:YaR6hWQo
…と今までNさんについて勝手に考察してみてなんだが
Nさん最近小物臭くなってないか…?


無理矢理こじつけてみよう…
受験失敗したNさんは肥大化した負の念(怨念)が生き霊となって
Nさんから分離して悪行を繰り返している
本体は生き霊(魂)が抜けてしまったことにより、生気をなくしてしまった。
TさんKさんJちゃんはNさんを元に戻すために…(以下略)

いや、そうすると裸で走ってきて「ンー!!ンー!!」してたのはどう説明すればいいんだ?

専門家の皆さん教えてください

449寺生まれの名無しさん:2015/04/14(火) 03:50:19 ID:4QbMs4bk
>>448
専門家w誰やねんwww

450( ☆∀☆)テラウマレッテスゴイ!!:2015/04/14(火) 18:27:25 ID:y5cRtiYI
>>447

私もどちらかと言えば2ですね。
というより、ちかともさんのところの記事でTとかKとかいう人物が出ると、寺生まれ?教会生まれ?とかってなってしまいます(笑)

451寺生まれの名無しさん:2015/04/15(水) 00:15:39 ID:UWPkopQQ
>>447>>450
ほぼ同じ。関係ないとは思っているけど、イニシャル見ると頭の片隅で連想してる自分がいる。


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