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コルベ神父様

11カトリックの名無しさん:2016/01/22(金) 04:09:06
◆ 聖マキシミリアノ・コルベ(ステファノ・マネッリ神父著)

26、「従順な道具」

 マキシミリアノは熱心な気性を持っていた。サタンを打ち負かす汚れなきおとめという考えは彼を陽気にした。霊魂たちを滅ぼしている霊的道徳的な退廃を見たことは、霊魂たちを「肉の欲、目の欲、生活のおごり」(1ヨハネ 2:16)から救い出すために、時間を浪費しないこと、あらゆる手段を用いること、あらゆる方法を勇敢に試みることへと彼をせき立てた。

 彼の勇敢さは純粋に汚れなきおとめに与えられた限界のない力をあてにしていた。人々をして自らを聖母の御手の中に置くようにさせ、聖母の「従順な道具」であるようにさせよ--それで十分である。そうすれば、この征服されざる女性戦士は「この世の子ら」(ルカ 16:8)そして「やみに行われる業」(ローマ 13:12)を打ち負かされるであろう。

 コルベはこう言った。「マドンナはわれわれを何ら必要となさらない。しかしマドンナはわれわれに功績を与え、勝利をより栄光あるものとされるために、へりくだってわれわれをお用いになるのである。--それが、貧しい、弱い人々を通じて、そして世間的な基準によって、不適切である手段をもって、勝利されるときのように--なぜなら、霊的な武器は俗物によって嘲られ、格下げされるからである。

 われわれは、あらゆる適法な手段を利用し、話された言葉を通じ、マリアに関する書籍と不思議のメダイの配布を通じて前進し、そして祈りとよき模範によってわれわれの活動に強さを与えながら、従順な道具として聖母の御手の中に自らを委ねることが必要である。

 それゆえに、マリア使徒職の手段は汚れなきおとめの旗印の下に戦う意図をもってマリアの聖なる軍隊に自らを登録すること、同様にまた、ミリティアを他から区別するものとして不思議のメダイを身につけることであろう。同時に聖母の兵士として毎日、その中でわれわれがわれわれに対するマドンナの保護を嘆願し、そして特に教会の最大のそして最も頑固な敵であるフリーメーソンの回心のために願う短い祈りを捧げることであろう。」

 マキシミリアノはこのすべての傑出した模範であった。彼は、特に祈りとよき模範によって聖母に対する奉仕であるいかなる機会をもとらえそこなうことがないように機敏な、真に聖母の御手における「従順な道具」であった。彼が若い聖職者であったとき、そして彼が円熟した司祭であったとき、彼がローマあるいはワルシャワの通りで、汽車あるいは船の中で、大学キャンパスで、そしてニエポカラノフ(Niepokalanow)の廊下で、ロザリオを唱えているのを人は容易に見ることができたであろう。彼が「ロザリオの祈りがより多くなされるとき、より多くの霊魂が救われる」というこの小さな金言を書いたとすれば、彼は霊魂を救うためのロザリオの価値に無限の信頼を置いていたのである。聖なるロザリオを愛する者にとって何という励ましであろうか!

 彼は常にポケットの中に不思議のメダイをせっせと供給していた。彼はそれを人間の心の中に突破口を開く「弾丸」あるいは「小さな爆弾」と呼んだ。彼は人々がそれを手に入れるのを保証するのに最も適した場所にそれを残すことについての臨機の才を持っていた。

 人は聖マキシミリアノをどんな仕方でもしりごみすることなくマリアに服従した真に従順な道具の完全な模範として記述することができるであろう。

http://www.d-b.ne.jp/mikami/kolbe04.htm


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