あなたの大切な人が「うつ」になったら

1：おかもと：2014/05/16(金) 23:38:21: 身近で大切な人がうつになったらどうする？という視点から、家族や友人ができること、できないことが、じつにわかりやすく、丁寧に書かれています。うつ病経験者の著者だからこその説得力があって、うつ病の人へのあたたかな眼差しに好感があります。

うつ病に苦しんだ側からメッセージが送れるのではないか？との想いから、この本を書いたと著者は語っていますが、ここまでうつ病の人の身になって書いてくれた本は貴重だと思います。内容的にもここまで踏み込んだものは、たぶん医者やカウンセラーには書く事ができないと思います。

うつ病の人に接するときは「全面的な支持」が基本だと著者は言っています。まず話を聞いてあげて、否定をしないこと。そこから回復に向かって行くとのことです。

うつ病の人はマイナスのエネルギーを投げかけてくるので、周囲の人がそれを支持してあげて、受け入れる。それはは簡単ではないですが、｢元気になってほしい｣との思いを伝え、私が治してあげよう、と必死にならず、焦らず接することが大切だとも強調しています。

うつ病の人もその周囲の人も、この本を読むことで、気持ちが楽になってくると思います。うつかもしれない、身近な人がうつかもしれない、という多くの現代人に、ぜひ読んでもらいたい好著だと思います。

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