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元文学青年の俺が世の中の俗物を徹底的に馬鹿にするスレ

16元文学青年の俺:2025/09/15(月) 12:20:58
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ビリイ・ザ・キッド

細かい泥が先ず俺の唇にそしてだんだんと大きな土の塊が俺の脚の間に腹の上に 巣をこわされた
蟻が一匹束の間俺の閉じられたまぶたの上をはう 人人はもう泣くことをやめ今はシャベルを
ふるうことに快よい汗を感じているらしい 俺の胸にあのやさしい眼をした保安官のあけた二つの
穴がある 俺の血はためらわずその二つの逃げ路から逃がれ出た その時始めて血は俺のものでは
なかったことがはっきりした 俺は俺の血がそうしてそれにつれてだんだんに俺が帰ろうとして
いるのを知っていた 俺の上にあの俺のただひとつの敵 乾いた青空がある 俺からすべてを
奪ってゆくもの 俺が駆けても 撃っても 愛してさえ俺から奪いつづけたあの青空が最後にただ
一度奪いそこなう時 それが俺の死の時だ 俺は今こそ奪われない 俺は今始めて青空をおそれない
あの沈黙あの限りない青さをおそれない 俺は今地に奪われてゆくのだから 俺は帰ることが
出来るのだ もう青空の手の届かぬところへ俺が戦わずにすむところへ 今こそ俺の声は応えられる
のだ 今こそ俺の銃の音は俺の耳に残るのだ 俺が聞くことが出来ず射つことの出来なくなった今こそ

俺は殺すことで人をそして俺自身をたしかめようとした 俺の若々しい証し方は血の色で飾られた
しかし他人の血で青空は塗り潰せない 俺は自らの血をもとめた 今日俺はそれを得た 俺は
自分の血が青空を昏(くら)くしやがて地へ帰ってゆくのをたしかめた そして今俺はもう青空を
見ない憶えてもいない 俺は俺の地の匂いをかぎ今は俺が地になるのを待つ 俺の上を風が流れる
もう俺は風をうらやまない もうすぐ俺は風になれる もうすぐ俺は青空を知らずに青空の中に棲む
俺はひとつの星になる すべての夜を知り すべての真昼を知り なおめぐりつづける星になる

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