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連投規制で書けなくなった人あつまれー ★10

303名無しさん:2015/01/07(水) 09:20:38
「幽霊にはね、おおまかにわけて、二種類あるんだ」

「火のないところに煙は立たない、とか言うだろ。だけど人間ってものは、火のないところに煙を見てしまう生き物なんだ。
 一方で、実際は火がある煙もある。私たちは、火のない煙と、火がある煙、両方を見ている。めったなことじゃその違いはわからない。
 幽霊なんかも例に漏れず、そういうものだ。
 つまり、火のない幽霊と、火がある幽霊、二種類に分けられる」

「だがしかし、ここが重要なところなんだが」

「この区分は、幽霊に限らない。私たち人間が見ているものすべてが、おおまかに言えば、火のない煙と火がある煙、二種類に分けられる」

「今君が見ているこの私。君がここにいると思っているであろう君自身。
 つまり、人間という存在は、どっちになると思う?
 それは幽霊と違って、大体どっちかなんだ。
 火のない煙か、火がある煙か」

「実は、人間という存在は、火のない煙なんだ。
 幽霊にも、私たち人間と同じ火のない煙のものもあるが、その中には、火がある煙としてのそれがある」

「実在、という言葉を仮に使ってみよう。
 火のない煙は根拠のないまぼろしのようなものだ。つまり実在性がない。一方、火がある煙は根拠があるのだから、実在性があるとなる。
 幽霊には、実在性がないものと、実在性があるものがある、というわけだ」

「そして、付け加えると、むしろこっちの方が問題なのだが、人間という存在は、大体のところ、実在性がないものなんだ」
 こう言い換えることもできる。幽霊と人間を比べたら、幽霊の方が実在性があるものだ、と」

「突拍子もないことを言っていると思っているかい?
 そう思うのが普通だよ。
 でもね、その、いわば火がどういうものかわかれば、私たちが思っている人間という存在は、どうしようもなく、火のないところに立つ煙であることがわかるんだ」




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