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本の話題

1夫 正彦:2015/07/21(火) 16:20:11
今読んでる本、読みたい本、お勧めの本など紹介してください。

あと、初心者にお勧めの本などもあれば。

14横山信幸:2015/08/11(火) 18:34:46
チャーマーズ「意識する心」、立ち読みして確かめたいところがあったので、紀伊国屋書店に行きましたがありません。ジュンク堂の哲学の棚まで行ってみましたがありません。検索して確かめたら、哲学ではなく理化学の棚に、茂木の「脳とクオリア」と並んでありました。なるほど。

15名無しさん:2015/08/13(木) 18:48:26
出ました。もちろん予約してました。
戦争と平和 ある観察 (2015/8/6 )
中井 久夫
ttp://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%A8%E5%B9%B3%E5%92%8C-%E3%81%82%E3%82%8B%E8%A6%B3%E5%AF%9F-%E4%B8%AD%E4%BA%95-%E4%B9%85%E5%A4%AB/dp/4409340492/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1439459225&sr=8-1&keywords=%E4%B8%AD%E4%BA%95%E4%B9%85%E5%A4%AB

16ウラサキ:2015/08/14(金) 18:13:09
Twitterで「京都大学哲学研究会」から、
「記述理論についての日本語による解説」として、
示唆していただいた 三浦俊彦『ラッセルのパラドックス』(岩波新書)
を一応通読致しました。
タイトルが紛らわしいのですが、
決してラッセルのパラドックスのみを扱った本ではなく、
ラッセルの理論哲学全体をカバーする内容で、
著者の三浦氏の大胆な解釈・独自の解説も含む、
adventuraous な著作でした。
飯田隆『言語哲学大全Ⅰ』のラッセル解釈に対する批判も含まれております。

やはり記述理論についてはもう一度 On Denoting からもう一度しっかり勉強しなおしてみたい、との感を強くしております。

17ウラサキ:2015/08/15(土) 03:50:14
adventurous のスペルが間違っていましたf^^;

この掲示版、あとで編集・削除できないんで、
書き込み前にチェック慎重にしないといけませんね。
今後気を付けますm(_ _)m

18夫 正彦:2015/08/15(土) 08:56:50
管理者は消せますので、必要がその旨書き込んでください。

19夫 正彦:2015/08/15(土) 11:29:17
>18 間違えて、早速消したい投稿ができました(笑)。面倒くさいので訂正します。

”必要がその旨”→”必要があればその旨”

20夫 正彦:2015/08/19(水) 19:54:28
ううっ、入不二 基義著「相対主義の極北」絶版ぽくて、アマゾンでは定価以上に値上がりしてる。

21ウラサキ:2015/08/20(木) 17:23:13
これも借りる!(- -)b

22夫 正彦:2015/08/20(木) 18:22:52
2、3度借りていずれも読まずにそっと返してます。

23夫 正彦:2015/08/26(水) 23:52:02
「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」井上達夫著

いろいろつっ込めるところはありますが、めちゃめちゃ面白いです。

24ウラサキ:2015/08/27(木) 21:11:57
日本語で「リベラル」と「リベラリズム」は明らかに意味が違うと思うが、、、

リベラル=姜尚中
リベラリズム=枝野幸夫
リバタリアン=竹中平蔵

というイメージだが、、、

25夫 正彦:2015/08/28(金) 01:01:49
ウラサキさん

その辺の違いは本にも書いてなかったと思います。題名は、編集者がつけたらしいです。
枝野幸夫さんは、何かのインタビューで自分は実は保守だと言っていた様な気が。
リベラルっていうのは、昔の進歩的文化人みたいなニュアンスで、うさんくさくて、エリート主義で信用できない、という一般的な理解があることが前提とされています。
リベラルとされている文化人の主張の欺瞞性みたいなものを批判していますが、欺瞞性ってそれほど悪いものかなぁと。

26夫 正彦:2015/08/28(金) 01:04:04
なぜかkindle版は出てます。
「相対主義の極北」ttp://www.amazon.co.jp/dp/B014FI1A9C

27ウラサキ:2015/08/28(金) 06:48:30
昔は「保守リベラリズム」又は「保守リベラル」という呼称もあって、
猪木正道、田中美知太郎、自民党宏池会などがそう呼ばれていた記憶があります。

今、日本語で「リベラリズム」って語、ほぼ死滅したようですが、
政治哲学でロールズの立場を表す時に使われるのみでは?

28名無しさん:2015/08/28(金) 08:34:16
井上達夫氏は、法哲学者ですが、ロールズの正義論を批判的に検討しつつ、自らの正義論を提示しているようです。

29名無しさん:2015/08/28(金) 08:54:48

井上達夫氏は、法哲学者ですが、ロールズの正義論を批判的に検討しつつ、自らの正義論を提示しているようです。

30ウラサキ:2015/08/28(金) 09:11:17
井上氏、多分「リベラリズム」って名乗ると、
=「リベラル」=「左翼」と誤解される事に苛立ってんだろうね。

31はじ銀:2015/08/31(月) 23:53:43
天才か狂人か、真理探求マンガ『ロジ・コミックス』
Twitterで流れてきました。
---描かれるのは1939年9月1日、ヒトラーのポーランド侵攻の日。
世界大戦の秒読みが始まっている……。
主役は、バートランド・ラッセル。
9月4日、大学に到着し、講演をはじめる。
20世紀を代表する哲学者にして、数学者・論理学者。
とはいえ、彼のことをまったく知らなくてもだいじょうぶ。
彼が語るのは、自分の半生だからだ。
---
ttp://top.tsite.jp/news/tv-drama/o/25051136/?sc_cid=tcore_a99_n_adot_share_fb_25051136

32夫 正彦:2015/09/01(火) 00:04:46
はじ銀さん

リンク切れでした。
『ロジ・コミックス』すごく面白そうで読みたいんですけど、高いし、図書館にもありませんでした。

33はじ銀:2015/09/01(火) 07:42:55
アドレス張れないのなかなかきついですねw
値段、確認していませんでした。高いですねw
漫喫とかならあるのでしょうかね。

34夫 正彦:2015/09/01(火) 08:42:02
下のアドレスにしたら、見れました。

ttp://top.tsite.jp/news/tv-drama/o/25051136/

漫喫にあるんなら、そのためだけにも行きたいですね。

35横山信幸:2015/09/01(火) 19:19:58
「ロジ・コミックス」、高槻市立図書館が買ってくれるのをうまい具合に一番で予約できたので、借りて読みました。ラッセルが幼年の時代から老年になるまでの物語です。語り手は老ラッセル自身で、講演にて自伝的に思い出していくという形式です。それが、さらにその講演のマンガが、このコミックの作者たちによって読まれているという、ちょっとややこしい舞台設定になっています。でも、それが、話の中身を解説するのに上手く機能していて、読みやすかったです。
論理学との出会い、ブール論理学、アリスとの恋、老フレーゲ、 カントールと集合論の苦悩、ラッセルのパラドクス、ホワイトヘッドとプリンキピアマセマティカに取り組む苦悩、不倫、ウィトゲンシュタインとの出会いと彼によって明らかにされた論理学の限界、ゲーデル、論理学に向き合う意味、
などなど、たくさんの話をラッセルの視点で見せてくれる臨場感が良かったです。
お勧めです。
でも、論理哲学の中身を知らない人がこれを読んで分かるようになることは無理です。論理哲学の入門書というより、物語としての比重のほうが大きいです。

36ウラサキ:2015/09/01(火) 22:06:55
LogiComics 英語版は梅田の丸善ジュンク堂で対読み可能でした。
が、私はパラ視です。

37夫 正彦:2015/09/02(水) 20:13:11
今、「自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門」森村進著を読んでます。

著作権のとことか、かなり魅力的な部分もあるのですが、やはり私はリバタリアンにはなりきれないな、と。

帰結を重んずれば、リバタリアン的でない部分も混入してきて、結局あまり変わらなくなるような気がします。

38<削除>:<削除>
<削除>

39横山信幸:2015/09/04(金) 21:23:55
この意見を書き込むか否か、ずいぶん迷いました。この文を打ち込みながらまだ、悩んでいます。


「ニーチェはジャップ。訳者は天才!」このような発言が仮にあったとすれば、それはニーチェだけではなく日本人も蔑んでいますよね。
「ジャップ」という語が日本人は蔑まれて当然の存在だとする価値づけを前提としていて、それに当てはめることでニーチェも蔑んでいるという文の構造だからです。
「ニーチェはきちがい」という発言は同様に「きちがい」という 語が精神異常がある人は蔑まれて当然の存在だという価値づけを前提としていて、それに当てはめることでニーチェも蔑むというというものになっているのではないでしょうか。つまり、「ニーチェはきちがい」という発言の前提に精神異常がある人は蔑まれて当然だとする価値判断があると解釈したのですが、間違っているでしょうか。

僕は、誰かが不当に蔑まれている様子を見るのが嫌いです。精神異常がある人は蔑まれて当然だという決めつけは著しく不当な蔑みだと考えています。間違った思い込みでしょうか。

僕の願いは、その蔑みが不当であることが理解されて、この掲示板では同様の発言がなくなったり、撤回されたりすることです。

40ウラサキ:2015/09/04(金) 21:54:34
夫さん及びその他全ての方々へ、

実は夫さんからのこういうコメントが、
アマゾン・カスタマーレビューに対しても当然あるものだと内心期待しておりました。
が、アマゾンでは全くコメントは無く、
な〜んだ、ってのが正直な気持ちでした。

恐らく大哲同に御参加の皆様には既にお気付きの通り、
私はこういうcontrroversialな話題が大好きです。

日本のメディアで「キチガイ」という差別語がタブーになって久しく、
その語を敢えて使用しなければならない文脈はほゞありません。
夫さん、私が「ニーチェは統合失調症」と婉曲表現を使えば問題なかったでしょうか?

「〇チガイ」という表現は「統合失調症」では表しえないrespetfulな表現であることが伝わらなかったのは私の拙さであったかと反省いたします。

で、質問。
今後、この掲示板でも「〇チガイ」という表現をタブー語としますか?

1人でも賛同者があれば、私は従いますし、発言も撤回いたします。
要望に応じて削除して頂き、
書き込みも削除して頂いて異論ありません。

こんな話題ここでしか出来ませんので文字通り大変有難く思います。

41横山信幸:2015/09/04(金) 22:13:53
ウラサキさん、
夫さんみたいな書き方をしてしまいましたが、さっきのは横山の書き込みです。

42ウラサキ:2015/09/04(金) 22:20:15
あら、こりゃ、すっかり誤解。

こんな絵に描いたような誤認識の事例あるんですね(^^;)

「夫」→「横山」と変換して読んでくださいm(_ _)m

43横山信幸:2015/09/04(金) 23:30:12
僕は、タブー語にすべきだと考えているわけではありません。
また、削除も不必要だと思います。
ただ、人を蔑む言葉だと取られるような発言は、それが蔑む意図があったのなら撤回すべきだし、その意図がないのなら蔑むものではないことが伝わるような工夫は必要だと思います。
失礼な言い方になっていたら、ごめんなさい。

44ウラサキ:2015/09/05(土) 04:38:10
横山さん、

アドバイス有難うございます。
表現力向上に精進致します。

45夫 正彦:2015/09/05(土) 11:10:18
ウラサキさん、横山さん

実は私は”キチガイ”と言う言葉にそれほど抵抗がなくて、以前はあったのかもしれませんが、今はあまりありません。
ネットの影響でしょうかね。

精神障害者をさげすんで、”キチガイ”と呼んでいたのは間違いなくて、夏目漱石の小説にもよく出てきます。
その反面、マニアを指すときに”○○キチガイ”という使われ方をしていたりすることもあって(たとえば”車キチガイ”とか)
割と広い意味があったようです。

それに、”キチガイ”の代替語として、主に罵倒目的で、”頭がおかしい”とか”狂っている”とか”狂人”とか使われますが、この言い方がなくなるとかなり困りますね。
けれども、”キチガイ”の言葉はだめで、これらの言葉はかまわないのはどうしてか、頭を捻ってしまいます。

もちろん歴史的には、精神障害者をさげすむ言葉であったのは間違いないですし、忌避されていた事情も当然のことであったと思いますが、最近のネットでの使用の多さを考えれば、
歴史的に葬り去るには惜しい言葉と認知されているのではないかと。

ネットで半ば公然と使われることによって、その使用にあまり抵抗がなくなってきており、その使用の仕方に応じて意味もやや揺らいでいる気がします。

46はじ銀:2015/09/05(土) 12:47:17
横山さんが仰っているのは表現の問題では無く、そういう人を蔑んだような物の見方や考え方が嫌いだということだと思います。
ですから、どれだけ表現力を上げても何も変わらないと思います。
考え方や思想の相違を言葉の使い方に回収してしまうのと同じ発想ですね。

47ウラサキ:2015/09/05(土) 22:10:39
はじ銀さん、

「ニーチェは〇チガイ」という表現に、
「人を蔑んだような物の見方や考え方」は感じられますか?
個人的感想で結構です。後学の為に。

48はじ銀:2015/09/05(土) 23:13:31
>「ニーチェは〇チガイ」

>「人を蔑んだような物の見方や考え方」
を感じない方が難しいと思います。
また、「表現」の問題では無い。
考え方や受け取り方は言葉の手前で有り、言葉は結果です。
この辺はこういう問題に留まらない、それこそ哲学という営みそのものにも言えると思います。

49ウラサキ:2015/09/06(日) 07:34:28
夫さん、

はじ銀さんのような感想が在る限り、
この件に関する書き込みは削除するのが賢明かもしれませんね。

私の軽はずみな判断で皆様に御迷惑をお掛けしたことを謝罪いたしますm(_ _)m

ただ本件が、哲学同好会のテーマ設定やこの掲示板での発言を委縮させる事が無いことを切に希望いたします。

50はじ銀:2015/09/06(日) 08:59:34
47のような質問に対して「いえ、蔑んだような感じはもちません」という回答はまずないでしょ。
特に僕(他人)を持ち出す必要は無い。このやりとりの文脈に僕は賛成です。
「ウラサキさんが」どのような意図で書かれているか、そこだけで判断されたらよいかと。

51ウラサキ:2015/09/06(日) 09:08:25
この掲示版を読む方々に、
大阪哲学同好会についてのある先入観を持たれるのでは無いかと心配します。

書き手の意図を超えた解釈をされるというのはままある事ですので。

52夫 正彦:2015/09/06(日) 10:08:11
ウラサキさん

了解しました。>38を削除します。
読む人に議論の意味が伝わらなくなる可能性もありますが、文脈から大体想像できるでしょう。
ただ、ちょっと今余り時間がなくて、加えてネット使えない環境にすぐに行かなければならないので、実際の削除は明日やります。

53横山信幸:2015/09/06(日) 10:17:05
僕の撤回要求が誤解を与えてしまったかもしれません。
僕の撤回要求は、問題文を削除することで解決を図れとするものではありません。
ウラサキさんが掲示板でのみんなの発言の委縮を心配なさっているのも、
はじ銀さんが言葉の問題に落とし込まれることへの心配も、
問題発言を排除することが問題解決にならないという点で一致すると思います。
僕もその点で同様の考えです。

僕は「キチガイ」発言に精神異常に対する侮蔑的価値が下敷きされているような臭いを嗅ぎ取ったので、
そこに問題があると考えました。
だから、その発言の発信者や受信者にその発言の下に敷かれている価値感覚を点検してもらって、
精神異常者は蔑まれても仕方ないという感覚がもしかして隠れているのだったら
その点について、「あの発言には問題が隠れてたよね」という確認をしていただくこと。
これが僕の「撤回」のイメージです。かなり、分かりにくい表現をしてしまっていましたので、議論を混乱させてしまったかもしれません。

ですので、そのように「発言に問題が隠れていた」と確認してもらうか、
精神異常者を蔑む価値ベースは全くなかったことを説明してもらえば解決できる問題であり、
逆に、削除したところでそれがなければ解決にならないと思います。

ウラサキさんがこの掲示板を読む方に先入観を与えることを心配されているのは僕もその通りだと思います。
今回の僕の書き込みは人の価値に関して異を唱えているもので、全く哲学の内容とはかけ離れたものになっているからです。
その点で、この書き込みをすべきかどうか迷っていました。
決して言葉狩りをしようとか、価値強制を会としてすべきだと考えているわけではありません。
ただただ、人が人を蔑んでいる様子が見えていることに黙っていることに、自分の精神が耐えられなかったので、
僕個人の好き嫌いの問題です。ですので、会として言論を統制しようとかタブーを作ろうとかいう話にはなってほしくありません。

54はじ銀:2015/09/06(日) 11:06:19
こういうところですから、きっちり問題を解決する方向に進むというのは賛成です。
角が立つ部分を取り除いて、問題をなかったことにするという大人の態度は仕事上だけで良いでしょう。
蔑んでいる部分がある、というのは「意図を超えた解釈」ということでしょうか?
言葉だ、表現だ、解釈だ、この辺はこの話とは関係無いですよね。同好会についての先入観とかもっと関係無い。
話の核心が見えないということはないと思うので、ストレートに問題・問いについて回答されればと。
また、元より同好会も哲学に限らず何でも議論しようという方向であったと思うので、この議論は板違いではないと思います。哲学という明確なものがあった方が入って日が浅い人には親切かも知れませんが。

55名無し:2015/09/06(日) 12:04:47
カッコいい音楽を聴いて、「Mother Fucker!」と表現したら、その発言の裏には無自覚の差別意識があるのではないか?あなたはそこを自己分析するべきではないか?と批判された状況ですかね。これは単に文化的バックグラウンドの違いでしょう。確かに差別用語を安易に使用するのは品性が問われますが、ウラサキ氏の使用の文脈と状況は明らかにリスペクトの意味でしょう。あえて哲学的に議論するとしたら、これはまさに言語ゲームの問題ですよ。

56名無し:2015/09/06(日) 12:22:49
横からの駄レスで失礼いたしました。あと初めての書き込みでした。名前がややこしくてすみません。

57ウラサキ:2015/09/06(日) 13:34:18
おそらく『アンチ・キリスト』を読んだことのある方なら、
「ニーチェは〇チガイ」のニュアンスをくみ取って頂けると思います。

森岡正博氏はかつてツイッター上で、
「真の哲学には狂気が必要である」というツイートをされましたが、
私もその主旨がよく分ります。

ただ本掲示板を読む人々にそこまでの共通理解を期待することが出来ないのではないか、
との危惧しております。

この件自体が哲学的に興味深い話題を含むと感じており、
皆様の書き込みを大変有難く存じます。

58ウラサキ:2015/09/06(日) 14:01:08
気になったので以前のアマゾンレビューを探して見たところ、
正確には「ニーチェってやっぱりキ○○○、訳者は天才!」と書いてありました。
文の主旨に違いはありませんが、
不正確な引用で申し訳ありませんでした。

59はじ銀:2015/09/06(日) 14:31:28
僕は哲学とは壮大な言い訳と思うことしばしばです。
他の人が捉えているように捉えず、違う点でポイント稼いで、優越感を得る。焦点をぼやかす。そういう、営みかなぁと。
まぁ、それでも某か得るものがあるかるし、楽しいし。だから好きなんですが。

直接的に。
ウラサキさん、どうしてストレートに回答しないのですか?

60横山信幸:2015/09/06(日) 15:23:57
僕は、僕の知人がこの掲示板で「ニーチェは○チガイ」という表現をされているのを見て、
「そのキチガイってのは、何者を指す言葉なのだろう」
「知的障害者も含むのだろうか」
「もしかすると認知障害のある人も精神障害のある人もひとくくりにして、蔑んでいるのだろうか」
などと考えてしまい、気持ちがしんどくなってしまいました。
人の書き込み方について口出しするのはよくないと思いながらも、その気持ちのしんどさから逃れたくなってしまって結局問題を提起してしまいました。
今回ウラサキさんが「キチガイ」という語への思いをある程度語ってくださったので、僕の気持ちはずいぶん楽になりました。
ウラサキさんの書き込みの仕方に口出ししたこと、失礼をしました。
また、それにきちんと答えてくださったことありがたかったです。謝ってお礼します。

61ウラサキ:2015/09/06(日) 15:51:10
はじ銀さん、

私が「誰かを蔑んで書いたのではありません」とストレートに答えても、
面白くも何ともないでしょう?
それが理由です。
他に類のない自由な掲示板の特性を生かし、敢えて議論を提起したかった(したい)のです。


横山さん、

横山さんが謝る必要は全くありません。
むしろ議論のキッカケを作って下さって感謝しております。
私は皆様からの御意見が伺える事をとても楽しみにしております。

62夫 正彦:2015/09/07(月) 08:30:13
>55>56の方、初めて書き込んでいただいたのは大歓迎ですが、後で混乱してしまうので、今後は何らか(何でも結構です)のハンドルネームを付けていただければ幸いです。

ニーチェは後に発狂してますからね。ちょっとしゃれにならないところがあるかも。

議論は理解しましたが、当初意思表明したとおりに>38は削除します(一度表明しましたので。ころころ変えるのは管理者としてよくない態度だから)。

63夫 正彦:2015/09/07(月) 08:36:04
ちなみに、「キリスト教は邪教です!」読みました。

これ、本当に「アンチクライスト」の全訳なんでしょうか。

やけに読みやすい。ただ、すんなりと理屈が頭に入ってきません。単にユダヤ人やキリスト教が嫌いなだけじゃないのか、と思いました。

64いのうえ:2015/09/07(月) 09:51:47
まるで自分の失敗を言われているようでひっくりかえりました。僕のことですよね汗。

言葉をどういう風に使うかは、私にはわかりませんが、自分の発言でもつれたらなら、声かけるべきか控えるべきだと思います。そのまま、先延ばしにすると、相手はますます誤解してゆくし、傷つくと思います。ある意味、わかりませんが、伝える側の、一つの作法なんだと思います。多くの人に迷惑がかかるんだと痛感しています。
同好会自粛します。

65いのうえ:2015/09/07(月) 10:02:38
あと、もし何か言えることがあれば、被害者ぶるつもりは一切ありません。ただ、未熟を痛感したので、ひとつの区切りとして「去る」つもりです。

66夫 正彦:2015/09/07(月) 10:10:19
いのうえさん

「キリスト教は邪教です!」の本の紹介から始まった議論で、どこか気に触られたところがありましたか。
議論の中のことを自分に引き寄せられて考えてしまわれたのでしょうか。
いのうえさんは礼儀正しい方ですし、発言も非常に洗練されていて説得力もあり、なにか失言されるようなタイプでは内容に感じます。
失言されなくても、何らかの発言が人によって誤解されるような、そういった言葉遣いをされる方でもないように思います。

自粛するとおっしゃらずに、もう少し楽に考えてはいかがでしょうか。

67夫 正彦:2015/09/07(月) 10:14:03
訂正:内容に感じます→ないように感じます

68横山信幸:2015/09/07(月) 10:43:59
いのうえさん、
ご自身が拒否されるのを無理に残れと言ってはいけないかもしれませんが、せっかく出会えた新しい仲間をうしなうのはとても残念で、悲しいです。あまり急いで結論を出さないで、考え直す余地がないかもう一度ゆっくり考えてみませんか。

69ウラサキ:2015/09/07(月) 10:56:21
いのうえさんが自粛する理由が全く理解出来ないのですが、、、

一体何が問題だったのでしょう?
何か勘違いをされていらっしゃるのでは?

ヒュームの方は来て頂けますよね?

70いのうえ:2015/09/07(月) 11:09:14
あら。てっきり僕の話だと思っていましたが汗。
すいません。ツイッター上でトラブルがありました。先延ばしにせず、地味にはぐらかさず、声かけて何か伝えておくべきでした。
ヒューム読書会悩んでいます。
近いうちに返答しますね。

71横山信幸:2015/09/07(月) 12:26:03
イノウエさん、
勘違いでしたか。では、脱会の話しは無しですね。よかったです。
この間の掲示板のやりとりで気分を害してしまったのかと思い、落ち込んでしまっていました。
せっかく出会えた仲間を失うのかと、とても悲しく思ってましたので、脱会がないのなら良かったです。辞めるなんて言わないでくださいね。

72ウラサキ:2015/09/07(月) 22:21:53
僕らは何の利害も無い同好の志です。

他者への気兼ねなど無いのが最大のメリットかと思いますので、
皆さん、どうか
自分にとって+面に御利用下さい。
義務は一切御座いません。

よね?

73夫 正彦:2015/09/08(火) 15:31:37
哲学にはまっている人って、みんなだいたい利己的で、自分が楽しければそれでいい、と言う考えの人が多い気がします。
何でも疑っちゃうんで、人の心からの善意も、信用しません。そういった善意も、きっと何らかの利己的な考えからきているんだろうと考えてしまいます。
人間性をシニカルに見ちゃう。
けど、だからこそ、信用できる、とも言える。その人の言うことは、大体単純な考えからきているので、二心がないことがだいたい分るので。
単純な考え、つまりその人が楽しいか楽しくないか。
いろんな人に参加して欲しいのも、哲学同好会をにぎやかにした方が楽しいですし、いろんな意見を聞くことができるのが楽しいからです。
なので、あまり関係ないようなその人の属性には無関心です。興味がないことには、寸暇も使いたくない。
ドライですけど、居心地がいい。
自分が自由にやりたいので、人の自由も尊重します。

74横山信幸:2015/09/09(水) 07:35:31
大哲に一度入会したからにはより良い会員たらんとすべきである、なんて話は大哲に限ってはまったくありません。だいだいだれが正規の会員なのかなんてものもありません。
ですから、たとえば会を欠席するのに理由など要りませんし、たとえば発表を取り止めるというのも気兼ねなく言える場所です。会を辞めるってのももちろん完全に自由です。
ただ、脱会というのは、そのような自由な場だからこそ慎重に考えても良いように思います。
また、気軽に気楽に安穏と参加できて、よりみんなが安心して楽しめる会にしていきたいと、僕は今回強く感じました。

75ウラサキ:2015/09/09(水) 22:19:09
いやその「入会」とか「会員」という表現にすら既に違和感を感じます。
そもそもメンバーシップ性を採用はせず、
単に頻繁に来る数名がいるだけのなでは?

76夫 正彦:2015/09/10(木) 19:55:16
大阪哲学同好会という名前も実は幻想で、たまたま何気に集まっている会に便宜上名前をつけているだけです。

例会も実は幻想で、ちょっと集まって哲学の話でもしたくない?と集まるのがたまたま月1回程度で。

ということは、大阪哲学同好会という会が存在して、月一回例会を開催するというのは何の根拠もありません。

次に例会があるかどうか、そもそも大阪哲学同好会があるのかどうか、何の保証もない。

と考えると面白い。

77ウラサキ:2015/09/10(木) 22:35:49
実はクオリアみたいなモノだったりして(笑)

78はじ銀:2015/09/24(木) 21:07:35
意識はいつ生まれるのか����脳の謎に挑む統合情報理論
ttps://www.amazon.co.jp/dp/4750514500/ref=cm_sw_r_awd_HC-awb2KTT818
借りてきました。例の立花隆の番組で知って、興味持っていました。

79横山信幸:2015/11/21(土) 23:33:01
フッサールを手軽に、でもきちんと勉強したいのですが、お勧めの本ないですか。
やっぱりデリダの「声と現象」をよんでいるのですが、現象学的心理学と超越論的現象学をわからないと厳しいので、ちゃんと勉強したいと考えているのですが、できるだけ手軽に理解できたらありがたいです。
何かお勧めないでしょうか。

80はじ銀:2015/11/22(日) 01:08:27
20世紀の扉を開いた哲学―フッサール現象学入門 著:クラウス ヘルト
で僕は勉強しました。一番手堅いと思いますね。

81横山信幸:2015/11/22(日) 07:44:28
はじ銀さん、ありがとうございます。
わが高槻市図書館にはなかったけど、府立図書館にありました。借りて読みます。

82ウラサキ:2015/12/29(火) 10:21:54
昨日、阪神百貨店の古書市で、
雑誌のバックナンバーを買いました。

藝術新潮 1995年12月号「三島由紀夫の耽美世界」300円

現代思想1988年臨時増刊「総特集 デリダ」700円
です。

前者はその豊富な写真図版、
後者はサールからの唯一のデリダへの反論というか批判、
が購入動機です。

特に後者は大阪市立図書館から1年以上長期継続借出中でしたので、
これでようやく返却できそうです(^^;)

83イイダ:2015/12/29(火) 11:31:48
ウラサキさんもデリダですか。やっぱり人は曲玉や変化球を好むようでいて、王道路線に回帰するということでしょうか。
解釈が独特で個性的(?)ということで話題の竹田青嗣を初めて読みました(ついさっき読了しました)。『言語的思考へ 脱構築と現象学』です。読み物としては思ったよりも面白かったですが、新鮮味はなかったというのが正直なところです。大陸と分析両睨みというのは今では珍しくないですからね。特に否定神学のくだりがひっかかりました。考えがまとまればデリダの回に話したいと思います。
まだ手に取っていませんが、ダニ・ロドリックの『グローバリゼーション・パラドクス』に興味があります。政治的トリレンマという言葉に惹かれました。中身も面白いということないんですが。

84ウラサキ:2015/12/29(火) 20:26:44
イイダさん、

いえいえ私はデリダNGです。
サールの文章を読みたいが故の購入です。

ただデリダを「王道路線」と称する事には大いに異論あり、です(--;)

竹田青嗣は彼のカント解説書を数ページ読んで、
読む意欲を無くしました。ニセモノです。

85ウラサキ:2016/01/10(日) 18:54:52
はじ銀さん、えいじさん、その他の皆様、

↓のサイトでラッセル主要著作の原文が読めます。

ttps://en.wikisource.org/wiki/Author:Bertrand_Russell?uselang=ja (←冒頭に h を追加)

86はじ銀:2016/01/10(日) 20:16:39
ありがとうございます。
ヒュームに心おられてしまいましたが、ラッセル先生に助けてもらおうと思いますw

87ウラサキ:2016/01/11(月) 09:22:20
私の場合、ヒューム読書会発足当初、ヒュームの美文(?)に苦労しつつ、
サール『マインド』の英文を読んでみると驚くほど簡単で驚いた事があります。
ヒュームは1ページに5〜10回も辞書を引いていたのが、
サールだと数ページに1回くらいで済んだほどです。

個人的印象では英文の難解さで言えば、
サール、サンデル<ラッセル<W・ジェームズ<<ヒューム
といった印象です。

勿論、ラッセルでも専門論文(論理学・数理哲学関係)は英語よりもその内容が難解だとは思います。

88ウラサキ:2016/01/11(月) 09:35:01
やはり、Wikisource に上がっているラッセル著作では、
大定番の哲学入門で音声付の The Problems of Philosophy か、
短編集で読み易い Mysticism and Logic あたりが、
我々の勉強用には相応しいのではないでしょうか?

89横山信幸:2016/08/17(水) 22:53:38
ドゥルーズの解説本のおすすめありませんか。
時間の哲学を勉強してみて、「リアリティ」と「アクチュアリティ」と「ポシビリティ」との違いに凄く興味が出てきました。それで、可能世界ではないリアルな現実世界においての可能性みたいなものを考えられるようなアイデア、「ポシビリティ」でも「アクチュアリティ」でもないような「リアリティ」の別枠ってものはないのかと思ってたら、ドゥルーズって人が、「ヴァーチュアリティ」ってのを唱えてるというのを小耳にはさみました。
で、それを調べたいと思っているのですが、解説本

90横山信幸:2016/08/17(水) 22:55:35
良いのがないでしょうか。解説本じゃなくて、そのものズバリの本人の著作でも良いのですが、何を読むべきかアドバイスいただけませんか。

91はじ銀:2016/08/18(木) 17:38:55
國分先生の「ドゥルーズの哲学原理」は読みました(半分だけw)
ドゥルーズをドゥルーズとドゥルーズ=ガタリと明確に分けて解説してくれていました。意外とこういうアプローチ少ないようです。
読みやすかったですし、とっかかりとしてはかなり良いかと思われます☆

92横山信幸:2016/08/18(木) 18:24:26
はじ銀さん、ありがとうございます。
うちの市の図書館にあったのでさっそく予約しました。
「実在世界」と、「この私がありありと感じている『この世界』」との違いは、
「リアル」と「アクチュアル」という語で言い分けられると思うのですが、
「他者や他時間の私がありありと感じている『その世界』」を言い分ける語がないかと探しています。
「ポシビル」では別の意味になりそうですし。それで、もしかするとドゥルーズの「ヴァーチャル」がそれにあたるかと思って調べたいと思いまして、
「意味の論理学」ってのを借りてきて読み始めたのですが、さっぱりチンプンカンプンで困っていました。
国分の解説が僕に理解できるものであることに期待します。

93はじ銀:2016/08/18(木) 18:38:00
今の私と他人や他時間の私は平行的に存在しそうなのでパラ-リアル、とか勝手に思いつきましたがw
言葉は勝手に増やすものではないですね、失礼しましたm(_ _)m

94横山信幸:2016/08/18(木) 23:55:10
「パラ‐リアル」良いかも。
ドゥルーズの「ヴァーチャル」の意味をつかむのは難しそうなので、自分で概念の表現の仕方を考えた方が早いかもしれません。

wikiの英語版の「ドゥルーズ」ページに「ヴァーチャル」の説明があったので、頑張ってその部分を訳してみたのですが、
結局、ちんぷんかんで、「他者や他時間の私がありありと感じている『その世界』」を言い分ける語に当たるのかどうなのか分かりませんでした。
「ドゥルーズは、カントとベルクソンのように、主体によって課された統一形式のような空間と時間の伝統的な概念を検討した。そして、彼は純粋な差が非空間的で非時間的であると結論付けた。それはドゥルーズが「ザ・ヴァーチャル」と呼ぶもアイデアである。(硬貨は、過去と現在の両方で変わらないとするプルーストの定義を指す:「アクチュアルでないリアル、抽象なきリアル」)ドゥルーズの「ヴァ―チャル」のアイデアは、表面的にプラトンの形式やカントの純粋理性の考えに似ているが、それらはオリジナルでもモデルでもなく可能な経験を超越したものである。代わりに、それらはそれ自体が内的な差であるようなアクチュアルな経験の条件である。「概念それら[条件]の形式は、そのものと同一だということ。」ドゥルージアンのアイデアや差の概念は、したがって、レイスが言うようなものの経験の抽象化ではなく、現実の空間、時間、及び感覚の作成にかんする差異の関係についてのリアルなシステムだ。」

95イイダ:2016/08/20(土) 13:33:55
ドゥルーズは代表作がいくつかあるので、一冊を挙げるとすれば難しいですが、ドゥルーズ・ガタリの『哲学とは何か』はどうでしょう。
ドゥルーズが哲学に求めたものがかなり分かりやすく要約されています。そこに共感するかどうかは人それぞれでしょう。ドゥルーズの概念の捉え方はかなりユニークで今読んでも面白いです。
ドゥルーズは論が抽象的で必ずしも分かりやすくはないですが、数学や地理学、文化人類学や芸術など、他のジャンルから派生して考えると割と分かりやすくなる場合も多いので、哲学に拘らず視野を拡げてみるのも一興かもしれません。

96横山信幸:2016/08/20(土) 13:55:05
イイダさん、ありがとうございます。「哲学とは何か」府立図書館にあるようなので早速取り寄せてもらいます。

はじ銀さん、「ドゥルーズの哲学原理」とても読みやすくて、よかったです。僕にでも理解できました。ナイスな解説書でした。ただ、「リアル」と「アクチュアル」と「ヴァーチャル」の関係については求めているような突っ込んだ解説はなかったので、もう少し他の書も当たってみようと思います。

97ウラサキ:2017/03/05(日) 14:35:38
ニーチェの『愉しい学問(悦ばしい知識)』が講談社学術文庫で新訳が出たってんで、取り敢えず図書館で予約。
今日取りに行って、まず訳者あとがき読んでから、パラパラと本文も見てみたんだけど、
正直言って「何じゃこら?大川隆法か!」ってのが第一印象です。

哲学者としてニーチェを評価している方々はどの本を読んで評価されるのでしょうか?
やっぱり『ツァラトゥストラ』?
私は上巻だけ光文社古典新訳文庫で読みましたが、
まるでイタイ人のネットブログみたいで苦痛した。

98横山信幸:2017/03/05(日) 22:21:48
ドゥルーズを読むための一助として、「ツァラトゥストラ」を読み始めました。光文社のせいなのかも知れませんが、意味が曖昧で、勘で読まなくてはならない部分が多く、読みやすくはないですね。ツァラトゥストラ自体がもともとゾロアスター教の祖らしいですから「イタイ人」なのは仕方ないのかもしれませんが。

99横山信幸:2017/03/05(日) 22:32:32
でも、光文社古典新訳文庫の「ツァラトゥストラ」内に急に出てくる太字は、あれ、何ですか?凡例が記されてないので分からないです。元本もそうなってるのですか?

100横山信幸:2017/03/05(日) 22:57:43
しかし、それでも、ドゥルーズが以下のような読みをするとき、「ツァラトゥストラ」が素晴らしく意義ある書であることは疑い得ないようにも思われます。今「ツァラトゥストラ」を読んでいますが、そのような読みが正当な読みだと僕にも思えています。

「永遠回帰とは、存在の一義性のことであり、この一義性の現実的な実在化なのである。・・≪存在≫の意味は、存在がそれについて言われる当のものの回帰、すなわちその反復としての永遠回帰という意味なのである。」(『差異と反復』第一章)

101横山信幸:2017/03/06(月) 00:09:12
「神」の否定とは、単なるキリスト的生き方の否定を意味するだけではなく、超越的な議論や形而上学的な「存在論」の全てをも否定するものとして読めるような気がしています。そうだとするとその哲学的な意義も結構大きなものになりそうだと思いながら「ツァラトゥストラ」を読んでいます。

102ウラサキ:2017/03/06(月) 07:59:18
ニーチェはどうとでも取れる象徴的比喩的な文章で書いているようですね。
ですから彼の文体にハマった人達が、それぞれ自説に都合の良いように解釈してしまうのでしょう。
ハイデガーしかり、ナチスしかり、バタイユしかり、ドゥルーズしかり、永井均先生も又しかり。
私が個人的に最もしっくり来るニーチェ解説は適菜収氏のものです。
適菜氏の文章は面白く読めるのですが、ニーチェ自身の文章は全然ダメ、馴染めません。

103横山信幸:2017/03/06(月) 11:04:20
どうとでも解釈できるという点においては、その通りだと思いますね。
カントにしてもウイトゲンシュタインにしても文章が上手いとは思いませんが、少なくとも誤読されないようにしようとはしていたと思われます。
しかし、ニーチェしかり、ドゥルーズしかり、デリダしかり、彼らは誤読されないようにしようという配慮が足りたいですよね。或いは意図的に積極的に誤読を許すような書き方をしてます。これは確かに、読者への誠実が欠けていてダメなように思えます。

104ウラサキ:2017/03/06(月) 14:57:17
デリダって、意図的に誤読ってか、多様な解釈させるように書いてるんでしょ?
「郵便的」ってそういうことですよね、はじ銀先生?

105はじ銀:2017/03/12(日) 23:31:55
僕の理解では言葉なり記号なり、そういうものは相手に誤配されるものだが「伝わることもある」というもの、らしいです。
意図的に不正確に、とかそういう意味は無いかとm(__)m

106ウラサキ:2017/03/13(月) 04:44:47
なるほど、「伝わることもある」か。
じゃ、当然「伝わらないこともある」という含意ですね?
「意図的に」というよりある種の「達観」でしょうか?

107ウラサキ:2017/05/02(火) 21:11:29
今日、梅田に行ったついでに、紀伊國屋書店梅田店の隣に移転した古書の街に立ち寄ってみたら、
なんとまあ、お洒落で和風なショップ通りに変わっていてビックリ。
哲学関係が強い梁山泊で岩波文庫の『九鬼周造随筆集』を見つけ、値段を見たら250円だったので購入。
品切れになって久しいと思っていたのだが、紀伊國屋で見てみたらまだあった。
同じくアマゾンでは品切れ状態が続いているバークリ『三対話』も置いてあったので、
紀伊國屋けっこう岩波文庫の在庫状況は良さそうです。

108ウラサキ:2017/05/03(水) 08:23:46
今、アマゾンで調べてみたら、九鬼随筆集は重版されたようですね。
三対話は中古のみ(1,500円!)でした。

109はじ銀:2017/05/03(水) 23:33:31
九鬼周造は千葉先生がお好きですね。ちゃんと読んだこと無いですが名文家という印象です。
個人的に興味を持っている人の一人です。

110ウラサキ:2017/05/04(木) 06:24:43
九鬼の『「いき」の構造』はかつて哲カフェで扱われ、日英両語で読みましたが、全く興味をひかれませんでした。
しかし彼の随筆は確かに名文で読み易く、好感を持ちましたし、
彼の講義ノート『西洋近世哲学史稿』のカント解説は日本では最良だと思います。

111ウラサキ:2017/05/12(金) 10:04:35
永井均『マンガは哲学する』(岩波現代文庫)を読みました。

マンガという媒体を入れたせいか、他の永井先生の著書に比べ、驚く程分かり易く、スラスラと読み進められ、
通勤電車内だけで3日で読み終われました。

112はじ銀:2017/05/14(日) 00:06:54
FBに投稿したそのままの文です。
中井久夫 (KAWADE夢ムック 文藝別冊) ムック
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309979157/jinkakushouga-22
中井先生関係の本が出ても最近は昔の対談や論文、エッセイの再録が多い。さすがにもう御高齢で、一本書くということが難しいのだろう。今中井先生の新しい言葉を読もうとしたら「統合失調症のひろば」と「中井久夫と考える患者シリーズ 」の中の短文ぐらいかなぁと。
松浦寿輝は巻頭対談に出るだけあってずっと中井ファンを自称している人という認識。まだ全部対談読めてないけれど、そのファンぶりが伝わる。斉藤環は胡散臭いイメージをずっと持っていたけど、この前の現代思想の木村敏特集の時にラカンはもういいって言ってたりとか、最近は僕の中でまともな人になりつつある。一時期ブーム的に精神科医が発言していたけど、今はいい意味でそれほどでもなくて、表に出るといえばこの人。よいことだと思う。
この対談の中で僕が見逃していた言葉をその斉藤環が拾ってくれていた。
「脳の影が精神であり、精神の影が脳である。あるいは脳から出発すればどこまでも脳で、精神から出発すればどこまでも精神です。出発点をどこにとるかです。」
中井久夫「精神科医がものを書くとき」
哲学の世界でも心脳問題は米英哲学と言われる世界では(今はどうか知らないけれど)ホットな話題で、でも僕はそれにどこか何か違うと思っていて、参加している討論会では「そもそも心と脳は別次元の話だ」と漠然とした認識で言っていたけど、これ以上無い裏打ち貰えた。
人間の認識や思考の体系を全て物理的なものに還元するというのは科学の一つの夢だけど、それは幻想としっかり言い切っている。この認識を共有できるかどうかで考え方のスタンスが一つ大きく別れるポイントだなと思う。
他に僕の憧れの浅田彰先生との対談がまさかあると思わなかったし、ずっと興味があるファントム理論の安永先生と木村敏との鼎談とか。読んだことないものが沢山で楽しみです☆

113イイダ:2017/05/14(日) 13:13:24
ジョゼフ・ペレスの『ハプスブルク・スペイン 黒い伝説』を読みました。これは抜群に面白いです。一見するとスペイン史の本のようですが(それも間違いではない)、歴史修正主義を逆利用した一風変わったアメリカ擁護論となっています。post -truth時代の象徴として、イエロー・ジャーナリズム、赤新聞とともに是非「黒い伝説」もお仲間に入れていただきたく存じます。個人的には近未来アメリカを描くのに西欧史の素養を利用した佐藤賢一の『アメリカ第二次南北戦争』と近しいものを感じました。ありのままが良いといいつつ、直接的に描かない手法を手が込んでいて面白いなあと。
浅田彰先生に関しては思想云々はともかくとして、経済学部出身で経済学研究所に籍を置きつつも、経済学では全く功績を残そうとせずに、好きなことに没頭している姿が頼もしく映り、何とも嬉しく思われました。真面目な人は駄目でしょうが、学生当時経済学には自身愛憎半ばする感情を抱いており、浅田彰先生の姿勢に感銘を受けたものです。経済学なんて真面目にやってもしょうがない、という只一点に物凄く共感したことを今でも憶えています。


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