..........17 世紀フランスのラ・フォンテーヌは、このイソップの話を翻案し、『寓話』第 2 巻第 11 話「Le Lion et le Rat (ライオンと鼠)」を書いています。 この寓話の冒頭 2 行に、「教訓」として次のような言葉が出てきます。
Il faut, autant qu'on peut, obliger tout le monde : On a souvent besoin d'un plus petit que soi.
できる限り、皆に恩を施しておく必要がある。 人はしばしば自分より小さい者を必要とするのだから。-------- 強調引用者。原文は jdlf.com などで閲覧可能。
1 行目を以下でざっと解説しておきます。「Il faut」は「〜する必要がある」。
2 つのコンマの間は挿入句なのでカッコに入れます。「autant que...」は熟語で「...な限り」。
「peut」は pouvoir (〜できる)の現在 3人称単数。
「obliger」は他動詞で、普通は「強制する」ですが、ここでは「恩を施す、親切にする」。 「tout le monde」は熟語で「皆」。