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般若経
2
:
名無しさん
:2013/11/20(水) 09:18:32
般若経のテーマは、
空と智慧の完成だと思います。
梵語のシューニヤ "Suunya" を中国で「空」と訳しました。
シューニヤとは、「欠如している」という意味です。
初期仏教では、たとえば「空室」「空席」などと
同じような意味合いで使われていて
本来は存在していることが想定されるものの欠如を
「空」といいました。
この初期仏教の思想から起こったのが
数字の「0」です。
よって、初期仏教時代は、
「無」に近い使われ方をしていたようです。
空という言葉が広く使われ始めた背景には、
大乗仏教の起こりがあります。
部派仏教に「説一切有部」という強大な一派があり
その一派が、仏教を研究した結果、
事物・現象を構成する法体というものが
「常に有る」ことを主張し始めました。
釈尊は「無我」を説かれており
それは人無我、法無我のことをいうので
「説一切有部の説く内容は釈尊の説に反する」
と意見をしたのが、初期の大乗仏教徒たちです。
大乗仏教徒たちは、「三世実有・法体恒有」という
説一切有部の説を否定するのに
これまで使われてきた「無我」や「縁起」という言葉を使わず
「空」という言葉で議論しました。
空とは、「そのものの実体はない!」と
言い切る言葉ですので通じやすかったようです。
空の思想は、ご存知のように「般若経」にて
詳しく論じられています。
長短さまざまな般若経がつくられ
現代語に訳されたものも数多くあります。
ただし、人気の『般若心経』は短すぎて難解ですので、
『八千頌般若経』『金剛般若経』『善勇猛般若経』などの
経典を学び、空の思想、般若波羅蜜を学ぶことが理想です。
般若経群で「空」の思想は展開していますが
空は難解でした。
たとえば、「菩薩は菩薩ではない。よって菩薩という」
「如来の説いた真実は真実ではない」といった
非論理的な言葉ばかりがでてくるために
一般人が読むにはレベルが高すぎるようです。
なので、龍樹の論書によって、空について学び
空というものを把握してから般若経群を読むことが勧められました。
龍樹を読まず、般若経群を学ばずに
般若心経の「色即是空・空即是色」を
解釈している方が非常に多いです。
般若心経は、般若経群の要約ですから、
この経典だけで意味が理解できるとはとても思えません。
人それぞれのオリジナルの般若心経となるでしょう。
合掌
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