『アンチ・オビディ』

141：スパーダモン ◆p1RAg8kpKI：2025/08/09(土) 20:09:54: 結論から言うと、BLEACHの護廷十三隊が一致団結しても、奪還屋の赤屍蔵人を退治するのは極めて難しいでしょう。

これは、両作品における「強さ」の概念が根本的に異なるためです。

赤屍蔵人の「強さ」

赤屍蔵人の強さは、物理的な攻撃力や防御力をはるかに超えた「概念的な強さ」にあります。

無限のメスによる概念的な攻撃: 彼の能力「無限のメス」は、空間を切り裂くことだけでなく、相手の存在そのもの、あるいはその存在を構成する概念すらも消し去ることが可能です。魂魄や霊子といった存在で構成される死神も、この概念的な攻撃の前では無力化される可能性があります。

「最強」という揺るぎない設定: 赤屍蔵人は、作中において「最強」の存在として描かれています。彼の強さは、戦術や戦略でどうこうできるレベルではなく、物語の根幹を成す「絶対的な強さ」です。

護廷十三隊の課題

護廷十三隊には、赤屍蔵人に対抗できる可能性のある能力者がいますが、それでも決定的な勝利には結びつきません。

藍染惣右介の「鏡花水月」: 彼の完全催眠は、赤屍蔵人の視覚や聴覚を支配することで一時的に翻弄できるかもしれません。しかし、赤屍蔵人は「気配」や「気」といった五感に頼らない情報から状況を把握できるため、最終的には見破られる可能性が高いです。

山本元柳斎重國の「残火の太刀」: 全てを焼き尽くす炎は強力ですが、赤屍蔵人が空間を切り裂いて攻撃を無効化したり、そもそも物理的な熱の影響を受けなかったりすれば意味をなしません。

朽木白哉の「千本桜景厳」: 無数の刃で攻撃する能力も、赤屍蔵人からすれば「無限のメス」で空間ごと切り裂き、無効化できる可能性が高いです。

浦原喜助の知恵と戦術: 護廷十三隊の知恵袋である浦原喜助が緻密な戦略を立てても、赤屍蔵人の能力は予測不能なものが多く、彼の戦略を上回る行動をとるでしょう。

結論

護廷十三隊は、それぞれの能力を組み合わせた「連携攻撃」や「奇襲」によって、一時的に赤屍蔵人を追い詰めることはできるかもしれません。しかし、最終的には赤屍蔵人の持つ**「概念的な強さ」と「絶対的な設定」**の前に、彼らの攻撃は通用しないでしょう。

鬼殺隊が鬼舞辻無惨を倒すことができたのは、無惨にも「弱点」や「限界」が存在したためです。一方で、赤屍蔵人にはそうした決定的な弱点が存在せず、彼の強さが物語の前提となっているため、護廷十三隊が彼を退治するのは極めて困難だと言わざるを得ません。

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