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読書感想文の板

393神の子様:2021/05/15(土) 15:15:07
カサブランカ

東京都多摩市 松本 啓 77





野球帽の男の子

花屋さんの前でじっと

白い百合を見ている

一本八百七十円の値札

おばさんが声をかけた

「プレゼント?」

・・・うん、お母さんに

「お誕生日なのかな」

・・・帽子が左右に揺れた



おばさんの掌で光る

五百円玉 ひとつ

「お母さんこの百合が好きだったのね」





※ 産経新聞 令和2年(2020)日刊27955号 11月14日(土)朝の詩(うた)より





野球帽の男の子が、多分、亡くなったお母さんにお供えしたかった「百合の花」。
手持ちの五百円では足りなかった「百合の花」の金額。
おばさんのさりげない優しさ。
瞼を閉じると、風景がすっと浮かんでくる 私の心にとてもしみる「朝の詩」だと感じました。


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