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読書感想文の板

252転載:2020/10/27(火) 14:28:30
>生命の実相。

成長の家の谷口雅春の代表的書物の題名にもある言葉です。
この生命の実相を掴んだ人は、宗教家だったり、治療家だったり、哲学者や思想家になったりして、ご自身が理解体得した実相を言葉や経験として様々なカタチで現している。

日本はたくさんのカタチが残っており、つくづく面白い国だな感じます。
こういった実相を掴んだ偉人達の言葉はそのまま理解するのは難しいのだけど、逆になぜそのまま理解できないのかと考えてしまう。
特に書物で触れる機会のある偉人達、特に治療家や体育の世界で高名な野口晴哉、肥田春充、沖正弘、中村天風といった方々に関する書物は多く、その人生の歩みや思想、実績があますとこなく伝えられている。

こういった方々が直接語られる言葉。一見簡単に読めるのだが、どうも違った視点でモノを言っているなと感じてしまう。こういった事に実は大いなる希望を感じてます。ある域に達した人ゆえ、そこで語られる生命の実相はやはり目だけでわからない、大いなる力に生かされている人間の存在を皆が語っている。そこには奇跡的な事もたくさん書かれている。が、それはあくまでもこの大自然が生み出した生命現象としての人間の力なのだという共通した認識があるようです。この実相を掴む為に、それぞれがそれぞれのやり方で現されているカタチや言葉が今に伝わるのである。

このカタチや言葉。
そのまま触れる事はできる。が、その実相を掴む事は中々できない。これは何故なのか。
結局、実相を掴むのは教えられる事にはないという事がわかってくる。日本古来からの教育方法に徒弟制度のようなのがあるけれど、それは師は弟子にまったく何も教えず、ただ共に暮らしたり、仕事したりするだけという。この関係性が一つのヒントなのかもしれない。共にいるという事は大げさにいえば、生命が共鳴し合っている状態といえ、そこで起きている事は、師から命ある身体を通して見えない知識が弟子に伝わっている事が起きているともいえる。逆にそれがないと伝わらないのかもしれない。こういった事を科学者であったマイケル・ポラニーという人が暗黙知と表現され、日本でも一時期もの凄く研究されていたそうで、逆に日本人だから、こういった事がよく理解できたのかもしれないと感じます。

この実相を掴むための教育、関係性。何が成功といえるかはわからないけど、先の「生命の実相」を現した谷口雅春は大本の出口王仁三郎の所で学ぶ徒であったと聞きます。大本からはその後、数々の宗教団体が誕生している事から考えると、出口王仁三郎との共に過ごす時間が絶対的に影響を与えている事は確かであり、この実際に出会うという事の重要性がこの事実から伺い知る事ができます。

人と人との出会い。
それは生命の共鳴であり、生命と生命の知の共有が起こる、その実相は、自分が考えている事よりも遥かに凄い事なのではないかと、今感じています。

(敬称略)


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