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うのはなさんを褒め称える板
669
:
読書感想文
:2020/08/31(月) 14:20:14
『初秋』ロバート・B・パーカー 菊池光 訳
最近甥っ子が就職が内定したとかで、じいじやばあばに報告に来た。
小学生の頃、車の中で「もし学校でいじめにあったらどうしたらいいのか?」
と聞いていたときとはちがい、ノルマがあるほうがやりがいがある、と話しているので
「すみません、どこかでお会いしましたか?」といいながらアイスを食べた。
昔、自宅療養中に読んでいた小説の一節を思い出したので少し拾い読みしてみた。
理想的とはいえない両親の元で育った少年を、ある縁から一ヵ月引き取ることになった
探偵業の男性が、「おまえの親はこうこうで、お前は15歳だけどもう自立しなくてはいけない」
かなにかそんなことをいって、やる気をなくしている少年と一夏一緒に行動し、
少年は進路を見いだす。とかそんなストーリーだったと思う。
最後の場面はこんなかんじだ。
>「どうしても誰かと同室になるの?」
「一年目は」
「ぼくはいつ家へ帰ってこれるの?ここへ?あんたに会いに?」
「週末ならいつでも。しかし、しばらくは学校にいることだ。帰ってくるまでに
寮生活に慣れておく必要がある。出る事しか考えていなかったら、いつまでたっても落ち着くことが
できないよ」
「あそこでは、みんなが互いに学校仲間を知ってるし、踊り方も知ってるはずだね」
「みんなじゃない」私が言った。「何人かだ。お前より進んでいるのが何人かはいるだろう。お前は努力して
追いつかなければならない。しかし、必ず追いつける。たった一夏で自分がやったことを考えてみろ」
「ただし、ぼくは、なにも自分のものにすることができなかった」
「できたよ」
「なにを?」
「人生だ」
今では森が闇に溶け込んでいる。中の方は見えない。虫の音がしだいに大きくなった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小説の題名と同じく、もうすぐ秋になる。
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