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傍流まじめな話版

1740シャンソン:2019/11/14(木) 21:29:51
  数学も物理も化学も生物も医学も、最後は哲学に繋がる。

 大学時代、私は運が良いことに、所属した運動部にいた様々な学部の学生と、
長期間にわたり語り合うのができた。OBも積極的に指導してくれる運動部だったから、
現役を退いて大学院に通っていた修士や博士も、複数が来てくれた。

 よく語り合ったメンバーの学部を思い出してみると、法学部・経済学部・文学部・理学部・工学部・農学部・
医学部と実に幅広い。文学部の同級生は文化人類学を専攻し、フィールドワークに東奔西走していたし、理学部には数学・物理・
生物を専攻していたメンバーがいて、数学と物理の研究者は、それぞれが博士だった。特に数学博士は後輩を論破する能力に長けており、
毎日決まった時間に起床・就寝し、決まった時間に図書館に籠り、決まった時間に部活に参加しており、まるで哲学者のカントのようだった。

 彼はアニメ「未来少年コナン」を欠かさず見て、自分の人生の中心に据えていた。
ある時、数学博士と物理学博士に執筆中の論文を見せてもらったことがある。
驚いたことに理系にもかかわらず、論文には数式がほとんど記載されていなかった。いずれの論文も英文で書かれていたが、文系の論文だと言われても私には気づかないくらいだった。

「数学も物理も、つまりは哲学だ」
二人は私にこう教えてくれた。医学は生物に、生物は化学に、化学は物理に、物理は数学に、数学は哲学に繋がる。
結局すべての学問は、最終的に哲学に繋がるということだ。ちなみに数学も物理も化学も生物も医学も、すべては科学哲学の一部である。
先ほど文学部の同級生が文化人類学を専攻していたと述べたが、当時世界的に有名だった人類学者のレヴィ=ストロースはもともと哲学教師で、あのサルトルを徹底的に論破したことで知られている。

私が専攻した教育学という分野においても、『エミール』という教育界の歴史的名著を書いたルソーは哲学者とされている。そう考えるとあらゆる学問は哲学であり、哲学でないものは学問ではない。
では、哲学とは一体何だろうか。それは哲学の創始者とも言えるソクラテスに学べばいい。
哲学とは「本当のことを知りたい」という人間の素朴な想いに根差している。

「本当のことを知りたい」と感じる気持ちは、我々人類にインプットされた本能である。
この本能に素直に従って生きたほうが、人はきっと幸せになれるはずだ。

『You can do it by learning hard.いつまでも変われないのは、あなたが自分の「無知」を認めないからだ』 千田琢哉 著


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