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傍流まじめな話版
1715
:
シャンソン
:2019/07/07(日) 21:45:47
北朝鮮は在日米軍を攻撃できない
アメリカ東部フロリダ州まで到達するICBMを持っておらず、また、国産の原爆
(自称は水爆。ただし塵成分による実証がされていない)を本当にミサイルの「弾頭」として
使えるのかどうか分からないようなできばえのものも含め、一〇発前後しか整備できそうにない現今の北朝鮮にとり、
体制の終焉する日に地獄の道連れにする相手は、中共と韓国と、比較的に近距離に所在する米軍(在韓米陸軍基地、在韓米空軍基地、
在日米軍航空基地)だけに限られます。
実際には、韓国内で破壊したい目標の数がどうしても多数上るため、在日米軍にまで配分できる核弾頭があるかどうかは、甚だ疑問です。
しかし、北朝鮮の現体制にとっての「核のドゥームズデイ」に、もっと先行する段階で、米軍や中共軍に向かって「俺たちに手出しはするなよ」という
警告を与える目的の核攻撃を、日本の都市に対して実行するという選択は、軍事的にも政治的にも合理的なので、もしかするとあるかもしれません。
というのは、地対地ミサイルの水平飛翔距離で一一七〇キロメートルぐらいのところにある日本の都市の上空で実際に核弾頭を炸裂させてみせないと、どうしても北京に対する
脅しの言辞に迫力が伴わないという、北朝鮮の北西部から測れば九四〇キロメートル強あります。
実際の戦争になったなら、できるだけ国土の奥地からミサイルを発射するようにしませんと、すぐに中共軍が国境から雪崩れ込んできて、そのミサイル基地は地上部隊によって制圧されてしまいかねません。
弾道ミサイルの射程には、できるだけ、余裕が必要なのです。
では、そもそもなぜ、北京を核ミサイルで威嚇しておく必要が、北朝鮮にはあるのか?
いま、北朝鮮体制を軍事力によって短時日のうちに攻め滅ぼせるのは、中共軍だけであると見られているからです。
カラログデータの上では、米韓軍にもその能力は十分に備わっているのですけれども、そうした面倒な戦争を敢えて始める「意思」が
米韓両国にあるのかどうかについては、誰もが疑いを抱いています。
かたや、中共軍は、中共中央の命令一下、首都平壌市まで、戦車と歩兵部隊を雪崩れ込ますことができるでしょう。
『東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる』 兵頭二十八 著
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