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「うのはな」さん 専用掲示板

995シャンソン:2016/10/11(火) 20:04:03
     遠い国の「傷ついた人たち」のために

 手塚治虫の漫画に『W3(ワンダースリー)』という作品があります。
ごく簡単に説明すると、戦争を繰り返す人類の姿にあきれた「銀河連盟」が、W3と呼ばれる
銀河パトロール3名を地球に派遣して、地球人を滅亡させるべきかどうかを調査させるというストーリー。

 調査の期間は1年間で、もし、W3の3名が「地球人は愚かで、残すには値しない」と判断すれば、反陽子爆弾で地球を
消滅させるという設定です。子供の頃、テレビのアニメで『W3』を観た私は、「こ、これはえらいことになった!」と思ったものです。
「反陽子爆弾」という言葉の響きも妙に怖かったのを覚えています。

「人類の歴史において、戦争が途絶えたことはない」と聞いたことがあります。真偽のほどは定かではありませんが、そう言われるくらい人類は戦争に明け暮れてきたのです。

こう聞けば、「銀河連盟」が地球人にあきれるのもわかるような気がします。
しかし。人類には、残すに値するだけの「素晴らしいもの」を持っている人がたくさんいます。その「素晴らしいもの」。
それは・・・「愛」。見返りを一切求めない「無償の愛」です。

 男女の愛だけではありません。親子の愛、友人への愛、そして、ときには見ず知らずの人への愛......。

2011年に3月11日に発生した東日本大震災。地震と津波によって、1万8千人を超える死者・行方不明者が出た。
この大災害を知った世界中の人たちから、日本へたくさんのメッセージが届きました。そのうちの一通、フランスからのメッセージです。

 私は日本が大好きです。私は72歳ですが、50キロの荷物を運ぶことができます。いつでもお役に立てます。
見返りはいりません。旅費もいりません。24時間働きます。

 はるか遠い国の「傷ついた人たち」のために、何の見返りも求めずに、こんな申し出をする72歳の人がいる。それだけでも、人類は「残す価値のある素晴らしい存在」ではないでしょうか。


    『一分で心に効く50の名言とストーリー』 西沢泰生 著


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