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「うのはな」さん 専用掲示板

664シャンソン:2016/06/06(月) 01:05:05
    人を救うという天命

 天命を考える上で、心にとめておきたい一言があるので、ご紹介します。
「生死の瀬戸際に立たされるほど、人生に苦悩している人を、たった一人でよいから救いなさい。
それだけで、あなたは生まれてきた価値があります」

 シルバーバーチの霊言の一つです。シルバーバーチとは、一九二〇年からおよそ六十年間、英国で霊的真理を
語った霊界からのメッセンジャー。指導者階層に属する高級な霊と伝えられています。人類を霊的に浄化し、宇宙の真理をもたらすために、
英国青年のモーリス・バーバネルを霊媒に選び、彼の口を借りて多くの教訓を残しました。

 バーバネルはシルバーバーチのミッションをよく理解し、ジャーナリストのハンネン・スワッファーと協力して、交霊会を主催するとともに、心霊主義専門新聞
『サイキック・ニュース』を創刊。スピリチュアリズムの啓蒙に努め、シルバーバーチの霊言集は、世界各国で翻訳されています。
ある本で興味深いエピソードを読みました。A君が小学生のころ死のうと思っていたクラスメートB君を偶然助けたというお話です。

 ある日学校から帰る途中の道で、A君はB君と出合い頭にぶつかったため、彼が運んでいたたくさんの荷物が、あたり一面に散乱してしまいました。拾い集めるのを手伝いながら、
申し訳なく思ったA君は、「あとで遊ぼうよ」と家に誘ったそうです。そしてテレビゲームを夕方まで一緒に楽しみました。数年後に再会したB君は、思いがけないことを言い出します。
「あの日は、自殺するつもりで、学校にある荷物をきれいさっぱり家に持ち帰るところだったんだ。それなのに一緒に遊んであまりに楽しかったから、死ぬ気が泣くなっちゃった。だから
君は命の恩人なんだよ。本当にありがとう」

 びっくりでしょう?人助けのチャンスは意外に身近なところに潜んでいて、私たちは自分らしく丁寧に生きていると、シルバーバーチのいう天命を、無意識のうちに果たしているらしいのです。
私は「共感力」の高い人が、この「人を救う天命」を呼び寄せることのできる人だと思っています。
共感力とは、他人のために何かをしたくなってしまう気持ち。端的に言えば「泣ける力」。

 大脳の中でも、思考・判断・意思決定など高次機能を司る前頭連合野にスイッチがあり、人の立場を思いやる想像力と一つになって発動します。
オリンピックの金メダリストのドラマにうるうるする。古今の名作を読んで鼻を詰まらせる。感動巨編の映画を観て号泣する。これらの涙を「情動の涙」と
呼びますが、涙もろいことを恥じる必要はありません。むしろ泣きたいだけ泣いて、共感力を鍛えたほうがいい。

 感受性が豊かに育まれ、困っている人に、ごく自然に手を差し伸べることのできる魂へと、成長を遂げていくのではないでしょうか。
二〇一一年三月十一日。東日本を襲った未曾有の災害に、私たちは共感力のすべてを動員し、痛切な涙を流しました。愛する家族を失い、生まれ育った地に
無残な爪跡を刻まれ慟哭する被災者に対して、「今、私たちにできることは何か?」。

 多くの人が自らに問いかけ、行動したはずです。人々を救いたいと願った私たちの魂は、一つの大きな力を生み出し、再生に向けて歩む被災者の背中を、今もあたたかく支えている。
私はそのように考えています。

 『生まれた意味を知れば、人は一瞬で変われる』 池川 明 著


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