したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

「うのはな」さん 専用掲示板

5791シャンソン:2019/10/04(金) 22:51:17
     ムハンハドは政治家でありビジネスパーソン

 釈尊は釈迦族の王子から、イエスは大工から宗教の開祖となりました。
〝デビュー前〟の仕事はあまり意味を持たず、彼らが後世に残したものはあくまでも
宗教家としての実績です。

 この点もムハンマドは違います。預言者になる前に、ビジネスの分野で卓越した結果を残し、
その後は宗教と政治、軍事の面で世界史に残る業績を残しました。現在の感覚でいうと何事にも卓越した
スーパーパーソンです。ムハンマドが生まれた五七〇年頃は群雄割拠の時代。軍事的才能が社会を維持発展させるためには必須でした。

 ムハンマドは、クライシュ族というメッカの支配層にあたる有力な商人の一族の出身。しかし、幼い頃に父を亡くし、祖父のもとで育てられて苦労します。
才覚がある真面目な青年に成長した彼は、二五歳の時に四十歳のハディージャと結婚。現代でもなかなかの歳の差ですが、当時としても珍しい取り合わせでしょう。
ハディージャは富裕層の出身で、自らもやり手の実業家としてラクダを使った貿易に携わっていました。ムハンマドは妻の助力も得て仕事に精を出し、成功していきます。

 時が流れ、経営者としての地位を築いたムハンマドには、メッカ近郊のヒラー山の洞窟で瞑想する習慣がありました。そして四〇歳の頃、瞑想中に天使ジブリール(ガブリエル)を
通じて神の言葉が聞こえるようになります。ムハンマドは「えっ、神の声?自分はおかしくなったのかな」と悩みます。当時の四〇歳のいえばそろそろ高齢者の仲間入りですが、妻ハディージャに相談すると、
「それは神の声に違いない」ときっぱり断言。そこでムハンマドは神の啓示だという確信を得て、六一三年頃から預言者として神の教えを伝え始めます。これがイスラム教の始まりです。
ハディージャは信者第一号ともいわれます。

 こう考えるとイスラム教の発展において彼女の〝内助の功〟は大きかったと言えるでしょう。

    『世界五大宗教入門』 山中俊之 著


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板