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「うのはな」さん 専用掲示板

519シャンソン:2016/05/18(水) 18:16:38
   『万葉集』に詠まれた「うのはな」は二十四首


佐伯山 卯の花持ちし 愛しきが 手をし取りてば 花は散るとも  巻7-1259

ほととぎす 来鳴き響もす 卯の花の 伴にや来しと 問はましものを  巻8-1472

卯の花も いまだ咲かねば ほととぎす 佐保の山辺に 来鳴き響もす  巻8-1477

皆人の 待ちし卯の花 散りぬとも 鳴くほととぎす 我れ忘れめや  巻8-1482

卯の花の 過ぎば惜しみか ほととぎす 雨間も置かず こゆ鳴き渡る  巻8-1491

ほととぎす 鳴く峰の上の 卯の花の 憂きことあれや 君が来まさぬ  巻8-1501

・・・ 卯の花の 咲きたる野辺ゆ 飛び翔り 来鳴き響もし 橘の ・・・  巻9-1755

春されば 卯の花ぐたし 我が越えし 妹が垣間は 荒れにけるかも  巻10-1899

ほととぎす 鳴く声聞くや 卯の花の 咲き散る岡に 葛引く娘子  巻10-1942

朝霧の 八重山越えて ほととぎす 卯の花辺から 鳴きて越え来ぬ  巻10-1945

五月山 卯の花月夜 ほととぎす 聞けども飽かず また鳴かぬかも  巻10-1953

卯の花の 散らまく惜しみ ほととぎす 野に出で山に入り 来鳴き響もす  巻10-1957

かくばかり 雨の降らくに ほととぎす 卯の花山に 名ほか鳴くらむ  巻10-1963

時ならず 玉をぞ貫ける 卯の花の 五月を待たば 久しかるべみ  巻10-1975

卯の花の 咲き散る岡ゆ ほととぎす 鳴きてさ渡る 君は聞きつや  巻10-1976

うぐひすの 通ふ垣根の 卯の花の 憂きことあれや 君が来まさぬ  巻10-1988

卯の花の 咲くとはなしに ある人に 恋ひやわたらむ 片思にして  巻10-1989

・・・ 卯の花の にほへる山を よそのみも 振り放け見つつ 近江道に ・・・  巻17-3978

藤波は 咲きて散りにき 卯の花は 今ぞ盛りと あしひきの ・・・  巻17-3993

・・・ 見わたせば 卯の花山の ほととぎす 音のみし泣かゆ 朝霧の ・・・  巻17-4008

卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴き響めよ ふふみたりとも  巻18-4066

・・・ 別きてしのはむ 卯の花の 咲く月立てば めづらしく 鳴くほととぎす ・・・  巻18-4089

卯の花の ともにし鳴けば ほととぎす いやめづらしも 名告り鳴くなへ  巻18-4091

卯の花を 腐す長雨の 水始に 寄る木屑なす 寄らむ子もがも  巻19-4217


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