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「うのはな」さん 専用掲示板

495シャンソン:2016/05/09(月) 17:25:40
   
  僕は熊本で生まれ育ちました。「肥後(熊本)の議論倒れ」という言葉があるように、
熊本の人たちはとにかく議論好き。いつもワイワイガヤガヤと話し合うのが好きな性分らしいのですが、
それにしても、我が家は異常でしたね。

 何せ、両親を中心に、毎日のように議論。その日の出来事、テレビのニュースについて、子どもたちの学校でのこと、
もうありとあらゆることを議題に、ワーワーとリビングで話して、気がつけば深夜、あるいは朝の4時になんてこともありました。
一番どっしりしているべき父親が最もやいのやいのうるさいわけですから、まあ、収拾がつかない状態ですよ。

 とはいえ、そんなうるさい父親が、僕に対して、ことあるごとにいってくれた言葉がこれでした。
「お前は、ほんとに天才だな」「おお、天才だ!」聞けば、物心がつく前、赤ちゃんの頃から、僕はシャワーのように父から「天才」という
ほめ言霊を浴びせられながら育ったそうです。

 もう「天才」の英才教育です。その結果、どうなったかといえば、こうです。
「ああ、僕は天才なんだな」という根拠のない自覚(笑)。
ただ、これをいいかえると、強烈な自己肯定感なのです。自分は大丈夫。僕ならできる。
きっと間違いない、という何をやるにも自信が持てるようになった。たとえ、それが辛い局面でも、
「なんとかなるよ」という楽天性と、いつでもニコニコと笑っていられる余裕につながっていきました。

 だって「天才」なんですから(笑)。
天才といい続けられたことで、もうひとつ、僕の特長が育まれました。それは「やたらと周囲のいいところを
見つける才能」ができたこと。

 両親に聞くと、保育園から帰るたびに「○○くんはこんなかっこいいことをしていた」
「○○ちゃんはこんなふうにしてかわいかった」などと、自慢するようにくり返していたそうです。そう。
周囲のいいところにばかり目がいって、ほめる「リスペクトメガネ」が養われていたわけです。

 天才、というほめ言霊のシャワーをあたり前のように浴びていたので、周囲もほめたい、ほめ言霊を浴びせたい、
というのが当然のようになったわけです。こうして、ポジティブな視点、思考があたり前のようになり、僕は前向きで、
ごきげんでいられるようになったのだと思います。

 というわけで、まずお子さんがいる方は、ぜひいっていただきたい。
「天才」「天才でしょ!」「天才だわ!」このほめ言霊のいいところは、さらにもうひとつ。
天才、という圧倒的かつあいまいな表現であるため、「評価系ほめ言霊」のようでいて、そうじゃないところです。
くり返したになりますが、「80点!」「○○くんよりすごい!」などという評価軸や比較軸を持った
ほめ言霊も否定はしませんが、どうしても点数や評価が上がり下がりしたときに

「あれ、なんで下がったの」「どうしてほめてくれないの」と評価によって一喜一憂するようになる。
また、高く評価されるという人参がないと走れないようになるからです。
「天才!」って、無責任で最上級のほめ言霊なら、そこに評価も比較もありません。

 すくすくと、黙っていてもポジティブな大人へと育っていくはずです。
 僕が保証します。あ、天才である僕が保証します(笑)。

    『ほめ言霊』 武田双雲 著


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