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「うのはな」さん 専用掲示板

275シャンソン:2015/10/09(金) 17:59:54

 伊勢神宮に祀られている天照大神様は、「ありがとう」に対して強い反応を示します。
二〇〇六年と二〇〇七年の六月三十日に、私は仲間六百人ほどで集まって、伊勢神宮の内宮に参拝しました。
午後八時半でしたが拝殿の前に詣で、感謝だけの参拝をしたのです。

 参拝したメンバーの中に、天照大神を研究しているという方がいて、その方によると、天照大神がいちばん好きなことが
「感謝」なのだそうです。天照大神は感謝をする人をよく覚えているのだそうです。たしかにその後、いろいろな人から、
「仕事がたくさんくるようになった」とか、「結婚相手が見つかった」など、たくさんの嬉しい報告をいただきました。

 ということは、先ほどの話のように、天照大神は遠い宇宙の果てからやって来て、地球の上に存在している〝微生物〟をじっと見ているのかもしれません。
神様に対して、「あれをよこせ」「これがほしい」「これをお願いします」「叶えてください」と要求するのではなく、いつも感謝をして「嬉しい、ありがたい」と言っていることが、
天照大神の本質なのです。「そのことに早く気づいてください」と楽しみに待ちながら見ているらしいのです。

 天照大神は、それを誰がやりはじめるのか、そして、やり続けられるのかにとても関心があります。
そして、すでに気づいてやりはじめた人たちのことを、見守っているようです。
 目の前の人やもの、状況が、ライバルや競争相手でなく、「全部仲間で味方なのだ」と思ってみてください。
すると、ストレスもなくなります。三章で詳しく説明していますが、ストレスがなくなると、毛細血管は縮みません。
毛細血管が縮まないということは、脳細胞も臓器もちゃんと働き、体が柔らかく動き続けるということです。

 毛細血管を広げる方法に、すぐにできる簡単なやり方があります。
誰かと手を取り合って、「一緒にいてくれてありがとう」と言い合ってみてください。
素直にやってみると、リラックスして、笑顔になって、楽しくて、声に出して笑ってしまいます。そうすることで、毛細血管が開いて
健康な体で健やかに生きていけるのです。

 逆に、「あれをやらなくちゃいけない、これをやらなくちゃいけない」「誰かと比べて負けてはいけない」「世の中と戦わなくちゃいけない」などと思い、
達成目標や努力目標を設定して生きている人は、いつも毛細血管を狭めてしまっています。
「ストレスを感じている」というより、「ストレスを自分で作っている」のかもしれません。

 夫を受け入れ、肯定する。子どもも受け入れ、肯定する。友人、知人、職場の同僚も上司も部下も、全部受け入れて、肯定してみてください。
周りと戦ってすごい成績を残すことが人生の意味なのではありません。「誰一人として敵対することなく、笑顔で受け入れられるか」ということを、
天照大神から見守られているらしいのです。仕事をちゃんとやるために、同僚を怒鳴ったり、部下を叱りつけたりするのが良いのではなくて、「どういう状況を与えられても、
にこやかで、穏やかで、笑顔でやっているか」を問われています。

 子どもが勉強しないでテレビ・ゲームばかりやっている。夫が酒を飲んで毎晩0時過ぎに帰ってくる。そういうことにいら立って、腹を立てて、戦って、夫や子どもを自分の思い通りに
しようと思って、いつも敵対している人もいます。しかし、同じ条件でも、笑顔でそういう人たちを受け入れている人もいます。そういう人を、実は天照大神が見守っているのかもしれないのです。

 私の二人の子どものうち、ひとりは知的障害があります。この子を受け入れた上に、なおかつ「この子が来てくれて『ありがたい』と感謝ができるところまでいくと、どうやら神様は味方になってくださるようです。
世の中には嫌なこと、嫌な人、嫌なものというのは存在しません。自分が勝手に感情で裁いて、勝手に評価しているだけです。
 すべてを受け入れ、どんな状況でも穏やかで、感謝する心を持つ人のことを、「人格者」「器の大きな人」というのだと思います。

 『嬉しく楽しく、幸せになってしまう世界へ、ようこそ』 小林正観 著


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