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「うのはな」さん 専用掲示板

2535シャンソン:2018/03/09(金) 12:52:46
     ひらめきは、突然「降りて」きた

 昭和五二年(一九七七年)一一月末。仙台市内の南部を流れる川の橋上から五歳の男の子が
見知らぬ男に投げ落とされる事件が発生しました。幸いにも男の子は大きな怪我もなく無事救出されましたが、
内容が悪質であり、市民生活に及ぼす影響の強さを考慮し、宮城県警では殺人事件として捜査が開始されました。

 その当時、県警本部の刑事部捜査第一課・強行犯罪担当係長だった私は、所轄署に応援派遣という形でこの事件を担当することに
なりました。気仙沼署に刑事課長として赴任したのは、この翌年の秋のことです。白昼(お昼過ぎ)の人通りも多い時間帯の事件。
目撃者が多数いて似顔絵も作製されました。大方の予想は早々の検挙というものでしたが、捜査は意外なほど難航しました。

 一ヵ月を過ぎても被疑者の目星がつかず、有力な手がかりも得られぬまま、ついに年を越してしまったのです。
当初は二〇〇人を超える大量の捜査員が投入されましたが、年明けからの聰さ捜査態勢は大幅に縮小され、所轄の十数名の専従班で捜査を継続することになり、
県警本部からの応援は私一人でした。さらに所轄の担当刑事もこの事件の捜査から離れ始め、気がつくと実質的な専従班は数名だけのときもありました。

 そんなある日。現場の橋で「どうしたらいいのか」とたたずんでいると、ふと強いひらめきがありました。いきなり降りてきた感じです。
「罪を犯したことで現場から逃走したのえはなく、そのときにはすでにその場を離れようとしていたのではないか?」「目撃者情報から誰かと待ち合わせをしていたというのが
捜査本部やマスコミの読みだが、そうではなく、どこかを訪問したのではないか?訪問したけれども断られて、現場(橋)を訪れ、いらついて犯行に及んだのではないか?」

 昼休みに対応しない場所といえば.....、役所関係。
現場付近には職業安定所(現ハローワーク)がありますが、捜査記録では職業安定法を楯に情報開示を拒否とありました。ピンときた私は所長に事情を説明し協力を要請、所轄の捜査員と数千人の来所者カードを
チェックし、絞り込んだ人物の行動確認を経て、事件発生から一〇ヵ月後に逮捕となりました。

 このときのひらめきは、霊界からの教えだと密かに感謝しています。
ひらめき、つまり第六感は、心が霊界に対して開かれた状態にあるときに受け取れるもの。心が真剣になると真実を察知することができるのでしょう。

  『霊感刑事の告白』 元宮城県警警視正・元鳴子警察署署長 阿部一男 著


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