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2443：シャンソン：2018/01/10(水) 19:18:25: 　　　　「創価学会票」って当選を左右するの？

　さて、このようにひと口に「支持団体」といってもさまざまあるわけだが、そのなかで味方につけば
これほど頼もしいものはない、と言われるのが宗教団体だ。
　宗派に関わらず、信者のみなさんは非常に素直でマジメな方が多いので、「選挙に行って××さんの名前を書くように」と団体から
指示されると影響は大きい。典型的な例が公明党と創価学会の関係だ。自民党と連立を組んでいたことからもわかるだろうが、かつては地方議員の選挙では、この
「学会票」がどちらにつくかによって勝敗がひっくり返るなんてこともよく言われた。

　実際、この「学会票」については静岡という土地柄のせいか私もよく小耳にはさんだ。ご存じの方も多いかもしれないが、静岡県富士宮市は日蓮正宗の総本山大石寺がある。
それゆえ日蓮正宗から枝分かれし、後に破門されたとはいえ、冨士宮は創価学会にとっても特別な場所で、１９７０年代に初頭には冨士宮市内に大規模墓苑「富士桜墓苑」を開発しようとして大きな反対運動に発展。
８０年代、公明党国会議員や市議会議員がその鎮圧を暴力団に依頼した、なんて騒動もあって静岡とは縁浅からぬ関係なのだ。もちろん、学会票の恩恵を受けるのは公明党、そして自民党の候補者だけである。ただ、私も先輩議員の紹介で、ある宗教団体の集会に
参加させていただいたことがある。信者さんたちの前で、壇上にあがってスピーチをさせていただいたのだ。

　もちろん信仰上の問題もあるので、何でもかんでも好きなことをお話していいわけではない、事前に審査ではないが、スピーチを録画してチェックをうける。その宗教の目指す方向性や信仰とかみ合わない部分があれば削除、または「調整」をするのだ。
やはり真面目な方たちが多いので、私のスピーチを非常に熱心に聞いていただいて私としても非常に語り甲斐があったことを覚えている。外科医ではなかなかできない貴重な体験といえよう。
そのときに連れていっていただいた先輩国会議員がこれまたすごかった。その方は複数の宗教や教義や作法がすべて頭に入っているそうで、たとえばAという宗教団体では数珠を出し、Bというところでナムナムと手を合わせてお経を唱える。キリスト教系のところへいけば
懐からサッと十字架を出す、という風にTPOをわきまえて信者のような立ち振る舞いができるのだ。

　よくそんな器用なことができますね。と感心をしていたら、先輩議員は「政治家ならこれくらいできなくちゃダメですよ」と笑っていた。
一票のためなら、神に仏にもすがる....。選挙というのはそれくらい厳しい戦いなのだ。

　『なるほど！選挙に出てわかった野党が勝てない理由』　民主党、維新から出馬した外科医が見た政治のウラ側　土田ひろかず著

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