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「うのはな」さん 専用掲示板

2365シャンソン:2017/12/02(土) 16:59:16
    日本人が学ぶべきトラブルを未然に防ぐユダヤの知恵


加瀬 話をユダヤに戻しましょう。ユダヤ人は結局全世界に散っていったわけですが、
そのため非常に国際的、グローバルな人たちとなりました。ですから今のグローバリズムというものは、
多分にユダヤ人が作り出したものと言っていいと思います。

馬淵 そうですね。

加瀬 ところが日本では、ユダヤ人というと何か陰謀ばかりたくらんでいるとか、ユダヤ人がアメリカを動かしているといったような
話に終始してしまいがちです。しかし、ユダヤ人はそんな力など持っていません。

馬淵 先生がおっしゃるように、離散したユダヤ人にとって、自分たちのホーム、故郷は全世界だという発想ですね。ですから、彼らにとって移民とは、
何も特別なことではありません。ところが我々のような伝統の強い国で育った人間にとっては、移民というのは特別なことです。ですから、我々がユダヤ人を誤解している背景には、
そのギャップがあるのではないかと私は思っています。

 アメリカのトランプ大統領も、移民に対して壁を作ると言っていますね。しかしながら、それに対して、国際主義者、グローバリストからの反発があるのは、
もともとそういう人たちにユダヤ系の人が多いこともあるでしょう。つまり、移民なんて普通じゃないかという発想になっている人。今の反トランプ運動は、そういう人たちと、まとまってこそ国だという
発想の人たちとの衝突なんだろうという気がしてなりません。

加瀬 日本の場合、東日本大震災のような天災に襲われて家が潰れてしまうとか、津波で家が流されてしまっても、その土地に残ってまた家を作る、あるいは田畑を耕すということができます。
ところが、ユダヤ人の場合は永住していられる故郷のような場所がないので、命からがら逃げ出さなければなりません。だからこそ、非常にグローバルなのです。

馬淵 それゆえ、グローバルなシステムというのを作り上げられたわけですね。
よく言われますが、たとえば手形もそうですし、今の我々が享受している経済システムというのも、ユダヤ人が発明したことです。

加瀬 ですから、私はユダヤ人から日本はもっと学ぶべきだと思います。

馬淵 たとえば、契約の概念ですね。これは日本人と発想が違って、日本はかつて契約は必要としなかった。信用で取引していましたから。
ところがユダヤ人の場合は、先生がおっしゃっるように、とにかく何かあったら逃げるしかない、そうすると頼りになるのは紙に書いた文書ということになる。
だからユダヤの人は「契約が重要だ」と言うわけです。一方で日本は、信用社会でやってきたから契約書はどうでもいいとなり、条文の隅々までチェックなどしない。ところが、そうした
条文の中にこそ非常に重要な取り決めが入っていたりすることが間々ある。
そして、それを見落としてもめたりするわけです。

 これも一つの文化摩擦かもしれませんが、そうしたところからもトラブルが起こるわけですね。
だから今先生がおっしゃったように、そういうユダヤ人の知恵に学ぶということは、私も非常に重要だと思います。

 『「美しい国」日本の底力』 加瀬英明・馬淵睦夫 著


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