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「うのはな」さん 専用掲示板

2199シャンソン:2017/10/02(月) 11:01:39
      老教授との思い出

 私は特に生長の家の講師からも学校の先生からも好かれていた記憶がない。
ある日、さぼりまくっていた科目の教授と、駅のホームで鉢合わせになり、
その流れで学校まで二人で並んで歩くことになった。

 緊張のあまり、教授にいろいろと話しかけた。昔の本部では緊張のあまり
輝子先生の前で無言だった、という清楚でまともな女性職員が多かったみたいだが、
私は緊張のあまり「先生でも電車通勤なんて意外でした。車で送迎されていると思っていたので」
とか、「前の授業の時に紹介された本を読みました」とか「先生の前の奥さんが女優の〇〇に似ていたって本当ですか」とか
思いつくままにいろんなことを質問したのだ。

 教授は基本的に「教えたがり」の性格なので、「ああ、あの本読んだの?」とか戦前の話なんかを交えていろいろと話してくれ
学校に着くまで会話が弾んでほっとした。後日、友人から、「あなたはまた授業さぼったの?」「単位だいじょうぶなのか」って
いわれたが、「この間、教授が授業で、ぼくの授業にはあまり出てきてくれないんだが、こういう生徒がいて、君たちもぼくに気軽に
話かけてください」と話していたという。

 そんな老教授がある日突然ご昇天された。
その科目の生徒は自動的にみんな合格点単位をもらえる。
お葬式のときにすこし驚いたのは、美人ではない後妻さんがいたことである。
私は教授の前の奥様の話から勝手に、教授は若くして亡くなった奥さんを追憶しながら独身だと
ばかり思っていたから、後妻がいるのに、前妻の話ばかりしていたのか、と少しショックだった。

 後日、白鳩講師の講話を聴いていて、前妻も後妻も同じなんだと思い、ほっと安心した。

お葬式では女子生徒は皆無言だった。当たり前だけど。
私はみんな卒業おめでとう、先生みなさまありがとうという気分だった。
留年して親に借金してまで通いたい学校でもなかったので。


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