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2156：シャンソン：2017/09/12(火) 11:02:18: 　　　　　　SNSに疲れている人たち

　SNSの問題の一つに「つながることによるストレス」があると思います。
人とつながることができるのは喜ばしいし、そのことを楽しんでいる人も多いでしょうが、
一方では人とつながりすぎることにストレスを感じている人は今は多いように感じます。

　今の大学生の多くはSNSを利用しています。その彼らにSNSに対する意識を聞いてみると、
プラスマイナス、なかなか微妙な答えが返ってきます。
　連絡を取り合う上で必要だから使っているけれど、〝SNS疲れ〟を感じている学生も多く、やめたいけれど
やめられない学生も少なくないようです。

　インターネットの世界で情報サイトを運営している、ある実業家と対談した際、そのサイトに誹謗中傷のような書き込みがないか聞いてみました。
この人は危ない、危険だと思える人の投稿はすべてブロックする、というのがその実業家の答えでした。そうすることで、心地よく建設的な言論空間を保っているというのです。
なるほど、今はそういうネット護身術のようなものが必要な時代なのだと得心しました。

　インターネットは便利な反面、交流が広がったり深まったりすると、気苦労が多くなり、よけいな時間をとられることも少なくありません。
そうしたマイナス面をできるだけ少なくするには、何らかの対策が必要なのでしょう。SNSではさらに、自分と同レベルの人との交流になりがちだという
問題もあります。先ほど書いたように、SNSでは日本全国の人たち、さらには世界中のさまざまな人と交流することができます。これはすばらしいことなのですが、
実際には、こうしたことを活用している人は多くはないのではないでしょうか。
多くの人は友人やちょっとした知り合いとの交流に終始しているように思います。

そこでやりとりされることは、日常のちょっとした出来事が大半。今、どこにいる。どこで何食べた。誰それとどこに行った。今日は寒かった（暑かった）。子供のテストの成績がよかった（悪かった）。
上司がうざい。.......とまぁ、他人にとっては、どうでもよいことだったりします。ＳＮＳをこのような使い方だけしているのではもったいないし、役立つことも少ないでしょう。

　　　　　『知的人生を楽しむコツ』　斎藤孝　著

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