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「うのはな」さん 専用掲示板

2155シャンソン:2017/09/11(月) 10:27:33
      「ありがとう」の心

 お釈迦様は、ありとあらゆる執着を離れることができ、すべての苦悩・煩悩から
〝解脱〟した方です。何の悩みはなく、十分に幸せになっていた人でした。

 その人が、「私だって幸せになりたい」と言ったというのです。
なんと素敵な一言でしょう。よく考えてみれば、お釈迦様は仏教徒ではなかったし、キリストもクリスチャンではありませんでした。
仏教典は釈迦の死後七〇〇年も経ってまとめられたものでしたし、キリスト教の聖書も、キリストの死後三〇〇年も経ってから認められたものでした。

 釈迦もキリストも「宗教者」ではありませんでした。宗教者ではなかったけれども「実践者」だった.....
私の周りの人に、この「施し」の話をしました。すると、ただでさえ温和で明るく楽しい雰囲気であったものが、さらにパワーアップしたのです。
何かをしてもらったとき、普通の「ありがとう」は多用していましたが、この話のあとからは、このように言うようになりました。
「幸せになってくださってありがとうございます」そうすると、必ずや、こういう言葉が返ってくるようになったのです。

 「いえいえ、幸せにしてくださって、ありがとうございます」
あるとき、十数人で合宿をしていたのですが、台所で、女性が大きな声で言いました。
「どなたか幸せになりたい方はいませんか」

 その声を聞いた男性四、五人がみな、笑顔で立ち上がり、台所に行き、数分後にまた笑顔で帰ってきました。何か大きなものを動かす必要があったようです。
またあるときは、こんなこともありました。私は肩が凝ることがよくあるのですが、合宿をそているときに、こんなふうに呼びかけたのです。「Aさん、私の肩もみをして、幸せになりたいと思いませんか」
Aさんは肩もみがとても上手なのです。もちろん、私は笑顔で言ったのですが、Aさんも笑顔でこう答えました。

 「いえいえ、私は十分、幸せでございます」
そこに同席していた一〇人ほどがドッと笑い、提案に対する拒否、というかたちになったにもかかわらず、とても明るく楽しく温和な空気が流れたのでした。
ちなみに、Aさんは、そう言いながら私の背中にまわり、肩をもんでくださったため、さらに温かい空気になりました。「幸せになりたい方はいませんか」という呼びかけは、「私」だけでなく、
周りのたくさんの人を「幸せ」にしていくようです。

 何かをしてもらって「ありがとう」を言うのは、「ありがとう」のすごさの半分くらいしか使っていないのかもしれません。
「ありがとう」はしてもらったときだけでなく、こちらがしてあげたとき、させていただいたときにも使えるのです。
「させてくださって、ありがとう」

 人のためではなく、自分からしてあげることでたくさんの「ありがとう」(させてくださって、ありがとう)を言うことができるというのは、何とも楽しいことではありませんか。

   『この世の悩みがゼロになる』 小林正観 著


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