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読書紹介板

474アクエリアン:2018/03/21(水) 21:04:12
Dr. Robert J. Lifton 「終末と救済の幻想―オウム真理教とは何か」を読む③

>テレビでオウム幹部との討論番組を少し観たときに、瀬戸内寂聴さんが
「どうしてシバ神を拝むのか?」という質問に対して、幹部がまともに回答した姿を見ていませんね。わたしが見落としていたのかもしれないけど。

これは、よく出てくる疑問で、私も、仏教団体が何でシヴァ神なのか、不思議に思っていたのですが、リフトンさんは次のように説明しています。

In the original report of the vision, the god who manifested himself was nameless, but in later versions of it Asahara identified the god as Shiva, the Hindu deity who by then had become his ultimate spiritual authority (or his guru, as he sometimes put it). It was somewhat odd for Asahara to invoke a Hindu god in the creation of an essentially Buddhist group, even if the esoteric Buddhism he drew upon stayed close to its Hindu roots. His choice of Shiva (as opposed to Vishnu or Brahma, the other great Hindu gods) probably had two important determinants. First, Shiva is specifically identified as the god of yoga. Second, while all Hindu gods have destructive as well as beneficent tendencies, Shiva is specifically associated with salvation through world destruction.

オウムは最初、ヨーガの団体として「オウム神仙の会」を立ち上げたのですが、ヒンドゥー、ヨーガの神であるシヴァをオウムの主宰神としたのはある意味当然だと思いますが、さらに、仏教の教え、修行法も取り入れて、オウム真理教と名前を変えて、装いを新たにして、仏教団体としての性格を強くしていったのでしょうが、どうしても、ヨーガの団体という性格は消えず、ヨーガと仏教の二つの性格を合わせもっていたということでしょうか。

さらにもう一つ重要な理由として、シヴァは破壊の神としても有名で、これは後のオウム事件の示唆を与えている、とリフトンさんは分析している。

イギリスの宗教学者イアン・リーダーさんの「Religious Violence in Contemporary Japan: The Case of Aum Shinrikyo 」では、この疑問について、オウムの在家信徒から聞いた話として、「仏教はヒンドゥー教の環境の中から生まれたので、仏教の開祖ブッダとシヴァ神は縁があるのであり、また、オウムはヒンドゥーのヨーガやマントラを取り入れており、オウムが仏教団体としてシヴァ神を拝むのは、なんら矛盾しないのだ。シヴァ仏教と呼んでもらいたい。」と紹介しています。


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