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読書紹介板
279
:
シャンソン
:2017/09/16(土) 13:21:43
日本の戦後教育は宗教を否定してきたが、私はこれを諒として追認することはできない。私自身の体験
からも、宗教あるいは倫理教育は不可欠なものであると信じて疑わない。太古の祖先以来、人間はその
ような救い・癒し・成熟をもたらしてくれる心の教えを渇望し続けてきたにちがいないのである。深い精神性
を養う適切な教育環境があたえられないことは、子供の成長にとって不幸である。では、どのような教育が
適切か。私は生命について、その進化の過程と機構を教えることが、とくに重要であると考えている。
生命が誕生してから四〇億年。その間に八回以上も地球は大変動にさらされて、生命は大絶滅を起こして
いる。隕石の衝突により、地球は燃え上がり、海は煮えくりかえり、蒸発して塩が残ったが、その塩までも焼
けてしまうような大事件が起こっているのに、わずかな生命が生き延びたのである。またあるときは、地球の
温度が下がって全球凍結が訪れた。地球のすべてが凍ったとき、わずかに流れ出る高熱の湯のおかげで
少数の生物が生き延びた。いまから二億五000万年前の大絶滅は一番規模が大きく、地球上の生物の
九五パーセントの種が絶滅したという。私たち人類の祖先は、生き残った五パーセントのなかに入ったので
ある。
もし奇跡という言葉が、この世でたったひとつの不思議にしか用いられないならば、いま、いのちが存在して
いる事実そのものを挙げるしかない。一個の生命が発生してくる過程もまた神秘に満ちている。これらを知れ
ば知るほど、子供たちは自分がいかに奇跡に満ちた存在であるかを理解するであろう。そして、他のいのちの
たいせつさにも思いを馳せるであろう。このような教育こそ、いま求められていると私は考える。
宗教に親しみ、あるがままの自分を受け容れられるようになった人は、苦しみを受け容れることができる。とく
に老いの苦しみは、言葉ではいいあらわせないような寂しさと苦しさを伴う。このようなときに、あるがままの自分
を受け容れる修行をつんでおくことは、これからの社会にとって、ぜひとも必要なことであると思う。この本とDVD
が、日本人の心を養うために少しでも役立てば幸いである。
「愛蔵版DVD BOOK 生きて死ぬ智慧」文・柳澤桂子 画・堀文子 小学館
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