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読書紹介板
262
:
シャンソン
:2017/08/23(水) 08:45:47
『いきのびる魔法』 いじめられている君へ 西原理恵子(小学館)
表題作は、学校に行くといじめられので嘘をついてでもずる休みをしなさいと作者は
反道徳的に子供をあおる。でないといじめられて自殺をすることになるよと。16歳まで待てば
社会に出て働ける。働けば自由になれる。「自由は有料です」と作者は言う。ただでは手に入らないのだと。
かと思うと並録の「うつくしいのはら」では、やたらと学校へ行けとうるさい。字をおぼえれば世の中のことが理解でき、
「商売ができ」て、人に食べ物を与えられなくても働いて食べていけるからだ。
と判断した若者は戦争に行き、そして外地で戦死してしまう。野原で腐乱死体になった若者を見つけた一人の女の子はこの男と語り合う。
彼は「海の向こうのくにから」来てここで殺されたと言う。食べものをもらって家族を養うのは屈辱的だから兵隊になって稼ごうと思った。
でも死んだ「今のほうがもっとみじめじゃないの?」と問う女の子に、男はこの方が青空しか見えなくて「らくちん」だと答える。
彼女が死体を埋葬したら次の年にそこから空豆の木が生えた。そして何年かが経った頃、その空豆が彼女のお腹に宿って可愛い赤ちゃんが生まれた。
この子供は「あの時の兵隊さん」であることを彼女は本能でわかっていた。
母親になった女の子は子供の頃、親に言われたように息子に「字をならいなさい」と言う。
そんなある晴れた日戦争が起こり、お母さんは死んでしまった。そんな死んだ母が、「今日はどんな字をならってきたの?」と息子に聞く。
「うつくしいのはら」という字を習ったと答えた男の子は成長して軍隊に入り、そして美しい野原の中で敵の銃弾で死ぬ。そして死んだ彼は先に死んだ母と
野原の中で対面する。母は「次にうまれて人のためになるために一つでも多くの言葉をおぼえましょう」と息子を励ます。何度読んでも胸に響く純文学的漫画絵本だ。
『本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた』 横尾忠則 著
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