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読書紹介板
18
:
さくら
:2014/02/14(金) 20:51:44
『日本の弓道』
オイゲン・へリゲル述
柴田治三郎訳
岩波文庫
★★★★★
相談した先生に、薦めて頂いた本の一つです。
西欧(ドイツ)人のオイゲン氏が、日本精神、武士道の真髄に学ぼうとする真理探究の姿勢が素晴らしい。
「的をあてることを考えるな。ただ弓を引き矢が離れるのを待って射あてるのだ。」
…と、禅問答のような阿波師範の言葉に当惑しながら、
オリゲル氏は、まさに試行錯誤を繰り返し、5年間もの研鑽をします。
その体験をドイツに帰国後、講演しました。
「…的は私と一体になるならば、それは私が仏陀と一体になることを意味する。そして私が仏陀と一体になれば、矢は有と非有の不動の中心に、したがってまた的の中心に在ることになる。矢が中心に在るー
これをわれわれの目覚めた意識をもって解釈すれば、矢は中心から出て中心にいるのである。
それゆえあなたは的を狙わずに自分自身を狙いなさい。
するとあなたはあなた自身と仏陀と的とを同時に射中てます」
「まあ私たちは、的の前では仏陀の前に頭を下げる時と同じ気持になろうではありませんか」
師範が、迷いのあるオリゲル氏を線香一本立つだけの暗闇の部屋に連れて行き、
目の前で矢を二本、連続的に射抜いて見せる場面は圧巻です。
その後のオリゲル氏は、上手くなろうとすることも、先生の目を気にする自意識も、疑うことも、思い煩うことも、すべて「諦めて」
無欲な心に到達した時、ついに免許皆伝されます。
その透き通った心も爽やかです。
武術の真髄といえば難しいですが、
仕事や生活、真理の学びも同じ面を感じるところがあり、
自我の方から、うまくやってやろう、悟ってやろう、わかろうとして、「頑張」るより、
既にある「実相」(中心)を信じて、それと一つになり、そこからそのままに、たんたんと、行じればよいのかな、と、
無駄な力が、抜けた気がしました。
薄い本です。
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