したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

読書紹介板

1663アクエリアン:2019/07/04(木) 16:37:48
三島由紀夫豊饒の海第三巻「暁の寺」を読む

そもそも「唯識」といふ語をはじめて用ひたのは、インドの無着(むじゃく-アサンガ)であつ た。無着の生涯は、その名が六世紀初頭に金剛仙論を通じて支那へ伝へられたときから、すでに半 ば伝説に包まれていた。

唯識説はもと、大乗アビダルマ経に発し、のちに述べるやうに、アビダルマ経の一つの偈(げ)は 唯識説のもつとも重要な核をなすものであるが、無着はこれらをその主著「摂大乗論」で体系化し たのである。因みにアビダルマは、経・律・論の三蔵のうち、「論」を意味する梵語であるから、 大乗アビダルマ経とは、大乗論経といふに等しい。

 われわれはふつう、六感といふ精神作用を以て暮らしている。すなはち、眼、耳、鼻、舌、身、 意の六識である。唯識論はその先に第七識たる末那識(まなしき)といふものを立てるが、これは 自我、個人的自我の意識のすべてを含むと考えてよからう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板